神泉駅

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神泉駅
駅舎(2008年4月4日)
しんせん
Shinsen
IN01 渋谷 (0.5 km)
(0.9 km) 駒場東大前 IN03
地図
所在地 東京都渋谷区神泉町4番6号
北緯35度39分26秒 東経139度41分37秒 / 北緯35.65722度 東経139.69361度 / 35.65722; 139.69361座標: 北緯35度39分26秒 東経139度41分37秒 / 北緯35.65722度 東経139.69361度 / 35.65722; 139.69361
駅番号 IN02
所属事業者 京王電鉄
所属路線 井の頭線
キロ程 0.5 km(渋谷起点)
駅構造 地上駅(トンネル内・橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[京王 1]10,194人/日
-2022年-
開業年月日 1933年昭和8年)8月1日
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ホーム(2012年5月)
ホーム(2012年5月)
神泉 - 渋谷間の渋谷トンネル入口(2004年11月14日)
神泉 - 渋谷間の渋谷トンネル入口(2004年11月14日)

神泉駅(しんせんえき)は、東京都渋谷区神泉町にある、京王電鉄井の頭線である。井の頭南管区所属[1]駅番号IN02

歴史[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅橋上駅舎を持つ。駅本体のほとんどが神泉トンネル[4]内にあるため、地下駅の趣がある。渋谷駅からの直線距離は500m程度であるが、渋谷駅との間の道玄坂一帯が起伏にとんだ地形になっていることと、他の鉄道路線の駅がこの一帯にないため一定の利用需要がある。

かつてはホーム有効長が18m車3両分しかなく[2]、一部列車の通過措置をとっていた時期があった後、吉祥寺寄りの2両についてドア締切扱いが行われていた[2]。ドア締切扱いが行われていた時代には、トンネル内のドア前にあたる箇所に「ここではドアがあきません」の文字があった。当時は駅舎自体も渋谷側の踏切方面の地上部に非常に簡易な改札があるだけで、売店も松濤側への出入口も設置されていなかったが、保安度向上のため両側に出口が整備され、構内踏切が廃止された。

その後、20m車である1000系電車の営業運転を開始するにあたり、神泉トンネル延伸工事によるホーム延伸[注釈 1]を行い、1995年9月28日に、全車のドアが開くようになった[2]

1995年の神泉トンネル工事と併せて、駅構造自体の大々的な改良工事が行われ、1996年12月2日に現在の駅舎がオープンした。上下線ホームと改札口との間にはエレベーターが設置されている。

トイレは2階改札口内にある。ユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」も設置されている。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 IN 井の頭線 下り 下北沢明大前永福町久我山吉祥寺方面
2 上り 渋谷方面

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗降人員10,194人である[京王 1]

近年の1日平均乗降人員及び乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗降・乗車人員[6]
年度 1日平均
乗降人員[7]
1日平均
乗車人員[8]
出典
1955年(昭和30年) 3,168
1960年(昭和35年) 4,867
1965年(昭和40年) 7,541
1970年(昭和45年) 9,067
1973年(昭和48年) 14,515[注釈 2]
1975年(昭和50年) 8,509
1980年(昭和55年) 7,343
1985年(昭和60年) 7,356
1990年(平成02年) 8,436 3,967 [* 1]
1991年(平成03年) 3,899 [* 2]
1992年(平成04年) 3,762 [* 3]
1993年(平成05年) 3,693 [* 4]
1994年(平成06年) 3,770 [* 5]
1995年(平成07年) 7,934 3,691 [* 6]
1996年(平成08年) 3,984 [* 7]
1997年(平成09年) 4,049 [* 8]
1998年(平成10年) 4,096 [* 9]
1999年(平成11年) 4,216 [* 10]
2000年(平成12年) 8,954 4,282 [* 11]
2001年(平成13年) 4,477 [* 12]
2002年(平成14年) 4,564 [* 13]
2003年(平成15年) 9,967 4,582 [* 14]
2004年(平成16年) 9,706 4,441 [* 15]
2005年(平成17年) 9,582 4,342 [* 16]
2006年(平成18年) 9,980 4,570 [* 17]
2007年(平成19年) 9,876 4,577 [* 18]
2008年(平成20年) 9,758 4,512 [* 19]
2009年(平成21年) 9,679 4,487 [* 20]
2010年(平成22年) 10,056 4,676 [* 21]
2011年(平成23年) 9,871 4,608 [* 22]
2012年(平成24年) 10,246 4,762 [* 23]
2013年(平成25年) 10,317 4,805 [* 24]
2014年(平成26年) 10,761 5,008 [* 25]
2015年(平成27年) 10,444 4,874 [* 26]
2016年(平成28年) 10,400 4,849 [* 27]
2017年(平成29年) 10,702 4,989 [* 28]
2018年(平成30年) 11,092 5,167 [* 29]
2019年(令和元年) 11,328 5,257 [* 30]
2020年(令和02年) 8,058 3,767 [* 31]
2021年(令和03年) [京王 2]8,920
2022年(令和04年) [京王 1]10,194

駅周辺[編集]

周辺にはが多い。道玄坂上交差点と山手通りを結ぶ裏渋谷通り(旧称「渋谷三業通り」、また「神泉仲通り」とも)が駅やや南方を横切り、沿道には小規模飲食店が多い。 道玄坂上交差点からは「渋谷マークシティ」WEST(西棟)に入ることができる。

駅東側地域は円山町であり、北部にはラブホテル風俗店が多い。他にも昔ながらの旅館や小料理屋が見られるほか、2000年代に入ってからは若者向けのクラブライブハウスが数多く作られている。

南西側や北側には閑静な住宅街が広がる。

東急百貨店本店や道玄坂上方面へは渋谷駅より近いこともあり、朝ラッシュ時は上りの降車客が非常に多いが、夕ラッシュ時は下り方向の乗客は渋谷駅から乗ることが多いため、全体で降車客の方が多い。

南平台町にある東急本社、神泉町にある東急電鉄本社(東急本社の所在地より独立)とパルコ本社(登記上の本店は豊島区)の最寄り駅。2019年4月に開学したヤマザキ動物看護専門職短期大学及び既存のヤマザキ動物専門学校の最寄り駅ともなっている。

隣の駅[編集]

京王電鉄
IN 井の頭線
急行
通過
各駅停車
渋谷駅 (IN01) - 神泉駅 (IN02) - 駒場東大前駅 (IN03)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 神泉トンネルの上の住宅を仮受けしながらその下を掘削する形で実施された[5]
  2. ^ 当駅の乗降人員最高値年度

出典[編集]

  1. ^ 京王電鉄鉄道営業部管理課「駅管区・乗務区のあらまし」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、43頁、ISSN 0040-4047 
  2. ^ a b c d “神泉駅のホーム延伸”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1995年10月3日) 
  3. ^ a b 第4回「関東の駅百選」に神泉駅が選定されました 当社では府中駅、若葉台駅に続いて3駅目』(プレスリリース)京王電鉄、2000年6月9日。 オリジナルの2004年4月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20040414204613/http://www.keio.co.jp/news/newsr/index2168.htm2021年5月3日閲覧 
  4. ^ 京王電鉄『京王電鉄五十年史』p.235。
  5. ^ 「京王電鉄50年史」より
  6. ^ 渋谷区勢概要 - 渋谷区
  7. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  8. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京都統計年鑑
京王電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2023年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月1日閲覧。
  2. ^ 京王電鉄株式会社. “1日の駅別乗降人員”. 2022年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]