来生たかお (アルバム)

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来生たかお
来生たかおEP
リリース
録音 1980年9月13日 - 10月14日
(K.R.Sスタジオ〈リミックスも含む〉)
ジャンル ニューミュージック
レーベル キティレコード
プロデュース 多賀英典
来生たかお アルバム 年表
来生たかお
(1980年)
Visitor
(1983年)
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来生たかお』(きすぎたかお)は、1980年にリリースされた来生たかおの企画アルバム(LP規格品番:17GK-7907〉)である。

概要[編集]

※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。

“Limited Version”と題されたキティレコード所属アーチスト(小椋佳高中正義 他)の名を冠した45回転アルバムの1枚で、LPのみで限定1万枚リリースされた。2011年現在、CD化されていない。

裏ジャケットに全曲の歌詞が掲載されている。

編曲者の“矢倉銀”は、来生のペンネームである。

パッケージの体裁[編集]

帯のコピー[編集]

Limited Version いつもより、ボリュームを上げて聴きたくなった。 はなやかな都会に、やさしさとおだやかさが漂うそんな世界……来生たかお

“都会”には“まち”とルビが振られている。

収録曲[編集]

SIDE 1[編集]

  1. Goodbye Day(5:19)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松井忠重
    • 第10弾オリジナル・シングル(1981年5月21日リリース)のオリジナル版で、編曲が異なる。
    • 張學友をはじめアジア諸国でカヴァーされたものは、本アルバムに収録されたヴァージョンの編曲を基調としているが、歌詞はオリジナルとは異なり“別離”を描いている。他歌手によるカヴァーは来生たかお関連作品「被カヴァー曲」を参照。
    • ディレクターの提案により歌詞が先に作られた楽曲で[1]、来生えつこによれば、田中小実昌のエッセイ集『また一日』(文化出版局、1980年6月)のタイトルをサビの部分に引用しており、きっちりと文字数通りにメロディーが付けられたため、後で調整する必要もなかったという[2]
    • 来生は、歌詞が最大限生きるよう作曲には気を配り[2]、“恋人同士がずっと良い関係でいられるように”という気持ちで歌っているという[3]。また、アンディ・ウィリアムスに歌って欲しいと語ったこともある[4]
  2. やさしさ、ひととき(4:03)
    • 作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
    • 第9弾オリジナル・シングル「とにかく、あした」(1981年2月5日リリース)のB面にも収録されている。

SIDE 2[編集]

  1. とにかく、あした(3:46)
  2. 美しい女(4:43)

参加ミュージシャン[編集]

記載なし

参加スタッフ[編集]

  • Producer:多賀英典
  • Director:本間一泰
  • Recording Engineer:高城賢(K.R.S)
  • Assistant Engineer:諸鍛冶辰也(K.R.S)、清水高志(K.R.S)
  • Cutting Engineer:富田忠男(POLYDOR)
  • Assistant Management:KITTY ARITIST INC.
  • Design:Susumu Honjo
  • Photo:佐藤秀明
  • Stylist:Yohko Morita

脚注[編集]

  1. ^ ファンクラブ「TAKAO CLUB」の会報『égalité』vol.27
  2. ^ a b ベストCD-BOX『Times Go By』(2001年3月)付属冊子の対談“来生たかお×来生えつこ”
  3. ^ 『égalité』vol.3
  4. ^ 『égalité』vol.16