2000年シドニーオリンピックの開会式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2000年シドニーオリンピックの開会式
Games of the XXVII Olympiad Opening Ceremony
第27回オリンピック競技大会の開会式
第27回オリンピック競技大会の開会式
イベントの種類 開会式
開催時期 2000年9月15日19:00 - 23:19 AEDT (UTC+11)
(4時間19分)
会場 オーストラリアの旗 オーストラリア ニューサウスウェールズ州シドニースタジアム・オーストラリア
主催 国際オリンピック委員会
運営 シドニーオリンピック組織委員会
プロデューサー リック・バーチ
デービッド・アトキンス
テンプレートを表示


2000年シドニーオリンピックの開会式(2000ねんシドニーオリンピックのかいかいしき、英語: 2000 Summer Olympics opening ceremony)は、2000年9月15日19時(オーストラリア東部夏時間UTC+11)から約4時間半、 ニューサウスウェールズ州シドニースタジアム・オーストラリアで行われた2000年シドニーオリンピック開会式である[1]

概要[編集]

約半世紀ぶりに南半球での開催となった今大会は、9月15日午後7時(日本時間午後5時)から開会式が行われた[注 1]。開会式は予定よりも1時間以上遅れ、午後11時19分(日本時間午後9時19分)に終了した。

式典はオリンピック憲章に従って行われた。演出家リック・バーチが総合監督に[2]、演出家でダンサーデービッド・アトキンスが芸術監督兼プロデューサーを務めた。

当日の進行[編集]

国歌歌唱[編集]

大画面に映し出されたカウントダウンが0になり、「OPENING SEREMONY」の文字が映し出されると、グラウンドにはスティーブ・ジェフリーズを乗せたストックホース英語版の馬、Ammoが登場。ジェフリーズのの合図で120頭のストックホースがターコイズ色の五輪旗を持った騎手を乗せて入場し、音楽に合わせ隊形を次々と変えていった。ストックホースのパフォーマンス後、グラウンドの中央にケン・ドーンが描いたシドニー・ハーバー・ブリッジの中心に「G'Day」の文字が書かれた巨大旗が掲げられた。

ジェームス・モリソン率いるビッグバンドによる演奏でウィリアム・ディーン総督ジョン・ハワード首相フアン・アントニオ・サマランチIOC会長らが入場。その後ジュリー・アンソニー英語版とヒューマン・ネイチャー (英語版シモーネ・ヤング指揮によるシドニー交響楽団演奏のもとオーストラリア国歌を歌唱した。

国歌歌唱後、グラウンドの端で待機していたストックホースの騎手らは五輪旗をオーストラリア国旗に持ち替え、再びグラウンドを駆け抜けて退場した。

なお、シドニー交響楽団が伴奏した国歌などが実際は演奏しておらず、メルボルン交響楽団による録音テープなどを流していたことが2008年8月26日までに明らかになった[3]

パフォーマンス[編集]

当時13歳のニッキー・ウェブスター英語版主演によるオーストラリアの歴史の一大絵巻を描いたエンターテイメントショーが展開された[4]

Deep Sea Dreaming[編集]

参考和訳は「深海の夢」。グレートバリアリーフを賛辞した章である。

砂浜を模したグラウンドの中央で、主人公である1人の少女(演:ニッキー・ウェブスター英語版)が日光浴を行ううちに眠りに落ちる。海や海洋生物を表現した数多くのパフォーマーが彼女の周りに現れると、彼女は空中に吊るされ、大海を泳いでいるかのように表現した[5]。また、ウェットスーツを着た水泳選手も同様に吊るされて登場し、大画面にはジョセフ・ローレンスコーチの表情も映った。

Awakening[編集]

参考和訳は「目覚め」。6万年前と言われる先住民アボリジニトレス海峡諸島民の文化を賛辞した章である。

中央に長老が現れ少女が導かれると、先住民族らによって他の人々を先住民の地へ歓迎する儀式が行われた。この章ではオーストラリア各地の数多くの先住民族が登場した。終盤にはワンジナの精霊を模した32メートルの布が現れ、を呼んだかのごとく客席上方に火花が起こった。

Fire[編集]

参考和訳は「炎」。グラウンドには炎を使ったジャグリングなどのファイヤーパフォーマーが登場し、勢いよく拡大し激しく燃えるオーストラリアの森林火災を表現した。

Nature[編集]

Natureの1シーン

参考和訳は「自然」。

火災が終息すると、荒野には徐々に新たな植物が芽吹き、水たまりが生まれる様子が表現された。そして、 アカシアの一種ゴールデン・ワトル英語版(オーストラリアの国花)、ワラタ(ニューサウスウェールズ州の州花)、スターツ・デザート・ピー(オーストラリア固有の豆)、睡蓮ユーカリなど、様々な植物のコスチュームを着たパフォーマーがグラウンド一杯に現れ動き回った。アボリジニの壁画風に描かれた動物の絵も7枚登場。終盤では再度植物たちが駆け回って新たな生命が台地一面に繁茂するまでを描き、パフォーマーは退場した。

Tin Symphony[編集]

参考和訳は「ブリキ交響曲」。オーストラリアにおけるヨーロッパ人の入植と、オーストラリアの発展について紹介した[5]

冒頭では、エンデバー号(を模した自転車)に乗ってオーストラリア東部沿岸を探検するキャプテン・クック、自然主義者のジョゼフ・バンクスと船員が、オーストラリアに到着する場面から始まる。船に積まれた小さな檻にはウサギが入れられている[6]。クックがエンデバー号から花火を打ち上げ、開拓の始まりを示した。

多数のパフォーマーが、ブッシュレンジャーであるネッド・ケリーを模した衣装で、トタン天水桶などアウトバックを象徴する道具を持ってグラウンドに現れた。そして、機械的な馬に似せた巨大な乗り物が現れ、やがて風車に変化した。木こり打ちのような道具でパフォーマンスを行う人もいた。また、歯車を模したを持ち、トタンの上でアイリッシュ・ダンスを行う人もいた。パフォーマーが中心に入り転がる巨大車輪も登場し、オーストラリアの産業の発展を象徴した。

曲が変わると、場内中央にスポットライトが当たり、そこではオーストラリアの農村の光景が紹介された。グラウンド中央にトタンで小屋が建てられ、家畜であるが入っていると思わせる段ボール箱が大量に運び出された。しかし、中から登場したのは芝刈り機を持った農民で、芝刈りを行いながらグラウンドに五輪旗の人文字を作った。最後に再度巨大な機械の馬が現れ、少女がリンゴを与えた。

Arrivals[編集]

参考和訳は「到来」。オーストラリアの多文化主義とその移民文化を紹介した。

移民による多民族国家である現在のオーストラリアを表現するため、グラウンドには世界の各大陸を象徴する山車や衣装を身にまとったパフォーマーが順番に登場した。黒い衣装のアフリカ大陸、黄色の衣装のアジア、緑色の衣装のヨーロッパ、赤色の衣装の南北アメリカ、最後にニュージーランドなど太平洋諸島を象徴する鮮やかな青色の衣装を着たパフォーマーが、曲に合わせて踊りながら入場した。全員でオーストラリアの海岸線を形作り、世界に対する歓迎の意を込めて観客に向かって腕を伸ばした。

その後、主人公の少女が中央の舞台上で『Under Southern Skyes』を手話付きで歌唱。それに合わせて5色の衣装を纏った子供たちが入場しパフォーマーに代わりオーストラリアの形を形成した。主人公の少女と子供たちによる大合唱のなか場内が暗転すると、子供たちは手持ちのランタンを高く上げながら散らばり、グラウンドに満天の星空を作った。さらに子供たちは隊形を変え、大きな5つの南十字星を形作った。

Eternity[編集]

Eternityの1シーン

参考和訳は「永遠」。

中央の舞台にはアダム・ガルシアタップダンスから始まる。彼のタップダンスに合わせ、グラウンドや観客席通路から何千人ものダンサーが加わり、超大人数によるタップダンスが披露された。ダンサーは、新たなオーストラリアを形成する労働者を象徴。中央の舞台に備わっている数台のチェリーピッカークレーンが上昇。

終盤では、舞台中央で主人公の少女とアボリジニの男性が立ち、高くせりあがった場所から困惑の表情で労働者達を見渡した。これまでの章に出演した全てのパフォーマーが再び登場してダンスに加わると、シドニー・ハーバー・ブリッジの図形と、オーストラリアの元兵士アーサー・ステイス英語版の代表的なグラフィティアート「Eternity」が書かれた仕掛け花火が打たれた。その後、ピーウィー・フェリスのリミックス音楽に乗せて徐々にパフォーマーが退場した。

選手団入場[編集]

マーチングバンド

2,000人規模(うち1,000人はオーストラリアの演奏者、残る1,000人は諸外国の演奏者)によるマーチングバンドの演奏の中、選手入場が行われた。

演奏曲は、『ツァラトゥストラはこう語った』、『炎のランナー』、『交響曲第9番』、『Bugler's Dream』、『ワルチング・マチルダ』、『オリンピックファンファーレとテーマ(Olympic Fanfare and Theme)』などの他に、特に大きな28の国と地域の入場時には、その国にちなんだ曲を演奏。日本選手団の入場時は『さくらさくら』を演奏した。

日本選手団は「虹色の鮮やかなマント」を着用して登場したが、欧米では虹色はしばしば同性愛者をはじめとする「LGBT性的少数者)の象徴」(詳しくは「レインボーフラッグ」を参照)として見られるため、「日本人選手は全員がLGBT当事者ではないか」と驚いた現地の人も多かった[要出典]

また、2000年6月に第1回南北首脳会談を実施した韓国北朝鮮統一旗を掲げて合同入場行進を行ったほか、インドネシアから解放されたばかりの東ティモールの選手たちが五輪旗を掲げて最後(開催国オーストラリアの直前)に入場し、盛大な拍手を送られた。

テーマ曲歌唱[編集]

今回の大会のために特別に書き下ろされたテーマ曲『Dare to Dream』を、ジョン・ファーナムオリビア・ニュートン=ジョンが歌唱した。

開会挨拶[編集]

シドニーオリンピック組織委員会会長のマイケル・ナイト (英語版と、IOC会長のフアン・アントニオ・サマランチが挨拶を行った後、オーストラリア総督ウィリアム・パトリック・ディーンが開会宣言を行った。

当時19歳の歌手ヴァネッサ・アモロッシ英語版が歌唱する『Heroes Live Forever』に乗せて五輪旗が入場。8名のオーストラリアの元オリンピック選手によって運ばれ、8名のオーストラリア連邦親衛隊に引き渡されると、ギリシャ正教オーストラリア大司教区の合唱団の歌唱するオリンピック賛歌にのせて掲揚された。

続いて、オリンピック宣誓として選手宣誓を女子ホッケーオーストラリア代表のレチェル・ホークス英語版が、審判宣誓を水球ピーター・カー英語版が行った。

聖火点灯[編集]

聖火点灯

2000年5月10日にギリシャのオリンピア遺跡で採火された聖火は、約10日間ギリシャ国内で聖火リレーされた後、11の島国を経由[注 2]し、6月8日にユララ英語版に到着。ウルルからオーストラリアでのリレーがスタートし、約100日をかけて国内1,000以上の市や町を回った。グレートバリアリーフでは史上初めて海中で行われた。

車椅子ベティ・カスバートレリーン・ボイルに押される形でトーチとともにスタジアムに入場すると、ドーン・フレーザーシャーリー・ストリックランド・デ・ラ・ハンティシェーン・グールドデビー・フリントフ=キング英語版に渡った後、最終点火者のキャシー・フリーマンに託された。階段を駆け上がったフリーマンは浅い円形プールの中央に立つと、足下に自身を取り囲むように配置された150のバーナーノズルに点火。彼女を囲んでいた火の輪は聖火台と共にスタジアム上部まで移動した[7][8]

最終点火者は秘密にされていたが、先住民アボリジニ出身のキャシー・フリーマンが最終点火者を務めたことで、民族融和を表現した[9]

選手入場順[編集]

参加国選手・役員の入場行進は、古代オリンピック発祥地ギリシャで始まり、開催国のオーストラリアが最後であった。その間の順序はアルファベット順に入場が行われた。

入場順 国名 旗手 出場競技
1 ギリシャ ギリシャ (GRE) ニコラオス・カクラマナキス セーリング
2 アルバニア アルバニア (ALB) Ilirjan Suli 重量挙げ
3 アルジェリア アルジェリア (ALG) ジャビル・サイド=ゲルニ 陸上競技
4 アメリカ領サモア アメリカ領サモア (ASA) リサ・ミシペカ 陸上競技
5 アンドラ アンドラ (AND) Antoni Bernadó 陸上競技
6 アンゴラ アンゴラ (ANG) Nádia Cruz 競泳
7 アンティグア・バーブーダ アンティグア・バーブーダ (ANT) Heather Samuel 陸上競技
8 アルゼンチン アルゼンチン (ARG) Carlos Espínola セーリング
9 アルメニア アルメニア (ARM) Haykaz Galstyan レスリング
10 アルバ アルバ (ARU) Richard Rodriguez 陸上競技
11 オーストリア オーストリア (AUT) Wolfram Waibel Jr. 射撃
12 アゼルバイジャン アゼルバイジャン (AZE) ナミク・アブドゥラエフ レスリング
13 バハマ バハマ (BAH) ポーリン・デービス=トンプソン 陸上競技
14 バーレーン バーレーン (BRN) Dawood Youssef 競泳
15 バングラデシュ バングラデシュ (BAN) Sabrina Sultana 射撃
16 バルバドス バルバドス (BAR) Andrea Blackett 陸上競技
17 ベラルーシ ベラルーシ (BLR) セルゲイ・リシュトバン レスリング
18 ベルギー ベルギー (BEL) ウラ・ウェルブルック 柔道
19 ベリーズ ベリーズ (BIZ) Emma Wade 陸上競技
20 ベナン ベナン (BEN) Laure Kuetey 陸上競技
21 バミューダ バミューダ (BER) Mary Jane Tumbridge 馬術
22 ブータン ブータン (BHU) Jubzhang Jubzhang アーチェリー
23 ボリビア ボリビア (BOL) Marco Condori 陸上競技
24 ボスニア・ヘルツェゴビナ ボスニア・ヘルツェゴビナ (BIH) Elvir Krehmić 陸上競技
25 ボツワナ ボツワナ (BOT) Gilbert Khunwane ボクシング
26 ブラジル ブラジル (BRA) サンドラ・ピレス ビーチバレー
27 イギリス領ヴァージン諸島 イギリス領ヴァージン諸島 (IVB) Keita Cline 陸上競技
28 ブルネイ ブルネイ (BRU) Haseri Asli 陸上競技
29 ブルガリア ブルガリア (BUL) Ivo Yanakiev ボート
30 ブルキナファソ ブルキナファソ (BUR) Sarah Tondé 陸上競技
31 ブルンジ ブルンジ (BDI) Diane Nukuri 陸上競技
32 カンボジア カンボジア (CAM) To Rithya 陸上競技
33 カメルーン カメルーン (CMR) Cécile Ngambi 陸上競技[注 3]
34 カナダ カナダ (CAN) Caroline Brunet カヌー
35 カーボベルデ カーボベルデ (CPV) Isménia do Frederico 陸上競技
36 ケイマン諸島 ケイマン諸島 (CAY) カリーム・ストリート=トンプソン 陸上競技
37 中央アフリカ 中央アフリカ (CAF) Mickaël Conjungo 陸上競技
38 チャド チャド (CHA) Gana Abba Kimet 陸上競技
39 チリ チリ (CHI) ニコラス・マスー テニス
40 中国 中国 (CHN) 劉玉棟 バスケットボール
41 コロンビア コロンビア (COL) マリア・イサベル・ウルティア 重量挙げ
42 コモロ コモロ (COM) Shareef Mohammed Official
43 Congo Congo (CGO) Marien Michel Ngouabi 競泳
44 クック諸島 クック諸島 (COK) Turia Vogel セーリング
45 コスタリカ コスタリカ (CRC) Karina Fernández トライアスロン
46 コートジボワール コートジボワール (CIV) イブラヒム・メイテ 陸上競技
47 クロアチア クロアチア (CRO) ゾラン・プリモラッツ 卓球
48 キューバ キューバ (CUB) フェリックス・サボン ボクシング
49 キプロス キプロス (CYP) Antonakis Andreou 射撃
50 チェコ チェコ (CZE) Martin Doktor カヌー
51 コンゴ民主共和国 コンゴ民主共和国 (COD) Mwenze Kalombo 陸上競技
52 デンマーク デンマーク (DEN) Jesper Bank セーリング
53 ジブチ ジブチ (DJI) Djama Robleh 陸上競技[注 3]
54 ドミニカ国 ドミニカ国 (DMA) Marcia Daniel 陸上競技
55 ドミニカ共和国 ドミニカ共和国 (DOM) Wanda Rijo 重量挙げ
56 エクアドル エクアドル (ECU) Martha Tenorio 陸上競技
57 エジプト エジプト (EGY) Yahia Rashwan テコンドー
58 エルサルバドル エルサルバドル (ESA) Eva Dimas 重量挙げ
59 赤道ギニア 赤道ギニア (GEQ) エリック・ムサンバニ 競泳
60 エリトリア エリトリア (ERI) Nebiat Habtemariam 陸上競技
61 エストニア エストニア (EST) Tõnu Tõniste セーリング
62 エチオピア エチオピア (ETH) デラルツ・ツル 陸上競技
63 フィジー フィジー (FIJ) Tony Philp セーリング
64 フィンランド フィンランド (FIN) Olli-Pekka Karjalainen 陸上競技
65 北マケドニア 北マケドニア (MKD) Lazar Popovski カヌー
66 フランス フランス (FRA) ダビド・ドゥイエ 柔道
67 ガボン ガボン (GAB) Mélanie Engoang 柔道
68 ガンビア ガンビア (GAM) Adama Njie 陸上競技
69 ジョージア ジョージア (GEO) ギオルギ・アサニゼ 重量挙げ
70 ドイツ ドイツ (GER) ビルギット・フィッシャー カヌー
71 ガーナ ガーナ (GHA) Kennedy Osei 陸上競技
72 イギリス イギリス (GBR) Matthew Pinsent ボート
73 グレナダ グレナダ (GRN) Hazel-Ann Regis 陸上競技
74 グアム グアム (GUM) Melissa Lynn Fejeran 重量挙げ
75 グアテマラ グアテマラ (GUA) Attila Solti 射撃
76 ギニア ギニア (GUI) Joseph Loua 陸上競技
77 ギニアビサウ ギニアビサウ (GBS) Talata Embalo レスリング
78 ガイアナ ガイアナ (GUY) Aliann Pompey 陸上競技
79 ハイチ ハイチ (HAI) Nadine Faustin-Parker 陸上競技
80 ホンジュラス ホンジュラス (HON) Alejandro Castellanos 競泳
81 香港 香港 (HKG) Fenella Ng ボート
82 ハンガリー ハンガリー (HUN) Rita Kőbán カヌー
83 アイスランド アイスランド (ISL) Guðrún Arnardóttir 陸上競技
84 インド インド (IND) リーンダー・パエス テニス
85 インドネシア インドネシア (INA) Rexy Mainaky バドミントン
86 イラン イラン (IRI) アミル・レザ・ハデム レスリング
87 イラク イラク (IRQ) Bashar Mohammad Ali 選手団長
88 アイルランド アイルランド (IRL) ソニア・オサリバン 陸上競技
89 イスラエル イスラエル (ISR) Rogel Nachum 陸上競技
90 イタリア イタリア (ITA) Carlton Myers バスケットボール
91 ジャマイカ ジャマイカ (JAM) デオン・ヘミングス 陸上競技
92 日本 日本 (JPN) 井上康生 柔道
93 ヨルダン ヨルダン (JOR) ハヤー・ビント・アル=フセイン 馬術
94 カザフスタン カザフスタン (KAZ) Yermakhan Ibraimov ボクシング
95 ケニア ケニア (KEN) Kennedy Ochieng 陸上競技
96 北朝鮮 (PRK) Pak Jung-chul Official
96 韓国 (KOR) 鄭銀順 バスケットボール
97 クウェート クウェート (KUW) Fawzi Al-Shammari 陸上競技
98 キルギス キルギス (KGZ) Raatbek Sanatbayev レスリング
99 ラオス ラオス (LAO) Sisomphone Vongpharkdy 陸上競技
100 ラトビア ラトビア (LAT) Voldemārs Lūsis 陸上競技
101 レバノン レバノン (LIB) Jean-Claude Rabbath 陸上競技
102 レソト レソト (LES) Mokete Mokhosi テコンドー
103 リベリア リベリア (LBR) Kouty Mawenh 陸上競技
104 リビア リビア (LBA) Nizar Naeeli テコンドー
105 リヒテンシュタイン リヒテンシュタイン (LIE) Oliver Geissmann 射撃
106 リトアニア リトアニア (LTU) ロマス・ウバルタス 陸上競技
107 ルクセンブルク ルクセンブルク (LUX) Lara Heinz 競泳
108 マダガスカル マダガスカル (MAD) Joseph-Berlioz Randriamihaja 陸上競技
109 マラウイ マラウイ (MAW) Francis Munthali 陸上競技
110 マレーシア マレーシア (MAS) Mirnawan Nawawi ホッケー
111 モルディブ モルディブ (MDV) Naseer Ismail 陸上競技
112 マリ マリ (MLI) Brahima Guindo 柔道
113 マルタ マルタ (MLT) Laurie Pace 柔道
114 モーリタニア モーリタニア (MTN) Sidi Mohamed Ould Bidjel 陸上競技
115 モーリシャス モーリシャス (MRI) Michael Macaque ボクシング
116 メキシコ メキシコ (MEX) Fernando Platas 飛込
117 ミクロネシア連邦 ミクロネシア連邦 (FSM) マヌエル・ミンギンフェル 重量挙げ
118 モルドバ モルドバ (MDA) Vadim Vacarciuc 重量挙げ
119 モナコ モナコ (MON) Thierry Vatrican 柔道
120 モンゴル モンゴル (MGL) Badmaanyambuugiin Bat-Erdene 柔道
121 モロッコ モロッコ (MAR) Adil Belgaid 柔道
122 モザンビーク モザンビーク (MOZ) Jorge Duvane 陸上競技
123 ミャンマー ミャンマー (MYA) Maung Maung Nge 陸上競技
124 ナミビア ナミビア (NAM) Paulus Ali Nuumbembe ボクシング
125 ナウル ナウル (NRU) マーカス・スティーブン 重量挙げ
126 ネパール ネパール (NEP) Chitra Bahadur Gurung 競泳
127 オランダ オランダ (NED) アンキー・ヴァン・グルンスヴェン 馬術
128 オランダ領アンティル オランダ領アンティル (AHO) Cor van Aanholt セーリング
129 ニュージーランド ニュージーランド (NZL) Blyth Tait 馬術
130 ニカラグア ニカラグア (NCA) Walter Martínez 射撃
131 ニジェール ニジェール (NIG) Mamane Sani Ali 陸上競技
132 ナイジェリア ナイジェリア (NGR) Sunday Bada 陸上競技
133 ノルウェー ノルウェー (NOR) ヴェービョルン・ロダール 陸上競技
134 オマーン オマーン (OMA) Mohamed Amer Al-Malky 陸上競技
135 パキスタン パキスタン (PAK) Ahmed Alam ホッケー
136 パラオ パラオ (PLW) ヴァレリー・ペドロ 重量挙げ
137 パレスチナ パレスチナ (PLE) Ramy Deeb 陸上競技
138 パナマ パナマ (PAN) Eileen Coparropa 競泳
139 パプアニューギニア パプアニューギニア (PNG) Xenia Peni 競泳
140 パラグアイ パラグアイ (PAR) Nery Kennedy 陸上競技
141 ペルー ペルー (PER) Rosa García バレーボール
142 フィリピン フィリピン (PHI) Donald Geisler テコンドー
143 ポーランド ポーランド (POL) Andrzej Wroński レスリング
144 ポルトガル ポルトガル (POR) Miguel Maia ビーチバレー
145 プエルトリコ プエルトリコ (PUR) Enrique Figueroa セーリング
146 カタール カタール (QAT) イブラヒム・イスマイル 陸上競技
147 ルーマニア ルーマニア (ROM) Elisabeta Lipă ボート
148 ロシア ロシア (RUS) Andrey Lavrov ハンドボール
149 ルワンダ ルワンダ (RWA) Pierre Karemera Official
150 セントクリストファー・ネイビス セントクリストファー・ネイビス (SKN) キム・コリンズ 陸上競技
151 セントルシア セントルシア (LCA) Dominic Johnson 陸上競技
152 セントビンセント・グレナディーン セントビンセント・グレナディーン (VIN) Pamenos Ballantyne 陸上競技
153 サモア サモア (SAM) Pauga Lalau ボクシング
154 サンマリノ サンマリノ (SMR) Emanuela Felici 射撃
155 サントメ・プリンシペ サントメ・プリンシペ (STP) ナイデ・ゴメス 陸上競技
156 サウジアラビア サウジアラビア (KSA) Khaled Al-Dosari テコンドー
157 セネガル セネガル (SEN) Mame Tacko Diouf 陸上競技
158 セーシェル セーシェル (SEY) Benjamin Lo-Pinto 競泳
159 シエラレオネ シエラレオネ (SLE) Ekundayo Williams 陸上競技
160 シンガポール シンガポール (SIN) Joscelin Yeo 競泳
161 スロバキア スロバキア (SVK) Slavomír Kňazovický カヌー
162 スロベニア スロベニア (SLO) Iztok Čop ボート
163 ソロモン諸島 ソロモン諸島 (SOL) Primo Higa 陸上競技
164 ソマリア ソマリア (SOM) Ibrahim Mohamed Aden 陸上競技
165 南アフリカ 南アフリカ (RSA) ヘゼキエル・セペング 陸上競技
166 スペイン スペイン (ESP) マヌエル・エスティアルテ 水球
167 スリランカ スリランカ (SRI) Damayanthi Dharsha 陸上競技
168 スーダン スーダン (SUD) Mahmoud Kieno 選手団長
169 スリナム スリナム (SUR) レティティア・フリースデ 陸上競技
170 エスワティニ エスワティニ (SWZ) Musa Simelane ボクシング
171 スウェーデン スウェーデン (SWE) Anna Olsson カヌー
172 スイス スイス (SUI) トーマス・フリッシュクネヒト 自転車
173 シリア シリア (SYR) Moutassem Ghotouq 選手団長
174 チャイニーズタイペイ チャイニーズタイペイ (TPE) 蔣澎龍 卓球
175 タジキスタン タジキスタン (TJK) Khurshed Hasanov ボクシング
176 タンザニア タンザニア (TAN) Restituta Joseph 陸上競技
177 タイ タイ (THA) Somluck Kamsing ボクシング
178 トーゴ トーゴ (TOG) Kouami Sacha Denanyoh 柔道
179 トンガ トンガ (TGA) Ana Siulolo Liku 陸上競技
180 トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴ (TRI) アト・ボルドン 陸上競技
181 チュニジア チュニジア (TUN) Omrane Ayari レスリング
182 トルコ トルコ (TUR) Hamza Yerlikaya レスリング
183 トルクメニスタン トルクメニスタン (TKM) Chary Mamedov 陸上競技
184 ウガンダ ウガンダ (UGA) Muhamed Kizito ボクシング
185 ウクライナ ウクライナ (UKR) Yevhen Braslavets セーリング
186 アラブ首長国連邦 アラブ首長国連邦 (UAE) Saeed Al-Maktoum 射撃
187 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 (USA) Cliff Meidl カヌー
188 ウルグアイ ウルグアイ (URU) Mónica Falcioni 陸上競技
189 ウズベキスタン ウズベキスタン (UZB) Mahammatkodir Abdullaev ボクシング
190 バヌアツ バヌアツ (VAN) Mary-Estelle Kapalu 陸上競技
191 ベネズエラ ベネズエラ (VEN) Adriana Carmona テコンドー
192 ベトナム ベトナム (VIE) Trương Ngọc Để 選手団長
193 アメリカ領ヴァージン諸島 アメリカ領ヴァージン諸島 (ISV) Ameerah Bello 陸上競技
194 イエメン イエメン (YEM) Basheer Al-Khewani 陸上競技
195 ユーゴスラビア ユーゴスラビア (YUG) ウラジミール・グルビッチ バレーボール
196 ザンビア ザンビア (ZAM) サミュエル・マテテ 陸上競技
197 ジンバブエ ジンバブエ (ZIM) Philip Mukomana 陸上競技
198 独立参加 独立参加 (IOA) Victor Ramos ボクシング
199 オーストラリア オーストラリア (AUS) Andrew Gaze バスケットボール

テレビ放送[編集]

日本でのテレビ放送はNHK総合テレビジョン[10]で生中継を行い、世帯平均視聴率(関東地区)は30.9%を記録した[11]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 本来、シドニーのあるニューサウスウェールズ州では、10月最終日曜から夏時間(DST)に入るが、この年、同州、開催国首都キャンベラを含むオーストラリア首都特別地域と、隣接するビクトリア州、および通常10月第1日曜から夏時間に入るタスマニア州の3州は、オリンピックに合わせて特別に8月最終日曜から夏時間に入っていた。通常、この時期のシドニーと日本の時差は1時間であるが、このとき2時間差となっていたのはそのためである。なお、サッカーの一部試合が行われたアデレードのある南オーストラリア州ではこの措置を取らず、通常通り10月最終日曜に夏時間に切り替えたため、期間中はシドニーとの時差が1時間半になっていた。
  2. ^ それ以外にフィジーでは政情不安により中止となった。
  3. ^ a b 不参加。

出典[編集]

  1. ^ Longman, Jere (2000年9月16日). “SYDNEY 2000: THE OVERVIEW; Games Open With Ceremony and Tribute”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2000/09/16/sports/sydney-2000-the-overview-games-open-with-ceremony-and-tribute.html 2022年2月12日閲覧。 
  2. ^ オリンピック開会式の「芸術プログラム」を読み解く青山学院大学、2022年2月13日閲覧。
  3. ^ “口パク”シドニー五輪でも オーケストラ、演奏せず 共同通信 2008/08/26[リンク切れ]
  4. ^ Keoghan, Sarah (2020年8月15日). “Nikki Webster 20 years on: How the opening ceremony changed everything” (英語). The Sydney Morning Herald. https://www.smh.com.au/sport/nikki-webster-20-years-on-how-the-opening-ceremony-changed-everything-20200731-p55ham.html 2022年2月13日閲覧。 
  5. ^ a b Foley, Brett (2000年9月16日). “From the archives: Seven secrets of the opening ceremony”. The Sydney Morning Herald. https://www.smh.com.au/sport/from-the-archives-seven-secrets-of-the-opening-ceremony-20200805-p55ir1.html 2022年2月13日閲覧。 
  6. ^ Birch 2004, p. 265.
  7. ^ シドニーオリンピック国際オリンピック委員会、2022年2月13日閲覧。
  8. ^ がんばれ!ニッポン!シドニー大会レポート日本オリンピック委員会、2000年9月15日、2022年2月13日閲覧。
  9. ^ “口パク、ハト焼死… 物議や話題呼んだ五輪開会式の演出あれこれ”. 毎日新聞. (2021年3月19日). https://mainichi.jp/articles/20210319/k00/00m/050/004000c 2021年3月19日閲覧。 
  10. ^ シドニーオリンピック - NHKクロニクル
  11. ^ 開会式歴代 【関東地区】ビデオリサーチ、2022年2月13日閲覧。

参考文献[編集]

  • Birch, Ric (2004) (英語). Master of the Ceremonies: An eventful life. Sydney: Allen & Unwin. ISBN 978-1-74114-417-8. https://www.google.com.au/books/edition/Master_of_the_Ceremonies/cCOjaEFyyMMC?hl=en&gbpv=1&printsec=frontcover 2022年2月13日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]