ブレイディ・シンガー

獲得メダル
男子野球
アメリカ合衆国
ワールド・ベースボール・クラシック

ブレイディ・シンガー
*Brady Singer*
カンザスシティ・ロイヤルズ #51
	2023年8月8日
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	フロリダ州レイク郡リースバーグ（英語版）
生年月日	1996年8月4日（27歳）
身長; 体重	6' 5" ＝約195.6 cm; 215 lb ＝約97.5 kg
選手情報
投球・打席	右投右打
ポジション	投手
プロ入り	2018年 MLBドラフト1巡目
初出場	2020年7月25日
年俸	$2,950,000（2023年）
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ユースティス高等学校（英語版）; フロリダ大学; カンザスシティ・ロイヤルズ (2020 - );
国際大会
代表チーム	アメリカ合衆国
WBC	2023年
	この表について

ブレイディ・アラン・シンガー（Brady Alan Singer, 1996年 8月4日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州レイク郡リースバーグ（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。MLBのカンザスシティ・ロイヤルズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

2015年のMLBドラフト2巡目（全体56位）でトロント・ブルージェイズから指名されたが、契約せずにフロリダ大学へ進学した。

フロリダ大学では2年次からエース格となり、2017年のカレッジ・ワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。2018年は17試合で12勝3敗という好成績を収め、全米の大学野球の最優秀選手に贈られる賞であるディック・ハウザー・トロフィー（英語版）を受賞し、大学生3強と目された。

ロイヤルズ時代[編集]

2018年MLBドラフト1巡目（全体18位）でカンザスシティ・ロイヤルズから指名され^[2]、7月3日に契約を結んだ（契約金は425万ドル）^[3]。なお、この年はマイナーでは登板しなかった。

2019年、傘下のA+級ウィルミントン・ブルーロックスでプロデビュー。AA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズでもプレーし、2球団合計で26試合に先発登板して12勝5敗、防御率2.85、138奪三振を記録した。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームのアメリカンリーグ選抜に選出された^[4]。

2020年7月25日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のクリーブランド・インディアンス戦にて先発でメジャーデビュー（5回2失点で勝敗付かず）^[5]。この年はメジャーで12試合に先発登板して4勝5敗、防御率4.06、61奪三振を記録した。

2021年は27試合に先発登板したが勝ち星は伸びず、5勝10敗、防御率4.91という成績に終わった。

2022年は27試合に先発登板し、初の2桁勝利となる10勝5敗、防御率3.23を記録した。

2023年は、シーズン開幕前の2月10日に第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）のアメリカ合衆国代表に選出された^[6]。

選手としての特徴[編集]

2種類の速球とスライダーが武器である^[7]。

人物[編集]

2018年のクリスマスにシンガーがTwitterに投稿した、ドラフトで得た契約金425万ドルで住宅ローンなど両親の負債を返済するという内容の動画が、全米で話題となった。手紙でそのことを知った母親は感涙にむせんでいた^[8]^[9]。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]

年度	球団	登板	先発	完投	勝利	敗戦	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
2020	KC	12	12	0	4	5	.444	263	64.1	52	8	23	0	2	61	5	1	29	29	4.06	1.17
2021		27	27	1	5	10	.333	586	128.1	146	14	53	-	11	131	3	1	81	70	4.91	1.55
2022		27	27	0	10	5	.667	621	153.1	140	18	35	-	11	150	3	1	58	55	3.23	1.14
2023		29	29	0	8	11	.421	702	159.2	182	20	49	0	8	133	3	0	102	98	5.52	1.45
MLB：4年		95	92	1	27	31	.466	2172	505.2	520	60	160	1	32	475	14	3	270	252	4.49	1.34

2023年度シーズン終了時

WBCでの投手成績[編集]

年度	代表	登板	先発	勝利	敗戦	セ｜ブ	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	奪三振	暴投	ボ｜ク	失点	自責点	防御率
2023^[10]	アメリカ合衆国	1	0	0	0	0	11	2.0	4	1	1	0	2	0	0	4	4	18.00

年度別守備成績[編集]

年度	球団	投手（P）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2020	KC	12	3	7	2	0	.833
2021		27	9	5	6	1	.700
2022		27	7	17	1	0	.960
2023		29	14	15	1	0	.967
MLB		95	33	44	10	1	.885

2023年度シーズン終了時

記録[編集]

MiLB

オールスター・フューチャーズゲーム選出：1回（2019年）

背番号[編集]

51（2020年 - ）

代表歴[編集]

2023 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表

脚注[編集]

^ “Brady Singer Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年2月19日閲覧。
^ Eric Stephen (2018年6月4日). “Brady Singer drafted 18th in the first round by the Kansas City Royals” (英語). SB Nation. 2019年3月7日閲覧。
^ Roy Parry (2018年7月4日). “Kansas City Royals sign UF pitcher Brady Singer, team's first-round pick” (英語). Oeland Sentinel.com. 2019年3月7日閲覧。
^ “2019 MLB All-Star Futures Game rosters” (英語). ESPN (2019年7月6日). 2020年7月26日閲覧。
^ Jeffrey Flanagan (2020年7月25日). “Singer sparkles before Royals win in 10th” (英語) 2020年7月26日閲覧。
^ “USA Baseball Announces 2023 World Baseball Classic Roster” (英語). USA Baseball: Home (2023年2月10日). 2023年6月6日閲覧。
^ 「2019 - 2023 全30球団未来予想図カンザスシティ・ロイヤルズ」『隔月刊スラッガー』2019年3月号日本スポーツ企画出版社 46頁
^ Jace Evans (2018年12月25日). “Kansas City Royals prospect Brady Singer pays off parents' debt for Christmas” (英語). USA Today. 2019年3月7日閲覧。
^ 「MLB News Room 10位ロイヤルズのプロスペクトが親孝行のクリスマスプレゼント」『隔月刊スラッガー』2019年3月号日本スポーツ企画出版社 79頁
^ 2023 WBC Player Pitching StatsMLB.com 2023年4月1日閲覧

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Brady Singer stats MiLB.com （英語）
Brady Singer (@Bsinger51) - X（旧Twitter）
Brady Singer (@bsinger51) - Instagram

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[1] “Brady Singer Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年2月19日閲覧。

[2] Eric Stephen (2018年6月4日). “Brady Singer drafted 18th in the first round by the Kansas City Royals” (英語). SB Nation. 2019年3月7日閲覧。

[3] Roy Parry (2018年7月4日). “Kansas City Royals sign UF pitcher Brady Singer, team's first-round pick” (英語). Oeland Sentinel.com. 2019年3月7日閲覧。

[4] “2019 MLB All-Star Futures Game rosters” (英語). ESPN (2019年7月6日). 2020年7月26日閲覧。

[5] Jeffrey Flanagan (2020年7月25日). “Singer sparkles before Royals win in 10th” (英語) 2020年7月26日閲覧。

[6] “USA Baseball Announces 2023 World Baseball Classic Roster” (英語). USA Baseball: Home (2023年2月10日). 2023年6月6日閲覧。

[7] 「2019 - 2023 全30球団未来予想図カンザスシティ・ロイヤルズ」『隔月刊スラッガー』2019年3月号日本スポーツ企画出版社 46頁

[8] Jace Evans (2018年12月25日). “Kansas City Royals prospect Brady Singer pays off parents' debt for Christmas” (英語). USA Today. 2019年3月7日閲覧。

[9] 「MLB News Room 10位ロイヤルズのプロスペクトが親孝行のクリスマスプレゼント」『隔月刊スラッガー』2019年3月号日本スポーツ企画出版社 79頁

[10] 2023 WBC Player Pitching StatsMLB.com 2023年4月1日閲覧

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表話編歴カンザスシティ・ロイヤルズロースター
投手	63 ニック・アンダーソン 62 ジョナサン・ボウラン（英語版） 59 ジェイク・ブレンツ（故障者リスト） 50 クリス・ブビック（故障者リスト） 64 スティーブン・クルーズ（英語版） 21 タイラー・ダフィー 43 カルロス・ヘルナンデス（故障者リスト） 36 ウィル・クライン（英語版） 67 セス・ルーゴ 24 ジョーダン・ライルズ（制限リスト） 41 ダニエル・リンチ4世 48 アレク・マーシュ（英語版）（故障者リスト） 66 ジェームズ・マッカーサー（英語版） 58 ジョン・マクミロン（英語版） 55 コール・レイガンズ 65 マット・サウアー（英語版） 46 ジョン・シュライバー 60 コリン・セルビー（英語版） 51 ブレイディ・シンガー 31 ウィル・スミス 35 クリス・ストラットン 38 ジョシュ・テイラー（故障者リスト） 69 アンソニー・ベネジアーノ（英語版） 52 マイケル・ワカ 30 カイル・ライト（故障者リスト） 61 アンヘル・ゼルパ（英語版）
捕手	34 フレディ・ファーミン 14 オースティン・ノラ 13 サルバドール・ペレス
内野手	26 アダム・フレイジャー 11 マイケル・ガルシア 2 ギャレット・ハンプソン 12 ニック・ロフティン（英語版） 19 マイケル・マッシー 9 ビニー・パスカンティーノ 32 ニック・プラット 7 ボビー・ウィット・ジュニア
外野手	44 ダイロン・ブランコ（英語版） 27 タイラー・ジェントリー（英語版） 28 カイル・イズベル 1 MJ・メレンデス 11 ハンター・レンフロー 17 ネルソン・ベラスケス 6 ドリュー・ウォーターズ
監督・コーチ	33 マット・クアトラーロ（監督） 26 ポール・フーバー（ベンチコーチ） 31 アレク・ザムウォルト（英語版）（打撃コーチ） 77 ケオニ・デレン（英語版）（打撃コーチ補佐） -- ジョー・ディロン（打撃コーチ補佐） 85 ブライアン・スウィーニー（投手コーチ） 84 ザック・ボーブ（投手コーチ補佐） 39 デーモン・ホリンズ（一塁コーチ） 25 バンス・ウィルソン（英語版）（三塁コーチ） 57 ミッチ・ステッター（英語版）（ブルペンコーチ） 68 ホセ・アルガシル（英語版）（内野守備コーチ） 18 ラスティ・クーンツ（コーチ） -- アラン・デサンミゲル（ストラテジスト兼ブルペン捕手） 70 パーカー・モーリン（英語版）（戦略コーチ兼ブルペン捕手） 80 ライアン・エイグスティ（ブルペン捕手） -- ビル・デュプリシア（リプレイ・コーディネイター）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2024年4月30日更新

表話編歴野球アメリカ合衆国代表 - 2023 ワールド・ベースボール・クラシック 2 準優勝
監督	4 マーク・デローサ
コーチ	11 ジェリー・マニュエル（英語版）（ベンチ） 34 ブライアン・マッキャン（ベンチ） 24 ケン・グリフィー・ジュニア（打撃） 13 アンディ・ペティット（投手） 6 ルー・コーリアー（英語版）（一塁） 14 ディノ・エベル（英語版）（三塁） 19 デイブ・リゲッティ（ブルペン） 9 マイケル・ヤング（ブルペン）
投手	0 アダム・オッタビーノ 21 カイル・フリーランド 22 ニック・マルティネス 26 アーロン・ループ 27 ジェイソン・アダム 29 メリル・ケリー 33 ランス・リン 38 デビン・ウィリアムズ 39 マイルズ・マイコラス 49 ケンドール・グレーブマン 50 アダム・ウェインライト 51 ブレイディ・シンガー 52 ダニエル・バード 53 デビッド・ベッドナー 55 ライアン・プレスリー
捕手	10 J.T.リアルミュート 16 ウィル・スミス 66 カイル・ヒガシオカ
内野手	7 ティム・アンダーソン 8 トレイ・ターナー 15 ボビー・ウィット・ジュニア 20 ピート・アロンソ 28 ノーラン・アレナド 46 ポール・ゴールドシュミット
外野手	1 ジェフ・マクニール 3 ムーキー・ベッツ 21 カイル・シュワーバー 27 マイク・トラウト 30 カイル・タッカー 31 セドリック・マリンズ