ホンダ・BR-V

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BR-V(ビーアール - ブイ)は、ピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター[注釈 1]が生産・販売するクロスオーバーSUV

概要[編集]

インドネシアのタンゲランで開催された「インドネシア国際モーターショー2015」にて発表された「BR-Vプロトタイプ」の市販モデル。インドネシアやタイ、インドなどのアジア市場で販売されている[注釈 2]。車格はヴェゼル以上CR-V以下で、2+3+2の3列シート7人乗り。ファミリーユーザーをメインターゲットとして開発された。 外観の特徴は無塗装樹脂製フェンダーやルーフレールなどのSUV的な加飾で、実際にも最低地上高はFF仕様で201mm確保されている。(ヴェゼルは最高185mm[1]) また、比較的悪路の多い新興国向けであることから、走破性も都市型SUVとは一線を画す[2]。 内装においてはフィットと同じ2列目チップアップ機構を搭載しているが、フィットが座面を背もたれ側に押し上げるタイプなのに対し、こちらは前へ転がすようにたたむタイプである。 3列目シートは50:50分割でたたむことができるが、ラゲージフロアとの間に段差ができる。

初代 DG1型(2015-2021年)[編集]

ホンダ・BR-V(初代)
DG1型
2016年1月から2019年4月までの販売型
2019年4月からの販売型
概要
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
タイ王国の旗 タイ
フィリピンの旗 フィリピン
販売期間 インドネシア:2015年12月 - 2021年11月
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 1.5L 直4 SOHC i-VTEC
最高出力 119 PS/6,600 rpm
最大トルク 14.8 kgm/4,600 rpm
変速機 CVT・6速MT
フロント:ストラット
リア:トーションビーム
フロント:ストラット
リア:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,662 mm
全長 4,456 mm
全幅 1,735 mm
全高 1,666 mm
車両重量 1,222 kg
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  • 2015年8月 インドネシア国際モーターショー2015にて「BR-Vプロトタイプ」を発表[3]
  • 2015年12月 インドネシア市場で市販型発売
  • 2016年1月 タイ市場で発売
  • 2016年2月 第13回デリーオートエキスポ 2016にてインドでの発売を発表[4]
  • 2016年5月 タイでの生産開始[5]
  • 2020年3月 フィリピンでの生産終了[6]

2代目 DG3型(2021年 - )[編集]

ホンダ・BR-V(2代目)
DG3型
プレステージ(フロント)
プレステージ(リア)
概要
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
販売期間 インドネシア:2021年12月 -
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン 1.5 L 直4 DOHC i-VTEC
最高出力 121 PS/6,600 rpm
最大トルク 14.8 kgm/4,600 rpm
変速機 CVT・6速MT
フロント:ストラット
リア:トーションビーム
フロント:ストラット
リア:トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2,700 mm
全長 4,490 mm
全幅 1,780 mm
全高 1,651 – 1,685 mm
車両重量 1,222 kg
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2021年5月3日に「N7Xコンセプト」と呼ばれる生産に近いコンセプトモデルとして発表。 開発は、Honda R&D Asia Pacific の大規模プロジェクトリーダーであるParinya Tangwiengwang が主導。

2021年9月-6年ぶりのフルモデルチェンジを受けた2代目が正式発表された。

2021年11月-インドネシアで受注開始。2022年1月 正式発売。

2022年7月-タイで発売。

2022年9月15日-第8回フィリピンモーターショーにて同国で初公開された[7]

2022年11月21日-フィリピンで発売[8][7]

車名の由来[編集]

Bold Runabout Vehicle(ボールド・ランアバウト・ビークル)の頭文字をとった略[9]

ギャラリー[編集]

初代

2代目

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 本田技研工業のインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社
  2. ^ 日本市場へは未導入

出典[編集]

  1. ^ ホンダ ヴェゼル主要諸元”. 本田技研工業. 2020年4月12日閲覧。
  2. ^ ホンダBR-Vは初代CR-Vの再来だ!! 日本未発売のタイ製7人乗りSUVに試乗!”. ベストカーWeb (2016年11月28日). 2020年4月12日閲覧。
  3. ^ 2015年 GAIKINDO インドネシア国際オートショー(GIIAS)で新型クロスオーバーユーティリティビークル「BR-V」プロトタイプを世界初公開”. ホンダ ニュースルーム (2015年8月20日). 2020年4月12日閲覧。
  4. ^ 「第13回デリーオートエキスポ 2016」で「BR-V」をインド初公開”. ホンダ ニュースルーム (2016年2月4日). 2020年4月12日閲覧。
  5. ^ タイ 新四輪車工場のオープニングセレモニーを実施 高効率で環境に優しい新四輪車工場”. ホンダ ニュースルーム (2016年5月12日). 2020年4月12日閲覧。
  6. ^ ホンダ、フィリピンでの四輪完成車生産を終了 28年の歴史に幕”. Response (2020年2月25日). 2021年5月5日閲覧。
  7. ^ a b ホンダ、新型3列SUV「BR-V」6年ぶりに比で刷新!? 大型グリルの迫力フェイスで登場へ(くるまのニュース)”. LINE NEWS. 2022年10月11日閲覧。
  8. ^ ホンダ新「3列SUV」連投!? マッチョデザインの新型「BR-V」比市場に投入! 約270万円から”. くるまのニュース. 2022年11月29日閲覧。
  9. ^ インドネシア国際モーターショー2015に新型クロスオーバーユーティリティビークル「BR-V」プロトタイプを出展”. ホンダ ニュースルーム (2015年6月30日). 2020年4月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]