イアン・ギャリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イアン・ギャリー
本名 イアン・マシャド・ギャリー
(Ian Machado Garry)
生年月日 (1997-11-17) 1997年11月17日(26歳)
出身地 アイルランドの旗 アイルランド
ダブリン県ポートマーノック
通称 ザ・フューチャー
(The Future)
国籍 アイルランドの旗 アイルランド
身長 191 cm (6 ft 3 in)
体重 77 kg (170 lb)
階級 ウェルター級
リーチ 188 cm (74 in)
チーム チームKFマーシャルアーツ
キルクリフFC
シュートボクセ・ディエゴ・リマ
ランク 柔道 (黒帯)
現役期間 2019年 -
総合格闘技記録
試合数13
勝利13
ノックアウト7
タップアウト1
判定5
敗戦0
アマチュア総合格闘技記録
試合数7
勝利6
ノックアウト5
敗戦1
その他
大学 ダブリン技術学院
配偶者 レイラ・アンナ=リー英語版
総合格闘技記録 - SHERDOG
テンプレートを表示

イアン・ギャリーIan Garry1997年11月17日 - )は、アイルランド男性総合格闘家ダブリン県ポートマーノック出身。シュートボクセ・ディエゴ・リマ所属。UFC世界ウェルター級ランキング7位。元Cage Warriorsウェルター級王者。イアン・マシャド・ギャリーとも表記される[1]

来歴[編集]

10歳からボクシングを始める。その後、アイルランドで開催されたUFC Fight Night: McGregor vs. Brandaoディエゴ・ブランダオンにKOで勝つなど注目を集め始めていたコナー・マクレガーに憧れていたが、2014年、16歳の高校生の時にバイトをしていたダブリンのスーツ店にマクレガーが来店した際に、SBGアイルランドでのトレーニングを誘われたことで総合格闘技に興味を持ち、柔道を始め18歳の時に黒帯を取得した[2]ダブリン技術学院に進学するが、総合格闘技に専念するため1年で中退。この際両親に全く相談せずに中退したため、母親から「次のコナー・マクレガーになるなんて絶対にありえない考えよ」と反対された[3]

総合格闘技[編集]

19歳でアマチュア総合格闘技デビュー。

2019年2月、21歳の時にCage Warriorsでプロ総合格闘技デビュー。

2021年6月26日、Cage Warriors 125で行われたCage Warriorsウェルター級王座決定戦でジャック・グラントと対戦し、3-0の5R判定勝ち。王座獲得に成功した[4]。試合の翌日にUFCから連絡があり契約し、当時トラブルになっていた所属ジムからサンフォードMMAに移籍した[5]

UFC[編集]

2021年11月6日、UFC初出場となったUFC 268でジョーダン・ウィリアムズと対戦し、右ストレートで1RKO勝ち[6]。ギャリーはオクタゴンでの勝利者インタビューでマクレガーの有名な言葉の一つ「我々は参加するためにここ(UFC)にいるのではない、乗っ取るためにここにいるんだ」を引用した。

2021年12月、サンフォードMMAでのトレーニングに集中できるようフロリダ州に移住した[7]

2023年5月13日、UFC on ABC: Rozenstruik vs. Almeidaでウェルター級ランキング15位のダニエル・ロドリゲスと対戦し、右ハイキックでダウンを奪いパウンドで1RTKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した[8]

2023年8月19日、UFC 292のウェルター級ランキング11位のニール・マグニーと対戦し、3-0の判定勝ち[9]

2024年2月17日、UFC 298でウェルター級ランキング8位のジェフ・ニールと対戦し、2-1の判定勝ち[10]

人物・エピソード[編集]

  • 2022年2月26日、14歳年上のテレビ司会者レイラ・アンナ=リー英語版と結婚し、2022年10月に息子が誕生した。レイラには前夫との間にも息子がおり、ギャリーは二人の息子が共通の姓を持ち、家族全員が疎外感を感じないようにするため、妻レイラの旧姓をとって二重姓のイアン・マシャド・ギャリーに改名している[11]
  • 2023年11月、UFC世界ミドル級王者ショーン・ストリックランドは、ギャリーの妻レイラが2012年に出版した本『How to be a WAG』(スポーツ選手の妻・恋人になる方法)の話を持ち出し、ギャリーに対して「お前は26歳で彼女は40歳だ。俺は今までWAG(スポーツ選手の妻や恋人を指すスラング)の意味さえ知らなかった。彼女はサキュバスだ。お前は早く逃げた方がいい」等とSNSに投稿すると、ギャリーはストリックランドに対して直接「嫌がらせや名誉毀損に加担している」ため訴訟すると警告した[12]

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
14 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
14 7 1 6 0 0 0
0 0 0 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ジェフ・ニール 5分3R終了 判定2-1 UFC 298: Volkanovski vs. Topuria 2024年2月17日
ニール・マグニー 5分3R終了 判定3-0 UFC 292: Sterling vs. O'Malley 2023年8月19日
ダニエル・ロドリゲス 1R 2:57 TKO(右ハイキック→パウンド) UFC on ABC: Rozenstruik vs. Almeida 2023年5月13日
ソン・ケナン 3R 4:22 TKO(スタンドパンチ連打→パウンド) UFC 285: Jones vs. Gane 2023年3月4日
ゲイブリエル・グリーン 5分3R終了 判定3-0 UFC 276: Adesanya vs. Cannonier 2022年7月2日
ダリアン・ウィークス 5分3R終了 判定3-0 UFC 273: Volkanovski vs. The Korean Zombie 2022年4月9日
ジョーダン・ウィリアムズ 1R 4:59 KO(右ストレート) UFC 268: Usman vs. Covington 2 2021年11月6日
ジャック・グラント 5分5R終了 判定3-0 Cage Warriors 125
【Cage Warriorsウェルター級王座決定戦】
2021年6月26日
ロステム・アクマン 2R 2:28 KO(右ハイキック) Cage Warriors 121 2021年3月19日
ローレンス・ジョーダン・トレイシー 1R 4:02 TKO(パウンド) Cage Warriors 119 2020年12月12日
ジョージ・マクマナス 2R 3:17 TKO(左ハイキック) Cage Warriors 115 2020年9月25日
マテウス・フィグラク 1R 3:41 リアネイキドチョーク Cage Warriors 110 2019年11月9日
マッテオ・セグリア 2R 1:01 TKO(右ハイキック) Cage Warriors: Unplugged 2 2019年9月6日
ジェームズ・シーハン 5分3R終了 判定3-0 Cage Warriors 101 2019年2月16日

獲得タイトル[編集]

表彰[編集]

  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]