根岸季衣

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ねぎし としえ
根岸 季衣
本名 根岸 俊惠
別名義 根岸 とし江(旧芸名)
生年月日 (1954-02-03) 1954年2月3日(70歳)
出生地 日本の旗 日本東京都豊島区
身長 162 cm
血液型 A型
職業 女優
ジャンル 舞台
テレビドラマ
映画
活動期間 1974年 -
配偶者 大津あきら1981年 - 1997年死別)
宇賀啓祐(2008年 - )
事務所 アルファエージェンシー
公式サイト 根岸季衣ROOM
主な作品
テレビドラマ
澪つくし
ふぞろいの林檎たち』シリーズ
警視庁鑑識班』シリーズ
 
受賞
紀伊國屋演劇賞
個人賞
1978年『ひものはなし 2』
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2012年この空の花 長岡花火物語
2014年野のなななのか
2020年海辺の映画館―キネマの玉手箱
備考
根岸季衣&ブルースロードのボーカル
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根岸 季衣(ねぎし としえ、1954年2月3日 - )は、日本女優である。本名は根岸 俊惠[1](読み方同じ)、旧芸名は根岸 とし江。

東京都豊島区東池袋出身[2]アルファエージェンシー所属。特技はダンス桐朋学園大学短期大学部演劇専攻中退。夫(2008年再婚)は、根岸がボーカルを務めるブルースバンドのメンバーでもある宇賀啓祐。

来歴[編集]

父親は警察官[2]。幼少期から芝居好き[2]。中学までは成績も学年で1番か2番で都立豊島高校にらくらくと合格した[2]。学生時代から演劇活動を始めるが、この当時、所属していた大学の演劇部では、大学以外での外部出演を禁じていたため、嵯峨小夏の名義で女優活動をしていた。本人曰く「ガサツな子」[注 1]から芸名を取ったといい、『蒲田行進曲』に登場する小夏はこの名前からきているという[3]

1974年つかこうへい事務所に入団。20歳のとき桐朋学園を辞め、保母になるため別の短大に入りなおす[2]。ところが1975年の『ストリッパー物語』の主役に抜擢ばってきされ、短大を半年で辞め根岸とし江の芸名で芝居の世界に戻った[2]。同舞台は大人気となり、特に若者たちの間で絶大な支持を受ける[2]。その後は舞台以外でも幅広く活躍する。映画は1976年多岐川裕美主演の『新・女囚さそり 701号』(東映)がデビュー作[2]

1980年に『愛さずにはいられない』でのテレビドラマ初主演を機に芸名を根岸 季衣(読み方は本名と同じ)に改名。1981年作詞家大津あきらと結婚し男児2人をもうけるが1997年に大津が直腸がんで他界。その後、悲しみに耐え女優業を再開する。

大林宣彦監督作品の常連であり、計27作品に出演している。 お節介なおばさんや口うるさい母親など、パワフルな女性役で定評がある[4]

また「水曜どうでしょう」で知られる北海道テレビ放送ディレクターの藤村忠寿が演出する同局のスペシャルドラマには全作品出演している。

2008年ブルースバンドのメンバー・宇賀啓祐と再婚し、根岸季衣&ザ・ブルースロードのボーカルとしてライブ活動も行っている。「愛の劇場」の数本の作品に脇役として出演しており、常連である。九条の会の賛同者で「非戦を選ぶ演劇人の会」の委員でもある。

2011年、湯川れい子市原悦子らとともに福島第一原発事故に関連して「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」の呼びかけ人を務めた[5]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

NHK[編集]

日本テレビ[編集]

TBS[編集]

フジテレビ[編集]

テレビ朝日[編集]

テレビ東京[編集]

WOWOW[編集]

BS12 トゥエルビ[編集]

その他の番組[編集]

ほか多数

映画[編集]

舞台[編集]

Webドラマ[編集]

受賞歴[編集]

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

  1. 音信川(おとずれがわ)(1978年、日本コロムビア、LK-62-A)
    (c/w 淋しくなったら)
  2. 夜明けのヒーロー(1978年9月、日本コロムビア、LK-81-A)
    • 作詞:大津彰 / 作曲:大津彰 / 編曲:木田高介
    (c/w 哀しい酔っぱらい)

オリジナル・アルバム[編集]

  1. 音信川(1978年2月5日、日本コロムビア、LX-7035-A)
  2. 風向き(1978年、日本コロムビア、LX-7049-A)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この当時の芸名の英語スペルは「SA・GA・KO・NA・TSU」→これを英語風の名前から先に読ませる場合は「KO・NA・TSU・SA・GA」になる。更にこれを逆にすると「GA・SA・TSU・NA・KO」となる(いわゆるアナグラム)。
  2. ^ 第2作では「大蔵恵子」となっている。

出典[編集]

  1. ^ オフィシャルウェブサイト・根岸季衣ROOMに「本名の俊恵」の記述あり。
  2. ^ a b c d e f g h 山下勝利「早過ぎる自叙伝 20代のまぶしい女たち(7) 根岸季衣」『週刊朝日』1983年8月19日号、朝日新聞社、1983年8月19日、114 - 116頁。 (根岸本人の取材に基づく記事)
  3. ^ 根岸の公式サイト・プロフィル欄から
  4. ^ 「2008年スーパーサブカタログPART2」『日経エンタテインメント!』2008年3月号、日経BP社[要ページ番号] 
  5. ^ 「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」”. 全国労働組合総連合. 2019年3月31日閲覧。
  6. ^ “『昔話法廷』続編決定 アリ、舌切りすずめ、乙姫が訴えられたら”. ORICON STYLE. (2016年6月26日). https://www.oricon.co.jp/news/2074109/full/ 2016年6月26日閲覧。 
  7. ^ 岸井ゆきの、松山ケンイチのドラマ「お別れホスピタル」新キャストが明らかに療養病棟が舞台の「お別れホスピタル」ドラマ化、岸井ゆきの・松山ケンイチが出演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年1月15日). 2024年1月15日閲覧。
  8. ^ “渋川清彦×飯塚健監督作「榎田貿易堂」に森岡龍、滝藤賢一、余貴美子ら出演!”. 映画.com. (2016年8月25日). https://eiga.com/news/20160825/5/ 2016年8月25日閲覧。 
  9. ^ 綾野剛主演作『楽園』追加キャスト発表 柄本明、村上虹郎、片岡礼子、石橋静河らが出演”. Real Sound|リアルサウンド 映画部. 2019年9月10日閲覧。
  10. ^ "板谷由夏の17年ぶり主演映画に柄本明&佑"親子"が出演 主題歌はTielle". ORICON NEWS. oricon ME. 27 June 2022. 2022年6月27日閲覧
  11. ^ “兒玉遥が無戸籍の娘を持つシングルマザー演じた「空のない世界から」公開”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年7月29日). https://natalie.mu/eiga/news/487375 2022年10月13日閲覧。 
  12. ^ 映画『空のない世界から』〉CAST”. 映画『空のない世界から』公式サイト. 2022年10月13日閲覧。
  13. ^ “映画「ちひろさん」に豊嶋花、リリー・フランキー、風吹ジュン、共演陣を一挙解禁”. コミックナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年10月31日). https://natalie.mu/comic/news/499525 2022年10月31日閲覧。 
  14. ^ 齊藤工監督×窪田正孝主演、映画『スイート・マイホーム』蓮佛美沙子・奈緒・窪塚洋介ら出演”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年3月1日). 2023年3月1日閲覧。
  15. ^ 映画『かぞく』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2023年11月3日閲覧。
  16. ^ アイナ・ジ・エンドが「変な家」の主題歌担当、DJ松永・石坂浩二ら新キャストも発表”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年1月18日). 2024年1月18日閲覧。
  17. ^ 福士蒼汰×松本まりか『湖の女たち』に浅野忠信、福地桃子、財前直見、三田佳子ら出演へ”. リアルサウンド映画部. blueprint (2023年11月28日). 2023年11月28日閲覧。
  18. ^ ミュージカル「ビリー・エリオット」大人キャスト発表、鶴見辰吾・濱田めぐみらが登場”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年12月18日). 2023年12月18日閲覧。
  19. ^ カンテレ・スペシャルWEBドラマ”. 楽天オーネット. 2019年1月14日閲覧。
  20. ^ “「ヒヤマケンタロウの妊娠」本予告、斎藤工と上野樹里が予想外の妊娠生活に奮闘”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年3月15日). https://natalie.mu/eiga/news/469479 2022年3月15日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]