小澤征爾さんと、音楽について話をする

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小澤征爾さんと、音楽について話をする
著者 小澤征爾
村上春樹
発行日 2011年11月30日
発行元 新潮社
ジャンル 対談
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 並製本
ページ数 375
公式サイト 小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 - 新潮社
コード ISBN 978-4103534280
[ ウィキデータ項目を編集 ]
テンプレートを表示

小澤征爾さんと、音楽について話をする』(おざわせいじさんとおんがくについてはなしをする)は、小澤征爾村上春樹の対談集。

概要[編集]

2011年11月30日新潮社より刊行された。翌年の2012年、本書は第11回小林秀雄賞を受賞した。2014年7月1日、新潮文庫として文庫化された[1]。文庫版には、『考える人』(新潮社)2013年秋号に掲載されたエッセイ「厚木からの長い道のり --小澤征爾が大西順子と共演した『ラプソディー・イン・ブルー』」が収録された。

小澤のあとがきによれば、娘の小澤征良と村上の妻が「大の友達」で、それが縁で2人は顔見知りになったという[2]

2013年4月、本書をもとにした3枚組のCD「『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック」がユニバーサルミュージックより発売された。村上は同CDのためにライナー・ノーツを書き下ろした。

2016年11月15日、ジェイ・ルービンの翻訳で英訳版『Absolutely on Music』が出版された[3][4]

主な内容[編集]

アルバム[編集]

『小澤征爾さんと、音楽について話をする』で聴いたクラシック

発売日 規格品番 収録曲 備考
2013年4月24日 CCD-4800

DISC1

  1. バーンスタイン、演奏前のスピーチ / レナード・バーンスタイン
  2. ピアノ協奏曲第1番から 第1楽章(ブラームス)/ グレン・グールド(ピアノ)、レナード・バーンスタイン、ニューヨーク・フィル
  3. ピアノ協奏曲第3番から 第1楽章(ベートーヴェン)/ ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)、小澤征爾、ボストン交響楽団
  4. ピアノ協奏曲第3番から 第2楽章(ベートーヴェン)/ 内田光子(ピアノ)、クルト・ザンデルリングロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
  5. ピアノ協奏曲第3番から 第3楽章(ベートーヴェン)/ ロバート・レヴィン(フォルテピアノ)、ジョン・エリオット・ガーディナーオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック

DISC2

  1. 交響曲第1番から 第4楽章(ブラームス)/ 小澤征爾、サイトウ・キネン・オーケストラ(NYライヴ)
  2. 交響曲第5番から 第3楽章(シベリウス)/ ヘルベルト・フォン・カラヤンベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  3. バレエ組曲火の鳥》から フィナーレ(ストラヴィンスキー)/ レナード・バーンスタイン、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
  4. バレエ《春の祭典》から 序奏(ストラヴィンスキー)/ 小澤征爾、ボストン交響楽団
  5. バレエ《春の祭典》から 春のきざしと乙女たちの踊り(ストラヴィンスキー)/ 小澤征爾、ボストン交響楽団
  6. 幻想交響曲から 第4楽章:断頭台への行進(ベルリオーズ)/ 小澤征爾、ボストン交響楽団
  7. 幻想交響曲から 第4楽章:断頭台への行進(ベルリオーズ)/ 小澤征爾、サイトウ・キネン・オーケストラ(松本ライヴ)
  8. カルミナ・ブラーナから おお、フォルトゥナ(終曲)(オルフ)/ 小澤征爾、ベルリン・フィル、他

DISC3

  1. 交響曲第2番《復活》から 終結部(マーラー)/ 小澤征爾、ボストン交響楽団、他
  2. 交響曲第8番《千人の交響曲》から 神秘の合唱(マーラー)/ 小澤征爾、ボストン交響楽団、他
  3. 交響曲第1番《巨人》から 第3楽章(マーラー)/ 小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ
  4. 交響曲第1番《巨人》から 第3楽章(マーラー)/ 小澤征爾、ボストン交響楽団
  5. 戦争レクイエムから 怒りの日(ブリテン)/ 小澤征爾、サイトウ・キネン・オーケストラ、他(NYライヴ)
  6. ブルース・コンチェルト《ストリート・ミュージック》から 第1曲(ルッソ)/ 小澤征爾、サンフランシスコ交響楽団、他
  7. 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》序曲(モーツァルト)/ カール・ベーム、ウィーン・フィル
  8. 歌劇《ラ・ボエーム》から"私の名はミミ" / ミレッラ・フレーニ(ソプラノ)
  9. 弦楽セレナードから 第1楽章(チャイコフスキー)/ 小澤征爾、サイトウ・キネン・オーケストラ(2010年録音)
オリコン最高25位
登場回数9回

脚注[編集]