ラーグルフ

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ラーグルフ
2023年中山記念
欧字表記 Lagulf[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2019年2月25日(5歳)[1]
モーリス[1]
アバンドーネ[1]
母の父 ファルブラヴ[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[2]
生産者 スマイルファーム[1]
馬主 村木隆[1]
調教師 宗像義忠美浦[1]
競走成績
生涯成績 15戦5勝[1]
獲得賞金 1億4972万2000円[1]
(2024年1月21日現在)
勝ち鞍
GIII 中山金杯 2023年
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ラーグルフ(欧字名:Lagulf2019年2月25日 - )は、日本競走馬[1]2023年中山金杯の勝ち馬である。

馬名の意味は、ディートリッヒ伝説に登場する武器の名[3]

戦績[編集]

デビュー前 - 2歳(2021年)[編集]

2020年の北海道セレクションセールにて、村木隆に税込み1870万円で落札された[1]

2021年7月25日、新潟競馬場5レースの2歳新馬戦(芝1800m)でデビューし9着。3週間後、再び新潟に遠征し、同距離の2歳未勝利戦で初勝利を収めた。10月2日の芙蓉ステークスは直線で外から伸び、先に抜け出したグランドラインをゴール寸前で差し切ってオープン戦初勝利・2連勝を達成[4]。初の重賞・初のGI出走となった12月28日のホープフルステークスは単勝29.8倍と余り支持されていなかったが、中団から徐々に進出し、キラーアビリティジャスティンパレスには及ばなかったものの、これに次ぐ3着に好走した。

3歳(2022年)[編集]

3月6日の弥生賞ディープインパクト記念より始動したが、優勝したアスクビクターモアから1秒以上も離される最下位11着の惨敗に終わった。4月17日の皐月賞(8着)の後は4か月ほど休養し、復帰戦となった8月7日の2勝クラス・月岡温泉特別で3勝目を挙げた。9月19日のセントライト記念は5着。10月23日に3勝クラスの甲斐路ステークスを勝利し、オープン入りを飾った。

4歳(2023年)[編集]

1月5日の中山金杯より始動。重賞では初めてとなる1番人気に支持された。道中は中団前を追走し、4コーナーで外に出して直線で前に並びかけ、最後はクリノプレミアムフェーングロッテンとのゴール前大接戦をハナ差で制して重賞初優勝を飾った[5]

2月26日の中山記念菅原明良騎手との新コンビで出走。直線で力強く伸びて強襲したが、ヒシイグアスに3/4馬身届かず、2着に敗れた[6]

競走成績[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[7]およびJBISサーチ[1]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2021.07.25 新潟 2歳新馬 芝1800m(良) 13 6 9 103.0(12人) 09着 R1:49.2(33.5) -0.8 0丸田恭介 54 レディバランタイン 488
0000.08.14 新潟 2歳未勝利 芝1800m(稍) 11 2 2 016.70(4人) 01着 R1:50.0(33.6) -0.2 0丸田恭介 54 (ミスボニータ) 484
0000.10.02 中山 芙蓉S OP 芝2000m(良) 10 7 8 011.30(4人) 01着 R2:00.9(35.1)
0.0
0丸田恭介 55 (グランドライン) 482
0000.12.28 中山 ホープフルS GI 芝2000m(良) 15 3 5 029.80(8人) 03着 R2:01.0(36.0) -0.4 0丸田恭介 55 キラーアビリティ 496
2022.03.06 中山 弥生賞ディープ記念 GII 芝2000m(良) 11 7 8 019.20(7人) 11着 R2:01.6(35.9) -1.1 0丸田恭介 56 アスクビクターモア 486
0000.04.17 中山 皐月賞 GI 芝2000m(良) 18 7 15 162.7(16人) 08着 R2:00.3(34.3) -0.6 0丸田恭介 57 ジオグリフ 488
0000.08.07 新潟 月岡温泉特別 2勝 芝2000m(良) 9 2 2 003.30(2人) 01着 R1:58.5(33.7) -0.1 0戸崎圭太 54 (セントカメリア) 488
0000.09.19 中山 セントライト記念 GII 芝2200m(稍) 13 4 6 014.20(6人) 05着 R2:12.8(35.4) -1.0 0戸崎圭太 56 ガイアフォース 488
0000.10.23 東京 甲斐路S 3勝 芝2000m(良) 10 3 3 001.60(1人) 01着 R1:58.0(34.2) -0.3 0戸崎圭太 55 (カーディナル) 492
2023.01.05 中山 中山金杯 GIII 芝2000m(良) 17 2 3 004.50(1人) 01着 R2:00.2(35.4) -0.0 0戸崎圭太 56 クリノプレミアム 500
0000.02.26 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 14 8 13 019.90(8人) 02着 R1:47.2(34.7) -0.1 0菅原明良 56 ヒシイグアス 504
0000.04.02 阪神 大阪杯 GI 芝2000m(良) 16 4 8 031.60(9人) 11着 R1:58.2(34.9) -0.8 0戸崎圭太 58 ジャックドール 494
0000.08.20 札幌 札幌記念 GII 芝2000m(稍) 15 6 11 075.1(11人) 08着 R2:03.7(37.6) -2.2 0戸崎圭太 58 プログノーシス 498
2024.01.21 中山 AJCC GII 芝2200m(不) 12 7 10 013.50(8人) 08着 R2:17.0(37.3) -0.4 0三浦皇成 57 チャックネイト 500
0000.02.25 中山 中山記念 GII 芝1800m(稍) 16 5 10 038.7(12人) 09着 R1:49.3(37.4) -1.2 0三浦皇成 57 マテンロウスカイ 502
  • 競走成績は2024年2月25日現在

血統表[編集]

ラーグルフ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

モーリス
2011 鹿毛
父の父
スクリーンヒーロー
2004 栗毛
*グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora
ランニングヒロイン *サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
父の母
メジロフランシス
2001 鹿毛
カーネギー Sadler's Wells
Detroit
メジロモントレー *モガミ
メジロクインシー

アバンドーネ
2014 鹿毛
*ファルブラヴ
1998 鹿毛
Fairy King Northern Dancer
Fairy Bridge
Gift of the Night Slewpy
Little Nana
母の母
ロスグラシアレス
2007 鹿毛
*シンボリクリスエス Kris S.
Tee Kay
ロスマリヌス *サンデーサイレンス
*アンブロシン
母系(F-No.) アンブロシン(USA)系(FN:A-4) [§ 3]
5代内の近親交配 サンデーサイレンス:4×4
Northern Dancer:4×5
Fairy Bridge:4×5
Roberto:5×5
[§ 4]
出典
  1. ^ [8][9]
  2. ^ [9]
  3. ^ [8][9]
  4. ^ [8]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p ラーグルフ”. JBISサーチ. 2023年4月2日閲覧。
  2. ^ ラーグルフ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年4月2日閲覧。
  3. ^ 競走馬情報 - ラーグルフ”. 日本中央競馬会. 2023年1月5日閲覧。
  4. ^ “【芙蓉S結果】モーリス産駒ラーグルフがゴール前で差し切り連勝”. netkeiba.com (株式会社ネットドリーマーズ). (2021年10月2日). https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=193680 2023年2月1日閲覧。 
  5. ^ “【中山金杯】明け4歳ラーグルフが新年初笑い 1番人気に応えて大接戦を制す”. サンスポZBAT! (産業経済新聞社). (2023年1月6日). https://www.sanspo.com/race/article/general/20230106-BJO5FXWZAJNRHKOE6NO6H6CQKI/ 2023年2月1日閲覧。 
  6. ^ 【中山記念】ラーグルフ、内から差したヒシイグアスに届かず2着惜敗、菅原明「力は見せてくれた」:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年2月28日閲覧。
  7. ^ ラーグルフ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年1月6日閲覧。
  8. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ラーグルフ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年1月6日閲覧。
  9. ^ a b c ラーグルフの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年1月6日閲覧。

外部リンク[編集]