レインボーアンバー

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レインボーアンバー
欧字表記 Rainbow Amber[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1986年3月17日[1]
死没 没日不詳
アンバーシャダイ[1]
イーデンブルース[1]
母の父 マッチウォン[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 前川善昭[1]
馬主 (有)イーデン産業[1]
調教師 鈴木勝太郎美浦[1]
競走成績
生涯成績 9戦3勝[1]
獲得賞金 1億1464万1000円[1]
勝ち鞍
GII 弥生賞 1989年
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レインボーアンバー(欧字名:Rainbow Amber1986年3月17日 - 没日不詳)は、日本競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1989年弥生賞

競走馬時代[編集]

1988年11月に福島競馬場の新馬戦でデビューし、2戦連続2着ののち3戦目で初勝利を挙げる。4歳を迎えて中山競馬場の若竹賞4着を経て東京競馬場でのダートの条件戦で2勝目を挙げる。重賞初出走となった共同通信杯4歳ステークスでも5番人気でマイネルブレーブの2着に入る。続く弥生賞は不良馬場となり、道悪を苦にした大本命のサクラホクトオーが馬群に沈むのを尻目に、2着ワンダーナルビーに1秒7の差をつける大差勝ちする[2]。弥生賞後、左前の裂蹄のために皐月賞を直前で回避、東京優駿も出走を断念した。秋になって復帰し、京都新聞杯5着を叩いて挑んだ菊花賞ではバンブービギンの2着に入った。故障のためその後はレースに出走せず、結果的に菊花賞がラストランとなった[3][4]

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[4]およびnetkeiba.com[5]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
1988.11.05 福島 3歳未勝利 芝1000m(良) 7 5 5 002.00(1人) 02着 R1:00.2(36.2) -0.2 増沢末夫 53 ヤギリクイーン 508
0000.11.12 福島 3歳新馬 芝1000m(良) 7 5 5 001.30(1人) 02着 R1:00.2(35.7) -0.1 増沢末夫 53 グランドピット 502
0000.11.26 東京 3歳未勝利 1400m(稍) 8 2 2 002.20(1人) 01着 R1:26.3(50.5) -0.5 増沢末夫 54 (マイファイブスター) 510
1989.01.13 中山 若竹賞 400 芝2000m(稍) 12 5 5 005.80(3人) 04着 R2:06.2(36.0) -0.3 増沢末夫 55 アイネスボンバー 508
0000.01.29 東京 4歳400万下 ダ1600m(良) 9 1 1 001.50(1人) 01着 R1:39.4(50.5) -1.7 増沢末夫 55 (スピードタリテー) 502
0000.02.12 東京 共同通信杯4歳S GIII 芝1800m(良) 13 2 2 010.10(5人) 02着 R1:50.6(48.7) -0.1 増沢末夫 55 マイネルブレーブ 504
0000.03.05 中山 弥生賞 GII 芝2000m(不) 16 3 5 008.30(2人) 01着 R2:07.7(39.9) -1.7 増沢末夫 55 (ワンダーナルビー) 500
0000.10.15 京都 京都新聞杯 GII 芝2200m(良) 15 3 5 037.60(9人) 05着 R2:13.8(47.8) -0.4 加用正 57 バンブービギン 494
0000.11.05 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 2 3 008.80(4人) 02着 R3:07.9(46.9) -0.2 加用正 57 バンブービギン 504

種牡馬時代[編集]

現役引退後は種牡馬となったが配合相手には恵まれず、総種付頭数は5年の供用期間で35頭、生産頭数はそのうち26頭、そして血統登録された産駒数は、そこから1頭減の25頭であった[6]。JRAではツルギアンバー1頭しか勝ち馬を出せなかったが、ツルギアンバーはのちに地方競馬に転じて地方重賞2勝を挙げた[7]。母の父としては、初年度産駒の1頭レインボーファストの仔に兵庫ジュニアグランプリを制したエースインザレース(父ディアブロ[3]、その半妹にあたるレーゲンボーゲン(父フレンチデピュティ)の産駒に2018年天皇賞(春)優勝のレインボーライン2010年ローズステークス優勝のアニメイトバイオが出ており[8]、今もなお血統表にその名を残している。

1996年1月に用途変更になり[9]、その後の詳しい消息は不明ながら、競走馬のふるさと案内所の記載によれば沙流郡日高町の前川義則牧場に、ブラックタキシードのものとともに墓碑がある[10]

主な産駒[編集]

ブルードメアサイアーとしての主な産駒[編集]

血統表[編集]

レインボーアンバー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンテースト系
[§ 2]

アンバーシャダイ
1977 鹿毛
父の父
*ノーザンテースト
Northern Taste
1971 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Lady Victoria Victoria Park
Lady Angela
父の母
*クリアアンバー
Clear Amber
1967 黒鹿毛
Ambiopoise Ambiorix
Bull Poise
One Clear Call Gallant Man
Europa

イーデンブルース
1974 栗毛
*マッチウォン
Match Won
1964 栗毛
Match Tantieme
Relance
Edwina Alycidon
Fair Edwine
母の母
スズブエ
1958 栗毛
*ハロウェー Fairway
Rosy Legend
キユウシユウ *プリメロ
フイーニクス
母系(F-No.) プロポンチス(GB)系(FN:4-d) [§ 3]
5代内の近親交配 Lady Angela4・5(父内)=9.38%、Bull Lea5・5(父内)=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 条件戦であるが、1着はのちにジャパンカップダートを制したアロンダイトで、シルクウィザードは3/4馬身差で屈した。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o レインボーアンバー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  2. ^ 11R 弥生賞 1989年3月5日(日)2回中山4日”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  3. ^ a b “先祖返り”の血”. 東京サラブレッドクラブ (2018年3月20日). 2019年8月9日閲覧。
  4. ^ a b レインボーアンバー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  5. ^ レインボーアンバーの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年2月25日閲覧。
  6. ^ レインボーアンバー 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  7. ^ a b ツルギアンバー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  8. ^ レーゲンボーゲンの血統表”. netkeiba.com. 2019年8月9日閲覧。
  9. ^ 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル「血統書サービス」より
  10. ^ 前川義則牧場”. 競走馬のふるさと案内所. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  11. ^ a b c レインボーアンバー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年2月25日閲覧。
  12. ^ a b c レインボーアンバーの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年2月25日閲覧。
  13. ^ トーホウエンペラー”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年8月19日閲覧。

外部リンク[編集]