クイーンマンボ

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クイーンマンボ
第35回ローズSパドック(2017年9月17日)
欧字表記 Queen Mambo[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 青毛[1]
生誕 2014年3月28日(10歳)[1]
登録日 2016年7月28日
抹消日 2018年8月21日
マンハッタンカフェ[1]
スズカエルマンボ[1]
母の父 シンボリクリスエス[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 グランド牧場[1]
馬主 (株)ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン[1]
調教師 角居勝彦栗東
中竹和也(栗東)
→角居勝彦(栗東)
[1]
競走成績
生涯成績 18戦4勝
中央競馬:10戦2勝
地方競馬:8戦2勝
[1]
獲得賞金 1億2502万2000円
中央競馬:3716万円
地方競馬:8786万円
[1]
勝ち鞍
JpnII 関東オークス 2017年
JpnII レディスプレリュード 2017年
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クイーンマンボ(欧字名:Queen Mambo2014年3月28日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2017年関東オークスレディスプレリュード

経歴[編集]

デビュー前[編集]

2014年3月28日グランド牧場で誕生。その後スズカエルマンボの2014としてヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンで総額2,800万円(一口14万円×200口)で募集された。

3歳時(2017年)[編集]

デビューは遅れ、3月4日の3歳未勝利戦(小倉芝1800m)でデビュー。初出走ながら4番人気となったが、出遅れてしまい14着と惨敗に終わる。2戦目はダートを使われ、牝馬限定の阪神ダート1800mの未勝利戦を1番人気に応え3馬身差で快勝。初勝利を挙げる。次走の3歳500万下は好位に着けると上がり最速の脚を繰り出し2馬身差をつけ、連勝を飾る。初の重賞挑戦となった兵庫チャンピオンシップは1、2着馬にやや離された3着に敗れた。続く関東オークスは1.9倍の圧倒的人気となる。レースは道中3番手を追走し、直線入り口で先頭に立つと、そのまま後続を突き放して4馬身差の快勝。重賞初制覇を飾った[2]。次走は8月のブリーダーズゴールドカップに出走。ここでも1.5倍と圧倒的支持を集めたが粘るマイティティーを3/4馬身捕らえられず2着に敗れる。新馬戦以来の芝のレースとなったローズステークスは12着と惨敗。続くレディスプレリュードは道中4番手からレースを進め、直線の追い比べのなか、鋭く抜け出して後続を突き放し、ホワイトフーガアンジュデジール相手に8馬身差をつける圧勝。重賞2勝目を手にした[3]。その後はJBCレディスクラシックの有力馬として調整をされていたが、右前ザ石により、出走を回避[4]。休養に入ることとなった。

4歳時(2018年)[編集]

故障明け、半年ぶりの実戦となったマリーンカップでも1番人気となるが、逃げるアンジュデジールを3/4馬身差で交わせず2着。続く平安ステークスは牡馬相手に中団から脚を伸ばし勝ったサンライズソアに1馬身半差の2着に入る。3か月ぶりとなったブリーダーズゴールドカップは1倍台の人気を集めるが、離された3着に終わる。連覇を狙ったレディスプレリュードでも1倍台の1番人気となるが、中団から伸びを欠き7着と凡退。ダートで初めて馬券圏内を外した。京都で行われたJBCレディスクラシックは好位から競馬をし、0.2秒差の4着に敗れる。次走はオープンの師走ステークスに出走、連続4着となる。

5歳時(2019年)[編集]

再び右前ザ石により、半年の休養を余儀なくされる。復帰戦となった平安ステークスは8着と惨敗。続くスレイプニルステークスは6着、名鉄杯は8着に終わる。3年連続出走となったブリーダーズゴールドカップは4着に敗れる。レースから6日後の8月21日に競走馬登録を抹消した[5]

引退後[編集]

引退後は、故郷のグランド牧場で繁殖入りした[5]

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[6]およびnetkeiba.com[7]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2017.03.04 小倉 3歳未勝利 芝1800m(良) 16 2 3 007.40(4人) 14着 R1:50.2(35.6) -1.1 0藤岡佑介 54 ヤマニンルサリー 502
0000.03.25 阪神 3歳未勝利 ダ1800m(稍) 11 8 10 003.00(1人) 01着 R1:54.9(37.5) -0.5 0北村友一 54 (タガノアニード) 502
0000.04.15 阪神 3歳500万下 ダ1800m(良) 12 2 2 004.40(2人) 01着 R1:51.2(35.8) -0.3 0北村友一 54 (テンザワールド) 490
0000.05.04 園田 兵庫CS JpnII ダ1870m(良) 12 1 1 003.50(2人) 03着 R2:01.2(39.0) -0.6 0北村友一 54 タガノディグオ 489
0000.06.14 川崎 関東オークス JpnII ダ2100m(重) 13 7 10 001.90(1人) 01着 R2:19.0(38.3) -0.9 0C.ルメール 54 アンジュデジール 495
0000.08.17 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(重) 11 5 5 001.50(1人) 02着 R2:08.6(40.6) -0.2 0C.ルメール 55 マイティティー 498
0000.09.17 阪神 ローズS GII 芝1800m(良) 18 1 1 022.30(7人) 12着 R1:46.4(34.6) -0.9 0C.ルメール 54 ラビットラン 490
0000.10.05 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(良) 16 8 15 002.60(1人) 01着 R1:53.1(38.3) -1.6 0C.ルメール 54 ホワイトフーガ 497
2018.04.11 船橋 マリーンC JpnIII ダ1600m(良) 12 2 2 001.60(1人) 02着 R1:41.3(37.4) -0.1 0C.ルメール 57 アンジュデジール 500
0000.05.19 京都 平安S GIII ダ1900m(稍) 16 7 14 011.00(3人) 02着 R1:57.5(36.7) -0.2 0C.ルメール 55 サンライズソア 506
0000.08.16 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(不) 15 3 5 001.70(1人) 03着 R2:07.1(39.5) -1.5 0C.ルメール 57 ラビットラン 496
0000.10.11 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(良) 14 8 14 001.70(1人) 07着 R1:55.4(38.7) -1.5 0C.ルメール 56 プリンシアコメータ 507
0000.11.04 京都 JBCレディスクラシック JpnI ダ1800m(良) 16 2 3 003.90(2人) 04着 R1:50.6(37.2) -0.2 0C.ルメール 55 アンジュデジール 506
0000.12.08 中山 師走S OP ダ1800m(良) 16 2 3 010.90(5人) 04着 R1:51.4(36.8) -0.5 0酒井学 55 テーオーエナジー 506
2019.05.18 京都 平安S GIII ダ1900m(良) 16 6 11 036.10(9人) 08着 R1:59.0(37.9) -0.9 0北村友一 54 チュウワウィザード 520
0000.06.01 東京 スレイプニルS OP ダ2100m(良) 16 1 2 004.90(2人) 06着 R2:11.9(37.9) -0.7 0M.デムーロ 54 テルペリオン 512
0000.07.14 中京 名鉄杯 L ダ1800m(重) 11 7 9 008.50(4人) 08着 R1:49.7(37.3) -2.1 0M.デムーロ 54 スマハマ 512
0000.08.15 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(稍) 11 3 3 007.20(4人) 04着 R2:06.9(38.7) -0.7 0M.デムーロ 57 アンデスクイーン 514

繁殖成績[編集]

生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 出典
初仔 2021年 レヴォントゥレット 鹿毛 ロードカナロア (デビュー前) [8]
2番仔 2022年 ロミヒ 鹿毛 ヘニーヒューズ (株) モンレーヴ 美浦伊藤圭三 (デビュー前) [9]
  • 2024年2月16日現在

血統表[編集]

クイーンマンボ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系/ヘイロー系
[§ 2]

マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*サトルチェンジ
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Sleika

スズカエルマンボ
2005 鹿毛
シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
母の母
スプリングマンボ
1992 鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*キーフライヤー Nijinsky
Key Partner
母系(F-No.) (FN:7) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 4×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11][12]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o クイーンマンボ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年2月4日閲覧。
  2. ^ クイーンマンボが4馬身差で快勝/関東オークス・川崎」『netkeiba.com』。2021年7月29日閲覧。
  3. ^ 【レディスプレリュード】クイーンマンボが8馬身差の大楽勝でダ重賞2勝目!」『競馬ラボ』。2021年7月29日閲覧。
  4. ^ 花岡貴子「クイーンマンボ、JBCレディスクラシック回避」『netkeiba.com』、2017年10月31日。2021年7月29日閲覧。
  5. ^ a b 交流重賞2勝クイーンマンボが引退、繁殖入り」『サンケイスポーツ』、2019年8月21日。2021年7月29日閲覧。
  6. ^ "競走成績:全競走成績|クイーンマンボ". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年7月29日閲覧
  7. ^ "クイーンマンボの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2021年7月29日閲覧
  8. ^ _________”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2021年7月29日閲覧。
  9. ^ ロミヒ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年2月18日閲覧。
  10. ^ a b c 血統情報:5代血統表|クイーンマンボ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年7月29日閲覧。
  11. ^ クイーンマンボの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年7月30日閲覧。
  12. ^ クイーンマンボの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年7月29日閲覧。

外部リンク[編集]