ヤマハ・YTX125

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YTX125(ワイティーエックス125)は、ヤマハ・モーター・フィリピン(: Yamaha Motor Philippines, Inc.[注 1]が、フィリピンで生産販売している自動二輪車である[2]

STX125を種車としたトライシクル。

2017年2月に発売を発表した[3][4]。機種コード番号[注 2]はBR2で、STX125(34C)の後継車種である[3][6][7]。総排気量125cm34ストロークOHC単気筒エンジンにキャブレターを用い燃料を供給し、セルフ式(キック式併設)始動装置並びに前後輪ともドラム式制動装置を採用した[8]。トライシクル(: Tricycle[注 3]と呼ばれる側車付き旅客用自動二輪車の種車として開発されているため、予め側車連結部が用意されている[7]

インディア・ヤマハ・モーター(: India Yamaha Motor Private Limited[注 4]が製造するSALUTO(2LP)と基本設計を同じくし[3]、同社からノックダウン・キットの供給を受け、組み立て生産が行われている[2]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]

  • ホンダ・TMX125 - YTX125と同じく、トライシクルの種車として販売されている自動二輪車。

脚註[編集]

註釈[編集]

  1. ^ 「Yamaha Motor Philippines, Inc.」は、ヤマハ発動機のフィリピンにおける自動二輪車生産・販売現地法人で、ヤマハ発動機は「Yamaha Motor Philippines, Inc.」を「ヤマハ・モーター・フィリピン」と邦訳している[1]
  2. ^ 機種コードとは、ヤマハ発動機が製造車輌の機種名とは別に設定した符号である[5]
  3. ^ 日本国国土交通省は、フィリピンの側車付き旅客用自動二輪車「Tricycle」を「トライシクル」と邦訳している[9]
  4. ^ 「India Yamaha Motor Private Limited」は、ヤマハ発動機のインドにおける自動二輪車生産・販売現地法人で、ヤマハ発動機と共に出資している三井物産は、「India Yamaha Motor Private Limited」を「インディア・ヤマハ・モーター」と邦訳している[10]

出典[編集]

  1. ^ 『今後も拡大が予測されるフィリピン二輪市場へ対応 フィリピンにおける二輪車生産能力の増強について』(プレスリリース)ヤマハ発動機、2019年5月24日。 
  2. ^ a b Philippines Import Statistics and Trade Data of Motorcycles 125cc” (英語). PhilippinesTradeData.com. Export Genius. 2022年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月22日閲覧。
  3. ^ a b c フィリピンでYTX125発売”. 発売情報. YAMAHA Model Lab (2017年2月2日). 2022年9月25日閲覧。
  4. ^ Yamaha Motorcycles Products” (英語). Yamaha Motor Philippines, Inc.. 2017年2月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月25日閲覧。
  5. ^ 機種コードについて」、ワイズギア、2021年9月23日閲覧 
  6. ^ YD125の年式”. モデル研究. YAMAHA Model Lab (2017年10月19日). 2022年9月25日閲覧。
  7. ^ a b 小松信夫 (2021年10月2日). “フィリピン専用モデル? ヤマハ「YTX125」は生まれながらの働くバイク【小松信夫の気になる日本メーカーの海外モデル Vol.22】”. webオートバイ. モーターマガジン社. 2022年9月22日閲覧。
  8. ^ YTX 125 - Lakas, Tibay, Ginhawa!” (英語). Products. Yamaha Motor Philippines, Inc.. 2022年9月25日閲覧。
  9. ^ フィリピン(平成23年3月)』(PDF)国土交通省、東京〈主要運輸事情調査報告書〉、2011年3月https://www.mlit.go.jp/common/000184892.pdf2022年9月19日閲覧 
  10. ^ マニュアルレポート2010』三井物産https://www.mitsui.com/jp/ja/ir/library/report/__icsFiles/afieldfile/2015/07/07/ja_ar2010_all.pdf2022年9月25日閲覧