アテネ証券取引所

アテネ証券取引所
	Χρηματιστήριο Αθηνών
種類	証券取引所; 債券市場（英語版）; デリバティブ市場（英語版）
国	ギリシャ
所在地	Athinon Avenue 110, アテネ
設立	1876年 (148年前)
所有者	ギリシャ取引所株式会社 100%
主要人物	George Handjinicolaou (社長) ; Socrates Lazaridis (CEO)
通貨	ユーロ
上場数	172
時価総額	€540億
取引高	18,5百万
ウェブサイト	athexgroup.gr

座標: 北緯37度59分25秒東経23度43分43秒 / 北緯37.99028度東経23.72861度 / 37.99028; 23.72861

アテネ証券取引所（アテネしょうけんとりひきじょ、ASE or ATHEX; ギリシア語: Χρηματιστήριο Αθηνών (Χ.Α.)、 Chrimatistírio Athinón）は、ギリシャの首都アテネに所在する証券取引所^[2]。1876年に設立された。株式市場の他、デリバティブ、オルタナティブ、炭素、店頭取引の5つの市場から構成されている^[2]。登録証券市場取引業者は、株式、債券、ETF、関連有価証券の取引が可能である。

2020年12月現在、166社172銘柄が上場している。

アテネ証券取引所に関連する株価指数は30以上存在するが、代表的なものとして、アテネ総合指数（GD）、 FTSE/ATX大型株指数（英語版）（FTSE、FTSE 25）、FTSE/ATX中型株指数（FTSEM）、FTSE/Athex Market Index（FTSEA）、FTSE/ATHEX Global Traders Index Plus （FTSEGTI）及びFTSE/ATHEX Factor-Weighted Index （FTSEMSFW）がある^[3]。

アテネ総合指数が算出開始されたのは、1980年のことであり^[4]、最高値は1999年 9月17日に記録した6355.04である。

概要[編集]

アテネ証券取引所で取引が開始されたのは、1876年のことであった。取引所の運営は「アテネ証券取引所株式会社」が行なっており、当社もまた上場企業である（EXAE）。アテネ証券取引所の株式は1918年に公開された。1995年にギリシャ政府が全株式を保有する公開有限責任会社となったものの、1997年に36.97%の株式を売却、1999年には47.7%まで議決権割合は低下した^[5]。

1999年8月、アテネデリバティブ取引所（ADEX）が設立され、デリバティブ取引が開始された^[5]。2002年にアテネデリバティブ市場は、アテネ証券取引所に合併された^[6]。

アテネ証券取引所は、2015年 6月27日に、ギリシャ政府債務危機（英語版）の影響により休場した^[7]。再開されたのは、2015年 8月3日のことであるが、その日の下落率は16%を超え、銀行株は30%の暴落となり、ストップ安を記録した^[8]^[9]。

取引時間は、午前10時から午後5時20分、休業日は、土曜日・日曜日及び取引所が予め定める祝日である。

アテネ証券取引所は、ユーロアジア証券取引所連合（英語版）会員である^[10]。

証券取引所[編集]

上場企業に関する規制は、ギリシャ資本市場委員会（英語版）が担っている^[11]。

2021年2月2日現在、アテネ証券取引所には、166社^[12]、172銘柄が上場している^[1]^{[注釈 3]}。内訳は、証券市場に157社163銘柄^[1]、オルタナティブ市場に9社9銘柄である^[13]。

株式市場のカテゴリ[編集]

株式市場のカテゴリは以下の3つに区分される。

Main Market（124社126銘柄）^{[注釈 4]}^{[注釈 5]}^[14]
Surveillance（22社25銘柄）^{[注釈 4]} ^{[注釈 6]}^[15]
Under Suspension（11社12銘柄）^{[注釈 4]}^{[注釈 5]}^[16]

アテネ総合指数[編集]

アテネ証券取引所は、アテネ総合指数のティッカーシンボルとをGDとしている^[4]。ブルームバーグコードはASE^[4]^[17] 、ロイターコードは.ATGである^[4]。1980年 12月31日より算出開始され^[4]、構成銘柄数は60である^[4]^[18]。

年間騰落[編集]

以下の表は、1987年以降のアテネ総合指数の年間騰落の推移を示したものである^[19]。

年	終値	騰落ポイント	騰落率（%）
1987	272.47
1988	279.65	7.18	2.64
1989	459.43	179.78	64.29
1990	932.00	472.57	102.86
1991	809.71	−122.29	−13.12
1992	672.31	−137.40	−16.97
1993	958.66	286.35	42.59
1994	868.91	−89.75	−9.36
1995	914.15	45.24	5.21
1996	933.48	19.33	2.11
1997	1,479.63	546.15	58.51
1998	2,737.55	1,257.92	85.02
1999	5,535.09	2,797.54	102.19
2000	3,388.86	−2,146.23	−38.77
2001	2,591.56	−797.30	−23.53
2002	1,748.42	−843.14	−32.53
2003	2,263.58	515.16	29.46
2004	2,786.18	522.60	23.09
2005	3,663.90	877.72	31.50
2006	4,394.13	730.23	19.93
2007	5,178.83	784.70	17.86
2008	1,786.51	−3,392.32	−65.50
2009	2,196.16	409.65	22.93
2010	1,413.94	−782.22	−35.62
2011	680.42	−733.52	−51.88
2012	907.90	227.48	33.43
2013	1,162.68	254.78	28.06
2014	826.18	−336.50	−28.94
2015	631.35	−194.83	−23.58
2016	643.64	12.29	1.95
2017	802.37	158.73	24.66
2018	613.30	−189.07	−23.56
2019	916.67	303.37	49.47
2020	808.99	-107.68	-11.75

経営[編集]

アテネ証券取引所は、取締役による運営がなされており、13名の取締役は4年に一度株主総会によって選出される^[20]。

脚注[編集]

注釈[編集]

^ 2021年 2月2日現在、オルタナティブ市場上場の9社を含む。
^ ^a ^b 2020年 12月31日現在
^ There 優先株式として以下の6銘柄を含む: AAAP, ANEP, ANEPO, LEVEP, MPP, XYLEP
^ ^a ^b ^c 2021年 2月2日現在
^ ^a ^b 優先株式2銘柄を含む
^ 優先株式3銘柄を含む

出典[編集]

^ ^a ^b ^c ^d ^e “Stocks, All Markets – helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。
^ ^a ^b “Markets”. helex.gr. 2015年8月3日閲覧。
^ “Indices – helex.gr”. helex.gr. 2015年8月3日閲覧。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f “GD: Index overview”. Helex.gr. 2016年4月19日閲覧。
^ ^a ^b “History - helex.gr” (英語). www.helex.gr. 2015年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月29日閲覧。
^ Zeynep Copur (　2015年1月31日). Handbook of Research on Behavioral Finance and Investment Strategies .... IGI Global. pp. 257. ISBN 9781466674851 　2021年8月9日閲覧。
^ Udland, Myles (2015年6月28日). “REPORT: Greece's stock market will be closed for at least a week”. Business Insider 2015年7月1日閲覧。
^ “Greek stock market bloodbath as exchange reopens”. AP (2015年8月3日). 2015年8月3日閲覧。
^ “Market Holidays”. Athens Exchange Group (2015年8月12日). 2015年8月12日閲覧。
^ Market Hours, Athens Exchange via Wikinvest
^ “ANNUAL REPORT 2009”. Hellenic Republic Capital Market Commission. 2011年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月7日閲覧。
^ “Companies, All Markets – helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。
^ “Stocks, Alternative Market– helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。
^ “Stocks, Main Market– helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。
^ “Stocks, Surveillance– helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。
^ “Stocks, Under Suspension – helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。
^ “ASE Quote – Athens Stock Exchange General Index”. Bloomberg.com. 2015年8月3日閲覧。
^ “GD: Index composition”. Helex.gr. 2016年4月19日閲覧。
^ “Historical data: ATHEX Composite Index - Greece (^ATH)”. 2015年8月3日閲覧。
^ “Board of Directors - helex.gr” (英語). www.helex.gr. 2018年5月29日閲覧。

外部リンク[編集]

Official website
- Stock prices and daily price changes on the official website
ギリシャ資本市場委員会: the english language website

[1] 2021年 2月2日現在、オルタナティブ市場上場の9社を含む。

[20201231現在-3] 2020年 12月31日現在

[15] There 優先株式として以下の6銘柄を含む: AAAP, ANEP, ANEPO, LEVEP, MPP, XYLEP

[20210202現在-17] 2021年 2月2日現在

[2銘柄-18] 優先株式2銘柄を含む

[20] 優先株式3銘柄を含む

[stocks-2] “Stocks, All Markets – helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。

[Markets-4] “Markets”. helex.gr. 2015年8月3日閲覧。

[5] “Indices – helex.gr”. helex.gr. 2015年8月3日閲覧。

[GDoverview-6] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f “GD: Index overview”. Helex.gr. 2016年4月19日閲覧。

[:1-7] “History - helex.gr” (英語). www.helex.gr. 2015年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月29日閲覧。

[Handbook_of_Research_on_Behavioral_Finance_and_Investment_Strategies_...-8] Zeynep Copur (　2015年1月31日). Handbook of Research on Behavioral Finance and Investment Strategies .... IGI Global. pp. 257. ISBN 9781466674851 　2021年8月9日閲覧。

[9] Udland, Myles (2015年6月28日). “REPORT: Greece's stock market will be closed for at least a week”. Business Insider 2015年7月1日閲覧。

[REF_Greek_stock_market_bloodbath_as_exchange_reopens-10] “Greek stock market bloodbath as exchange reopens”. AP (2015年8月3日). 2015年8月3日閲覧。

[11] “Market Holidays”. Athens Exchange Group (2015年8月12日). 2015年8月12日閲覧。

[12] Market Hours, Athens Exchange via Wikinvest

[13] “ANNUAL REPORT 2009”. Hellenic Republic Capital Market Commission. 2011年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月7日閲覧。

[companies-14] “Companies, All Markets – helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。

[16] “Stocks, Alternative Market– helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。

[19] “Stocks, Main Market– helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。

[21] “Stocks, Surveillance– helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。

[22] “Stocks, Under Suspension – helex.gr”. helex.gr. 2021年2月2日閲覧。

[23] “ASE Quote – Athens Stock Exchange General Index”. Bloomberg.com. 2015年8月3日閲覧。

[GDcomposition-24] “GD: Index composition”. Helex.gr. 2016年4月19日閲覧。

[25] “Historical data: ATHEX Composite Index - Greece (^ATH)”. 2015年8月3日閲覧。

[:0-26] “Board of Directors - helex.gr” (英語). www.helex.gr. 2018年5月29日閲覧。

[注釈 1]

[1]

[注釈 2]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[注釈 3]

[13]

[注釈 4]

[注釈 5]

[14]

[注釈 6]

[15]

[16]

[17]

[18]

[19]

[20]

表話編歴証券取引所（金融商品取引所の一業態）
日本（現行）	日本取引所グループ(東京)¹ 名古屋福岡札幌
日本（廃止・戦後）	神戸広島新潟京都ジャスダック(旧) 大阪¹ ³
日本（廃止・戦中）	営団組織日本証券取引所（戦時下）
日本（廃止・戦前）	東京大阪横浜名古屋京都神戸博多広島長崎新潟長岡
南北アメリカ	NYSE Arca American NASDAQ MEMX LTSE OTCBB トロントバミューダ BMV サンパウロ（ボベスパ）アスンシオン
ヨーロッパ	ロンドンダブリンフランクフルトパリスイスイタリアマドリードリスボンアムステルダムブリュッセルストックホルムコペンハーゲンヘルシンキオスロ CEESEG ザグレブワルシャワモスクワアテネ
アジア・オセアニア	上海香港深圳北京韓国台湾 TPEx フィリピンインドネシアタイシンガポールハノイホーチミンヤンゴン NSE ムンバイアフマダーバードカルカッタデリーブータンタシュケントニュージーランドオーストラリア
中東・アフリカ	パキスタンテルアビブダマスカスドバイタダウルイスタンブールエジプトヨハネスブルグボツワナ
日本の本則市場以外の市場(現行)	TOKYO PRO Market（東京）ネクスト（名古屋） Q-Board（福岡）アンビシャス（札幌）
日本の本則市場以外の市場(廃止)	マザーズ（東京） JASDAQ（新）（東京¹ ²）ヘラクレス（大阪） NEO（ジャスダック）
報道機関	日本経済新聞社（日本経済新聞）株式新聞日本証券新聞フジサンケイビジネスアイテレビ東京 (TXN) 日経CNBC 日経ラジオ社ウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ) フィナンシャル・タイムズ (FT) トムソン・ロイターブルームバーグ STOCKVOICE
関連法令・組織	金融商品取引法証券会社（金融商品取引業）証券金融会社証券保管振替機構日本証券クリアリング機構証券取引等監視委員会 SEC 日本証券業協会
関連項目	証券市場株式債券株価株価指数株式市況大発会・大納会兜町北浜東証Arrows IR 適時開示 PTS 店頭有価証券株主コミュニティクラウドファンディンググリーンシートフェニックスウォール街シティ株式公開（上場・IPO）証券コードティッカーシンボル EDINET TDnet 上場廃止上場中止再上場テクニカル上場バルチック海運指数（BDI指数）四半期配当ダークプール取引
一覧	証券取引所の一覧証券取引所がない国の一覧
¹2013年7月16日付けの取引より、東証と大証の現物取引の市場統合により、東証によって運営 ²市場統合前までは大証によって運営 ³2014年3月24日に、東証と大証のデリバティブ取引を統合し、それに特化した「大阪取引所」へリニューアルしており、「証券取引所」ではなくなったカテゴリ