東大島駅

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東大島駅
全景(2019年8月)
ひがしおおじま
Higashi-ojima
(パラマウントベッド本社前)
S 15 大島 (1.2 km)
(1.7 km) 船堀 S 17
地図
所在地 東京都江東区大島九丁目3-14
北緯35度41分23秒 東経139度50分52.1秒 / 北緯35.68972度 東経139.847806度 / 35.68972; 139.847806 (東大島駅)座標: 北緯35度41分23秒 東経139度50分52.1秒 / 北緯35.68972度 東経139.847806度 / 35.68972; 139.847806 (東大島駅)
駅番号 S16
所属事業者 東京都交通局都営地下鉄
所属路線 新宿線
キロ程 14.1 km(新宿起点)
電報略号 東(駅名略称)
駅構造 高架駅橋梁上)
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[都交 1]27,592人/日
-2022年-
開業年月日 1978年昭和53年)12月21日
備考 業務委託駅
*東側は江戸川区小松川一丁目に跨る
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東大島駅(ひがしおおじまえき)は、東京都江東区大島九丁目にある、東京都交通局都営地下鉄新宿線である。駅番号S 16

旧中川上を横断して駅ホームが設けられており、江戸川区小松川一丁目に跨る[1]。江東区の駅では最も東に位置する。

歴史[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線の高架駅[1]。当駅は新宿駅側より「東大島第四架道橋」(21.25 m)、「中川第一橋梁」(45.825 m)、「中川第二橋梁」(44.0 m)、「中川第三橋梁」(46.0 m)、「中川第四橋梁」(52.0 m)から構成されている[1]旧中川の真上にあるため、駅の出入口は川の両岸(江東区 大島口・江戸川区 小松川口)にある[1][4]

「東大島第四架道橋」は東京都道472号汐留西瑞江線(1983年3月31日廃止)→特別区道江388号を跨ぐものである[1]。また、「中川第一橋梁」の地下には上下2層構造の大島車両検修場への入出庫線が直角に交差している[1]

海抜ゼロメートル地帯に位置し、駅施設は水害洪水)対策としてA.P. +3.5 m以上に設置している[1]。中川水面からホームまでの高さは約12 mである[1]。当駅と船堀駅の間は、極端なゼロメートル地帯である関係上、旧中川・荒川中川を跨ぐ高架橋と橋梁になっている[1]

開業当初は船堀方に折り返し用のシーサスクロッシング(両渡り分岐器)と荒川手前まで引き上げ線(現在は本八幡方面への本線)があり、それを使って折り返していた[9]。次の船堀駅延伸開業時、同駅へのシーサスクロッシングの設置が困難だったため、引き上げ線を延長した単線並列運転で継続使用された[10]。その後、1988年(昭和63年)の篠崎駅開業時に解消された[11]

のりば[編集]

番線 路線 行先[12]
1 S 都営新宿線 新宿KO 京王線方面
2 本八幡方面

(出典:都営地下鉄:駅構内図

荒川を直角に横断する関係から当駅全体が半径600 mの曲線上にあり、本八幡駅方面に向かって上り3 ‰の勾配上にある[1]。曲線上にホームが設けられているため、2番線側はほぼ終日に渡って立番の駅員が配置されている(1番線側は朝夕のラッシュ帯のみ配置)。駅の北側には交通局大島総合庁舎があり、大島車両検修場をはじめ、乗務員基地(大島乗務管理所大島乗務区)などが設置されており[9]、乗務員交代は当駅で行われる。

駅業務は東京都営交通協力会に委託されている。

当駅をモデルとして、太陽光発電風力発電・雨水利用・屋上緑化・観葉植物の設置などを行う「駅エコ・プロジェクト」事業を進行している。この事業と併せて2007年夏から1番線ホームにドライミスト噴射装置が試験的に設置され、以後毎年夏にドライミストを噴射した[13]。小松川口の改札外では、同事業の展示スペースが設置されている。2016年8月、霧吹き冷却の運用を停止し、同月末までに撤去、駅ホーム上に冷暖房エアコン、ベンチ等を備えた待合室を設置することが発表され[14]、2018年6月14日から、上下線ホームの両改札近くに計4か所の待合室が供用開始された[15]

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員27,592人乗車人員:13,814人、降車人員:13,778人)である[都交 1]

各年度の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[16]
年度 1日平均
乗降人員[17]
1日平均
乗車人員[18]
出典
1990年(平成02年) 11,477 [* 1]
1991年(平成03年) 11,768 [* 2]
1992年(平成04年) 12,044 [* 3]
1993年(平成05年) 12,296 [* 4]
1994年(平成06年) 12,411 [* 5]
1995年(平成07年) 12,222 [* 6]
1996年(平成08年) 12,134 [* 7]
1997年(平成09年) 12,400 [* 8]
1998年(平成10年) 12,367 [* 9]
1999年(平成11年) 12,109 [* 10]
2000年(平成12年) 12,351 [* 11]
2001年(平成13年) 12,849 [* 12]
2002年(平成14年) 13,200 [* 13]
2003年(平成15年) 26,861 13,637 [* 14]
2004年(平成16年) 27,334 13,918 [* 15]
2005年(平成17年) 28,210 14,362 [* 16]
2006年(平成18年) 28,429 14,392 [* 17]
2007年(平成19年) 29,670 14,984 [* 18]
2008年(平成20年) 30,062 15,200 [* 19]
2009年(平成21年) 30,553 15,448 [* 20]
2010年(平成22年) 30,714 15,496 [* 21]
2011年(平成23年) 30,433 15,339 [* 22]
2012年(平成24年) 30,738 15,393 [* 23]
2013年(平成25年) 31,104 15,618 [* 24]
2014年(平成26年) 31,259 15,692 [* 25]
2015年(平成27年) 31,706 15,892 [* 26]
2016年(平成28年) 32,251 16,146 [* 27]
2017年(平成29年) 32,646 16,334 [* 28]
2018年(平成30年) 32,728 16,361 [* 29]
2019年(令和元年) 32,240 16,108 [* 30]
2020年(令和02年) 24,491 12,278 [都交 2]
2021年(令和03年) 25,683 12,863 [都交 3]
2022年(令和04年) 27,592 13,814 [都交 1]

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

最寄りの停留所は、大島口と小松川口のそれぞれのロータリーにある東大島駅前バス停と、番所橋通り上にある東大島駅入口バス停である。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局により運行されている。

東大島駅前(大島口)[編集]

東大島駅入口[編集]

東大島駅前(小松川口)[編集]

隣の駅[編集]

東京都交通局(都営地下鉄)
S 都営新宿線
急行
通過
各駅停車
大島駅 (S 15) - 東大島駅 (S 16) - 船堀駅 (S 17)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 山海堂『土木施工』1979年3月号グラビア解説 施工研究「都営新宿線・東大島駅の施工」pp.65 - 75。
  2. ^ a b 東京都交通局、270頁。
  3. ^ a b c 都営交通のあゆみ」『都営交通のあらまし2020』(PDF)東京都交通局、2020年9月、35頁https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/about/service/pdf/kotsu_aramashi_2020.pdf2020年11月9日閲覧 
  4. ^ a b c 鉄道と駅⑶ 都営新宿線” (PDF). 江戸川区郷土資料室 (2014年10月21日). 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
  5. ^ (監修)「鉄道の日」関東実行委員会『駅の旅物語 関東の駅百選』(初版)人文社、2000年10月14日、20 - 21・229頁頁。ISBN 4795912807 
  6. ^ PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。 オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf2020年5月6日閲覧 
  7. ^ a b 新宿線東大島駅改修工事工期延伸のお知らせ』(プレスリリース)東京都交通局、2017年7月21日。 オリジナルの2020年8月15日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200815071729/https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/subway/2017/sub_i_201707217501_h.html2020年8月15日閲覧 
  8. ^ “都営新宿線・東大島駅の外壁がリニューアル ガラスと青いアルミパネルで明るく”. 乗りものニュース. (2018年8月10日). オリジナルの2020年8月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200815072108/https://trafficnews.jp/post/81189 2020年8月15日閲覧。 
  9. ^ a b 交友社『鉄道ファン』1979年2月号「都営地下鉄新宿線岩本町 - 東大島間開通」pp.54 - 61。
  10. ^ 日本鉄道運転協会『運転協会誌』1983年12月号「都営新宿線東大島 - 船堀間開業」pp.4 - 5。
  11. ^ 交友社『鉄道ファン』1986年12月号「都営新宿線船堀 - 篠崎間延長」p.77。
  12. ^ 東大島 時刻表”. 東京都交通局. 2023年6月4日閲覧。
  13. ^ 首都圏で初! 新宿線東大島駅で「霧吹き冷却」試験を行います。~霧吹いてホームひんやりエコ冷却~』(プレスリリース)東京都交通局、2007年7月12日。 オリジナルの2007年7月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070716190201/http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/newsevent/news/subway/2007/sub_p_200707122_h.html2020年7月20日閲覧 
  14. ^ 新宿線東大島駅における霧吹き冷却運用停止について』(プレスリリース)東京都交通局、2016年8月5日。 オリジナルの2018年7月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180725092632/https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/subway/2016/sub_i_201608055833_h.html2020年7月20日閲覧 
  15. ^ 都営新宿線東大島駅待合室供用開始について』(プレスリリース)東京都交通局、2018年6月11日。 オリジナルの2018年7月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180725153252/https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/subway/2018/sub_i_201806118048_h.html2020年7月20日閲覧 
  16. ^ 統計江戸川 - 江戸川区
  17. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  18. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京都統計年鑑
東京都交通局 各駅乗降人員
  1. ^ a b c 令和4年度 運輸統計年報 (PDF) (Report). 東京都交通局. 2023年11月3日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年11月3日閲覧
  2. ^ 各駅乗降人員一覧|東京都交通局”. 東京都交通局. 2021年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月13日閲覧。
  3. ^ 各駅乗降人員一覧|東京都交通局”. 東京都交通局. 2022年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月13日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『東京都交通局80年史』東京都交通局、1992年3月。 
  • 交友社鉄道ファン
    • 1979年2月号「都営地下鉄新宿線岩本町 - 東大島間開通」(小林 正好・東京都交通局電車部高速鉄道運転課)
    • 1986年12月号「都営新宿線船堀 - 篠崎間延長」(東京都交通局)
  • 山海堂土木施工
    • 1979年3月号グラビア解説 施工研究「都営新宿線・東大島駅の施工」(唐沢 豊・山田 勉・東京都交通局高速電車建設本部第三建設事務所)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]