古川夢乃歌

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古川 夢乃歌
本名 古川 夢乃歌
(ふるかわ ゆのか)
生年月日 (1994-05-24) 1994年5月24日(29歳)
出身地 愛知県一宮市
居住 東京都
国籍 日本の旗 日本
身長 157 cm (5 ft 2 in)
階級 アトム級
スタイル ボクシング
スタンス オーソドックス
チーム ワタナベボクシングジム
→Kick Box
山木ボクシングジム
現役期間 2012年 - 現在
キックボクシング記録
試合数5
勝利2
敗戦2
引き分け1
プロボクシング記録
試合数16
勝利11
ノックアウト7
敗戦3
引き分け2
その他
ボクシング記録 - BoxRec
最新更新日: 2022年11月30日
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古川 夢乃歌(ふるかわ ゆのか、1994年5月24日 - )は、日本プロボクサー山木ボクシングジム所属。愛知県一宮市出身。愛知工業大学名電高等学校卒業、日本体育大学体育学部卒業。第4代WBA女子世界ライトミニマム級王者および第4代OPBF女子東洋太平洋フライ級王者。

一時期は山本 ユノカ(やまもと ゆのか)のリングネームでKick Box所属の女子キックボクサーとして活動していた。

来歴[編集]

ボクシング時代[編集]

愛知工業大学名電高等学校2年の2011年11月、JBCプロボクシングテスト合格[1]

2012年4月1日、尾張水野所属として刈谷市あいおいホールにて川口美里戦でデビューし引き分け。

9月16日、大阪府豊中市よみうり文化ホールにて竹中佳と対戦も判定負け。

12月18日、後楽園ホールにて大石久美と対戦し、1回レフリーストップTKOで初勝利。

2013年、日体大に進学するとともにワタナベボクシングジムへ移籍。

8月30日、移籍初戦として林田昌子と対戦し、引き分け。

2014年3月3日、一三三摩利那と対戦し、2回TKOで移籍後初勝利。

7月11日、田中智沙と対戦し3-0判定勝利。

12月9日、武藤美希子と対戦し3-0判定勝利。

2015年2月10日、山岸愛子と対戦し4回TKO勝利。

9月28日、初の海外遠征としてタイバンコクにてカニタ・サックナロンと対戦し6回TKO勝利。

東洋太平洋王座獲得[編集]

2016年2月21日、バンコクにて初のタイトル戦としてクリスティーヌ・ラプテとのOPBF女子東洋太平洋フライ級王座決定戦に挑み、7回TKOで初タイトル獲得に成功[2]

世界王座獲得[編集]

2016年8月13日、草加市文化会館ホールにて小関桃の王座返上に伴いWBA女子世界ライトミニマム級3位の西村聡美とWBA女子世界ライトミニマム級王座決定戦を行い、3回1分59秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[3][4][5]

世界王座初防衛[編集]

2016年12月13日、後楽園ホールにて東洋太平洋ライトフライ級王者岩川美花を迎え2-0の判定で初防衛に成功[6]

2階級制覇挑戦[編集]

2017年10月13日、アルゼンチンサンフアンにて3階級上となるIBF女子世界フライ級王者レオネラ・ジュディカに挑戦するが、0-3判定負けで2階級制覇ならず[7]。WBAライトミニマム級王座を保持したままの挑戦であったが、渡辺会長より剥奪の可能性もあると明らかにされた[8]。直後のWBA11月付ランキングで王座は空位になった[9]

キックボクシング転向[編集]

レオネラ・ジュディカとの試合を最後にボクシングを離れ、一般企業に就職するが、格闘技から離れた生活に物足りなさを感じ、キックボクシングへの挑戦を決意[10]。2019年11月9日に「山本 ユノカ」とリングネームを変えてキックボクシング初戦に挑み、鍵山奈穂を3-0の判定で下した。

2021年3月28日、RISE 147で行われたミニフライ級(-49kg)NEXT QUEENトーナメント 2021に出場。準決勝で大倉萌と対戦し、0-2の判定負け。

ボクシング復帰[編集]

2022年5月14日、自身のツイッターにて6月22日に阿比留通子相手に復帰戦を行うことを発表した[11]。所属は山木ジムに変更となる[12]。試合は0-2の判定で敗れ復帰戦を飾れなかった[13]

2022年11月30日、復帰2戦目をモンブランみきと行う[14]。初回にダウンを奪われるが、2回以降パンチをまとめ、3-0判定でボクシング復帰後初勝利を挙げた[15]

2023年5月25日、タイ・バンコクにてWBCインターナショナルミニマム級王座決定戦に出場し、ワッサナ・カームデーに4回TKO勝利でボクシング復帰後初タイトル獲得[16]

2023年9月よりワーキングホリデーとしてスペインに1年間滞在。

2024年4月、引退届提出。

戦績[編集]

プロボクシング[編集]

  • 16戦 11勝 7KO 3敗 2分


日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2012年4月1日 4R 判定1-1 川口美里(中日) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2012年9月16日 4R 判定0-3 竹中佳(高砂) 日本の旗 日本
3 2012年12月18日 1R TKO 大石久美(ワタナベ) 日本の旗 日本
4 2013年8月30日 4R 判定0-1 林田昌子(SRS) 日本の旗 日本
5 2014年3月3日 2R TKO 一三三摩利那(角海老宝石) 日本の旗 日本
6 2014年7月11日 4R 判定3-0 田中智沙(勝又) 日本の旗 日本
7 2014年12月9日 4R 判定3-0 武藤美希子(角海老宝石) 日本の旗 日本
8 2015年2月10日 4R TKO 山岸愛子(ワイルドビート) 日本の旗 日本
9 2015年9月28日 6R TKO カニタ・サックナロン タイ王国の旗 タイ
10 2016年2月21日 7R 1:46 TKO クリスティーヌ・ラプテ フィリピンの旗 フィリピン OPBF東洋太平洋女子フライ級王座獲得
11 2016年8月13日 3R 1:59 KO 西村聡美(折尾) 日本の旗 日本 WBA女子世界アトム級王座獲得
12 2016年12月13日 10R 判定2-0 岩川美花(高砂) 日本の旗 日本 WBA女子世界アトム級王座防衛1
13 2017年10月13日 10R 判定3-0 レオネラ・ジュディカ アルゼンチンの旗 アルゼンチン IBF女子世界フライ級タイトルマッチ
14 2022年6月22日 6R 判定0-2 阿比留通子(世田谷オークラ) 日本の旗 日本 ボクシング復帰戦
15 2022年11月30日 6R 判定3-0 モンブランみき(一力) 日本の旗 日本
16 2023年5月25日 4R 1:18 TKO ワッサナ・カームデー タイ王国の旗 タイ
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キックボクシング[編集]

キックボクシング 戦績
5 試合 (T)KO 判定 その他 引き分け 無効試合
2 0 2 0 1 0
2 0 2 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× 大倉萌 3R終了 判定0-3 RISE 147
【ミニフライ級 NEXT QUEENトーナメント 2021 準決勝】
2021年3月28日
樋田智子 3R終了 判定3-0 RISE 141 2020年8月23日
× 紅絹 3R終了 判定0-3 RISE 140 2020年7月19日
IMARI 3R終了 判定1-1 NJKF:DUEL.20 2020年1月26日
鍵山奈穂 3R終了 判定3-0 ジャパンキックボクシング協会:KICK Insist9 2019年11月9日

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “ボクシング 女子東洋フライ級王者の古川さん「次は世界王者に」 一宮市長に抱負 /愛知”. 毎日新聞. (2016年3月17日). http://mainichi.jp/articles/20160317/ddl/k23/050/167000c 
  2. ^ 古川夢乃歌が7RTKOで新王者に!【試合結果】古川夢乃歌vsクリスティーン☆2.21 OPBF東洋太平洋女子フライ級王座決定戦☆タイ・バンコク”. Lady Go!. 2016年8月13日閲覧。
  3. ^ “古川 3回TKOで西村下し新王者、WBA女子世界Lミニマム級”. スポーツニッポン. (2016年8月13日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2016/08/13/kiji/K20160813013159310.html 
  4. ^ 柴田直子が5度目の防衛に成功☆古川夢乃歌が新王者に【試合結果】柴田直子vsマリア・サリナス、WBA女子世界ライトミニマム王座決定戦☆古川夢乃歌vs西村聡美☆8.13 熱闘女子5”. Lady Go!. 2016年8月13日閲覧。
  5. ^ 柴田直子がIBF王座V5、古川夢乃歌がWBA新王者 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年8月13日
  6. ^ “古川夢乃歌が初防衛成功、岩川美花に2-0判定”. Boxing News(ボクシングニュース). (2016年12月13日). http://boxingnews.jp/news/43364/ 
  7. ^ “古川夢乃歌は2階級制覇ならず、亜の女子IBF戦”. Boxing News(ボクシングニュース). (2017年10月14日). http://boxingnews.jp/news/52357/ 2017年10月27日閲覧。 
  8. ^ “古川夢乃歌はアルゼンチンで判定負け 2階級制覇に失敗”. デイリースポーツ. (2017年10月15日). https://www.daily.co.jp/ring/2017/10/15/0010646958.shtml 2017年10月27日閲覧。 [リンク切れ]
  9. ^ OFFICIAL FEMALE RATINGS TO NOV 2017” (PDF) (英語). 世界ボクシング協会. 2018年8月11日閲覧。
  10. ^ “「か弱い自分はイヤだった」ボクシング元世界女王が選んだ挑戦。”. Number Web. (2020年7月15日). https://number.bunshun.jp/articles/-/844162 
  11. ^ 自身のツイッターより
  12. ^ 自身のツイッターより
  13. ^ “元WBA王者古川夢乃歌、4年8カ月ぶり復帰戦黒星「バテてしまった」一度はキックでRISE参戦”. 日刊スポーツ. (2022年6月22日). https://www.nikkansports.com/battle/news/202206220001318.html 2022年8月7日閲覧。 
  14. ^ 自身のインスタグラムより
  15. ^ “元ミドル級王者の帝尊康輝が3年8カ月ぶり勝利、日本ランカー斉藤司は7年ぶりカムバック”. BOXING NEWS. (2022年11月30日). https://boxingnews.jp/news/95254/ 
  16. ^ 古川夢乃歌 [@yunoka_box] (2023年5月25日). "4RKOでWBCインターナショナルミニマム級チャンピオンになる事が出来ました❗️❗️". X(旧Twitter)より2023年5月25日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
江畑佳代子
第4代OPBF女子東洋太平洋フライ級王者

2016年2月21日 - 2016年8月13日(返上)

空位
次タイトル獲得者
チャオズ箕輪
空位
前タイトル保持者
小関桃
第4代WBA女子世界ライトミニマム級王者

2016年8月13日 - 2017年11月(剥奪)

次王者
N/A