広島電鉄貨50形電車

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広島電鉄貨50形電車
51号
花電車として運行中の姿
広島駅付近にて撮影
主要諸元
軌間 1,435 (標準軌)(51・52) mm
電気方式 直流600 V架空電車線方式)(51・52)
車両重量 12.80t(51・52)[1]
車体長 13,710 (51・52)[1] mm
車体幅 2,460 (51・52)[1] mm
車体高 3,877 (51・52)[1] mm
車体 半鋼製
台車 KS40J(51)[1]
ブリル77E(52)[1]
主電動機 直流直巻電動機 HS-314-Ar(51)[1]
TDK-5460G1-A(52)[1]
主電動機出力 52kW(51)[1]
45kW(52)[1]
搭載数 2(51・52)[1]基 / 両
駆動方式 吊り掛け[2]
歯車比 59:14=4.21(51)[2]
69:14=4.93(52)[2]
制御装置 KR-8(51・52)[2]
制動装置 SM-3(51・52)[2]
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広島電鉄貨50形電車(ひろしまでんてつか50かたでんしゃ)とは、1979年に登場した広島電鉄路面電車である。

概要[編集]

750形の元大阪市電1600形である758号及び759号を無蓋貨車化改造して誕生した。改造後から現在まで、貨物用途を含め定期運行は無い。かつては5月の「ひろしまフラワーフェスティバル」期間中や9月の「秋の全国交通安全運動」期間中に装飾を施して花電車として使用されたが、現在はラッピング装飾を施した1000形を使用した営業運転に変更された。

現在は51号のみが使用され、52号は荒手車庫に保管後、2013年4月に解体された。

51号は過去2度、1979年と1980年に広島東洋カープセ・リーグ優勝を果たした際にも花電車として使用されたが、2016年9月、1991年以来となる25年ぶりのリーグ優勝を果たしたことを受けて、運行後に日本一となった1979年と1980年の験を担ぐため、2016年10月から36年ぶりに「セ・リーグ優勝記念花電車」として復活した。

2017~2018年もリーグ優勝を果たしたことを受けて、10月末日まで「セ・リーグ優勝記念花電車」として運行された。普段は江波車庫に留置されている。


51
1980年に759号を改造して誕生した。
52
1979年に758号を改造して誕生した。登場当時の車番は51号だったが、翌年に52号に改番された。

各車状況[編集]

  • 51:1980年竣工:江波車庫所属
  • 52:1979年竣工:2013年4月解体

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 『私鉄の車両3 広島電鉄』134ページ
  2. ^ a b c d e 『私鉄の車両3 広島電鉄』135ページ

参考文献[編集]

  •  『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
  •  『広電が走る街今昔』(JTBパブリッシング・長船友則) ISBN 4533059864
  •  『私鉄の車両3 広島電鉄』( 保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
  • 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄株式会社社史編纂委員会編、2012年11月