比企理恵

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ひき りえ
比企 理恵
本名 中越 理恵子
生年月日 (1965-10-10) 1965年10月10日(58歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
血液型 O型
職業 女優
活動期間 1979年 - 現在
配偶者 あり(中越司)
公式サイト ホリプロ公式プロフィール
比企理恵オフィシャルブログ
主な作品
テレビドラマ
高校聖夫婦
不良少女とよばれて
スタア誕生
ポニーテールはふり向かない
 
受賞
第4回ホリプロタレントスカウトキャラバン優勝(1979年)
備考
身長:157cm
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比企 理恵(ひき りえ、1965年10月10日 - )は、日本歌手女優。本名、中越 理恵子(旧姓、比企)。

東京都生まれ。所属事務所ホリプロ渋谷区立笹塚中学校港区立赤坂中学校堀越高等学校卒業。

人物・来歴[編集]

1979年に第4回ホリプロタレントスカウトキャラバンで優勝し、同年12月にシングル『恋のローラーブーツ』で歌手デビュー、以後アイドルとして活動する。デビューに際し、芸名を一般公募したが、最終的には「本名から子を外すこと」に留まった。歌手としては『恋のローラーブーツ』がオリコンチャート199位で最高位だった。

テレビドラマでは一連の大映ドラマに多く出演。松村雄基鶴見辰吾伊藤かずえらと活躍した。

ミュージカルでは『ピーターパン』で6年連続でウェンディ役を演じ、2001年からはダーリング夫人を演じている(2010年の公演では出演回数が500回を超えた)。

父親の病気、自身の子宮頸癌パニック障害に苦しみ、6年間で400近い神社を巡った経験談(後述)をもとに『比企理恵の神社でヒーリング』を出版した。

2010年に『魔女たちの22時』にて結婚を発表(相手は高校時代の同級生で、蜷川幸雄作品などの舞台美術家を務める中越司)。自らのブログでも同年5月21日付で結婚を報告した。

交友関係[編集]

大映ドラマで共演した松村雄基鶴見辰吾伊藤かずえ、またいとうまい子とは以後も親しくしている。

同年齢の1980年代人気アイドル歌手である柏原芳恵とは親友であり、公私ともに交流が続いている[1]

神田正輝とその娘である神田沙也加と交流があり、2021年12月18日に沙也加が死去した知らせを聞いた時にはブログで追悼のコメントを送った[2]

神社巡り[編集]

子供のころは、神社とまったく縁がなく、両親も関心がなかったため、家族で初詣に行くこともあまりなかったという[3]

18歳のとき、子宮頸癌との診断を受け、ショックを受けながらも何とか助かろうと、さまざまな民間療法を試すほか、宗教家の心霊療法を受けるなどする。このとき神社参りはしていなかったが、3か月後、「ガンが消えた」との診断を受け、ホッとすると同時に、このときの体験から、目にみえないものの存在を信じるようになったという[3]

20代の半ば、パニック障害金縛りに悩まされるようになるのと同時に父親が病気になり、ヒーリング・ミュージックで知られる宮下富実夫の勧めにより、親子3人で戸隠神社長野県長野市)で本格的な参拝を行ったところ、自身の症状が消え、父親の病気も治ったという[3]。以後、家族で毎年戸隠神社に参拝するようになった[3]

戸隠神社参拝後、他の神社にも参拝するようになり、 富士山本宮浅間大社静岡県富士宮市)の参拝後間もなく舞台の大役に抜擢されるなどし、また、各地の神社を巡れば巡るほど体調がよくなるようにも感じ、ついに神社巡りがライフワークのようなものになった[3]

なぜ神社巡りをするようになったかについて、以上の体験のほか、比企一族[注釈 1]が先祖であることを意識しており、滅亡した一族の墓が妙本寺神奈川県鎌倉市)にあるとされるなどの歴史が気になっていることが、神社や仏閣へのこだわりと関係があるかもしれないと語る[3]

神社巡りを「神社ヒーリング」と名づけ、神社を「お参りするだけで心を癒してくれるヒーリング・スペースであり、開運の道しるべとなる場所」だと語る[3]。参拝して特に感銘を受けた神社として、上述の戸隠神社、富士山本宮浅間大社のほか、椿大神社三重県鈴鹿市)や熱田神宮愛知県名古屋市熱田区)などをあげる[3]。また、玉依姫を守り神として意識しているという[3]

出演[編集]

舞台[編集]

テレビドラマ[編集]

その他の番組[編集]

ラジオ[編集]

  • おしゃべりキャンパスメイト(STVラジオ)
  • 師匠シリーズJFN) - 前田先生 役(2016年8月)

映画[編集]

オリジナルビデオ[編集]

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  1. 恋のローラー・ブーツ 作詞:橋本淳 作曲:佐々木勉 (1979年12月1日)
    (c/w) ラブチェアーにすわって
  2. ARE YOU HAPPY?  作詞:橋本淳 作曲:佐々木勉(1980年3月1日)
    (c/w) Mr.スーパーボール
  3. 陽気なフラ・ベイビー 作詞:佐々木勉 作曲:佐々木勉 (1980年6月1日)
    (c/w) 恋って不思議ね
  4. 恋のワナ・ワナ 作詞:森雪之丞 作曲:森雪之丞 (1980年9月1日)
    (c/w) ホット・ラブ No.1
  5. 想像力少女 作詞:森雪之丞 作曲:森雪之丞 (1980年12月1日)
    (c/w) オールマイティ

オリジナル・アルバム[編集]

  1. ラッキー・ギャル(1980年、AX-7284)
    『恋のワナ・ワナ』までのシングル曲が収録されている

ベスト・アルバム[編集]

  1. アイドル・ミラクルバイブルシリーズ 比企理恵ベスト(2004.12.01)

書籍[編集]

  • 『神社でヒーリング』(初版)実業之日本社(原著2010年11月3日)。ISBN 9784408108704 
  • 『比企理恵の神社でヒーリング』(初版)実業之日本社(原著2001年9月26日)。ISBN 9784408321257 
  • 木村晴(撮影)『Confuse(コンフューズ)―比企理恵写真集』(初版)ワニブックス(原著1990年1月10日)。ISBN 9784847021268 

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 草創期の鎌倉幕府に仕えた御家人比企能員を始めとする一族。能員の娘(若狭局)が将軍・源頼家の妻となるなど繁栄したが、北条政子を始めとする北条一族によって滅亡に追い込まれた。

出典[編集]

  1. ^ 比企理恵の現在は? ダイエットをして痩せた姿に絶賛の声”. prapeエンタメ (2019年7月10日). 2022年12月18日閲覧。(日本語)
  2. ^ 「沙也ちゃん…事故なの?それとも」比企理恵、急死の神田沙也加さん悼む”. 日刊スポーツ (2021年12月20日). 2021年12月20日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 比企理恵『比企理恵の神社でヒーリング』(初版)実業之日本社(原著2001年9月26日)。ISBN 9784408321257 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]