音のない森

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音のない森
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S
B面
  • awe
  • sonic
リリース
規格 レーベルゲートCD
レーベルゲートCD2(再発盤)
マキシシングル(再々発盤)
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
作詞・作曲 岡野昭仁
プロデュース 田村充義本間昭光
チャート最高順位
ポルノグラフィティ シングル 年表

(2003年)
音のない森
(2003年)
メリッサ
(2003年)
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音のない森」(おとのないもり)は、ポルノグラフィティの楽曲。2003年8月6日SME Recordsより11作目のシングルとしてリリースされた。

概要[編集]

前作『』から半年ぶりのリリースとなる、リリースラッシュ第1弾シングル。

シングル表題曲の作詞・作曲を初めて岡野昭仁が担当[1]。表題曲の前後に収録されたインスト曲も岡野が作曲を担当しており、全3曲を続けて聴くことで、もうひとつの「音のない森」となる[2]

ポルノグラフィティの作品では初となる複数形態(初回生産限定盤・通常盤の2種)でのリリース。初回生産限定盤は三方背デジパック仕様で、文字やロゴにエンボス加工が施されている。また、全3曲のMVが収録されたDVDが付属し、音と映像両方でひとつの作品として成り立たせている[2]。なお、通常盤は2004年7月7日にレーベルゲートCD2規格で、2006年1月25日にマキシシングル盤で再リリースされているが、DVDが付属する初回生産限定盤は再リリースされておらず、現在は廃盤となっている。

前作までは所属レコード会社のSony Recordsと所属レーベルのSME Recordsが連なってクレジットされていたが、2003年4月にSME RecordsがSony Recordsから分離・独立したため、本作からレコード会社・レーベルともにSME Recordsとなった。また、それに伴い本作から規格品番が「SRCL」から「SECL」となった。

岡野の希望により本作のプロモーション活動は行われず[1]、累計売上はシングルでは初めて10万枚を下回った。

収録曲[編集]

CD[編集]

全作曲: 岡野昭仁
#タイトル作詞作曲・編曲編曲時間
1.「awe」 岡野昭仁ak.homma
2.「音のない森」岡野昭仁岡野昭仁ak.homma, ポルノグラフィティ
3.「sonic」 岡野昭仁ak.homma
合計時間:

DVD[編集]

Video Clip[注釈 1]
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「awe」  
2.「音のない森」  
3.「sonic」  
合計時間:

楽曲解説[編集]

  1. awe
    • 「音のない森」のイントロ、プロローグ部分にあたるインスト曲。
    • タイトルの読み方は「オーゥ」。
    • 怖さや威厳といったに対する畏怖を表した暗い曲想になっており[2]、アウトロでは鼓動の音が徐々に大きくなり、次曲「音のない森」へと繋がる。
  2. 音のない森
    • 骨太なリズムと美しい陰影を生み出すギターワークを中心としたロックバラード[3]
    • 詞曲を手掛けた岡野は「(当初は)まだ自分の中に閉じこもって、そこから抜け出せないんだみたいなことを言いたかった」と振り返っており、仮歌詞は自身も「かなり内省的な詞を書いてしまった」と感じていたという[2]。しかし、楽曲が出来ていく中で"何か希望のようなもの"が曲の中に見え、詞の結末が「抜け出せない」から「抜け出そう」へと変わった[2]
    • ライヴではヘソを担うことが多い楽曲である。『6thライヴサーキット "74ers"』では、広島公演(2004年1月12日)から間奏に変拍子を取り入れた数分にわたる演奏が加えられ、大サビの「そしてまた歩き出そう〜」は演奏がなくなり、岡野がアカペラで歌唱するようになった[4]。『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』『東京ロマンスポルノ'09 〜愛と青春の日々〜』『13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999"』でも同様のアレンジが披露されている。
  3. sonic
    • 「音のない森」のアウトロ部分にあたるインスト曲。
    • 「awe」とは曲想がガラリと変わり、「目の前が抜けるような癒し」「希望」を表した明るい曲想になっている[2]

Additional Musicians[編集]

  1. awe
    • 不明
  2. 音のない森
  3. sonic
    • 不明

収録作品[編集]

タイトル 収録作品
awe
音のない森
sonic
  • ライヴ映像
    • ライヴDVD『"74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003』

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 3曲を続けて視聴することでひとつの作品となることから、チャプターメニューにはまるで1曲かのように「Chaper〜」と表記されている。

出典[編集]

  1. ^ a b ポルノグラフィティ「PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"」インタビュー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー”. 音楽ナタリー (2013年11月13日). 2021年8月19日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』シンコーミュージック、2014年12月22日、239-241頁。 
  3. ^ 『CDジャーナル・レビュー』音楽出版社、2003年9月。 
  4. ^ 『6th LIVE CIRCUIT "74ers" Document Book「Real Days」』ソニーマガジンズ、2004年4月19日、182,183,187,189-191頁。