夜明けまでバス停で

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夜明けまでバス停で
No Place to Go
監督 高橋伴明
脚本 梶原阿貴
製作 角田陸
小林良二
見留多佳城
神崎良
佐久間敏則
製作総指揮 鈴木祐介
出演者 板谷由夏
大西礼芳
三浦貴大
松浦祐也
ルビーモレノ
片岡礼子
土居志央梨
あめくみちこ
柄本佑
下元史朗
筒井真理子
根岸季衣
柄本明
音楽 吉川清之
主題歌 Tielle「CRY」
撮影 小川真司
編集 小川真司
制作会社 G・カンパニー
配給 渋谷プロダクション
公開 日本の旗2022年10月8日
上映時間 91分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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夜明けまでバス停で』(よあけまでバスていで)は、2022年日本映画

2020年に起きた渋谷ホームレス殺人事件に着想を得た作品であり[1]コロナ貧困・社会的孤立を描いている[2]

あらすじ[編集]

2020年11月の深夜、バス停のベンチで眠りこんでいるホームレスの北林三知子。そこに男が通りかかり、拾った石の塊を三知子の頭めがけて振り降ろそうとした…。

時間は数ヶ月戻り、45歳の孤独な三知子は、昼間はアクセサリーを手作りして売り、夜はチェーンの焼き鳥屋でパートとして働いて、別れた夫の借金を返していた。店のマネージャーの大河原聡は創業者の息子であり、いずれは会社を継ぐ身だと自慢して、店の利益をこっそり着服し女性従業員へのパワハラを続けていた。己の横領に気づいた三知子や、古参の女性パート従業員らを疎ましく思う聡。コロナ禍で業績が悪化し人員削減の必要に迫られた聡は、一方的に三千子らに解雇を言い渡した。

店の寮を追い出され、再就職もままならず、スーツケースを抱えてホームレスとなる三千子。だが、自尊心の強い三千子は親戚や知人に弱みを見せられず、元の同僚たちからのメールも無視して孤立した。ホームレスの集う公園にたどり着き。爆弾を作ることで自己表現する老人と知り合う三千子。

三千子の店の店長だった寺島千春は、マネージャーの聡が三千子らの退職金を着服したことに気づいた。聡のパワハラやこれまでの横領も含めて会社に報告した千春は、辞表を提出して三千子が寝泊まりしているバス停に向かった。現実の事件とは異なり、声をかけて殺人犯の襲撃を防いだ千春は、まとまった額の退職金を三千子に手渡した。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 監督:高橋伴明
  • 脚本:梶原阿貴
  • 音楽:吉川清之
  • 主題歌:Tielle「CRY」
  • 製作:人見剛史、小林未生和、長尾和宏、髙橋惠子
  • エグゼクティブプロデューサー:鈴木祐介
  • プロデューサー:角田陸、小林良二、見留多佳城、神崎良、佐久間敏則
  • 撮影監督・編集:小川真司
  • 照明:丸山和志
  • 録音:植田中
  • 美術:丸尾知行
  • 装飾:藤田徹
  • 衣装:青木茂
  • ヘアメイク:結城春香
  • VFX:立石勝
  • アクセサリー指導:ななし・水城
  • 制作担当:櫻井陽一
  • 助監督:塚田俊也
  • 配給:渋谷プロダクション
  • 制作会社:G・カンパニー

受賞[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本映画優秀賞 高橋伴明監督「夜明けまでバス停で」 「若者も年寄りも、もっと怒れ」:第77回毎日映画コンクール”. ひとシネマ. 2023年2月21日閲覧。
  2. ^ 映画「夜明けまでバス停で」公式Twitter”. Twitter. 2023年2月21日閲覧。
  3. ^ キネマ旬報ベストテン【歴代・2023年】キネジュン1位(作品賞)”. gaffer.jp. 2023年2月21日閲覧。
  4. ^ 【イベントレポート】毎日映画コン日本映画大賞は「ケイコ 目を澄ませて」岸井ゆきの、三宅唱らがそろって登壇(写真15枚)”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年2月14日). 2023年8月29日閲覧。
  5. ^ 柄本佑、“大ファン”の俳優を告白 念願の共演実現で「日々驚愕」<第44回ヨコハマ映画祭>”. NewsCafe (2023年2月5日). 2023年2月21日閲覧。
  6. ^ 2023年度受賞者”. おおさかシネマフェスティバル. 2023年8月29日閲覧。

外部サイト[編集]