フェラーリ・F8トリブート

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フェラーリ・F8トリブート
フロント
リア
インテリア
概要
製造国 イタリアの旗 イタリア
販売期間 2019年-2023年
ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアクーペ
駆動方式 MR
パワートレイン
エンジン 3,902 cc V型8気筒DOHCツインターボ
最高出力 720PS/8,000rpm
最大トルク 770Nm(78.5kgfm)/3,250rpm
変速機 7速DCT
車両寸法
全長 4,611mm
全幅 1,979mm
全高 1,206mm
車両重量 1,330 kg (乾燥時)
その他
0-100km/h 2.9秒
最高速度 340 km/h以上
系譜
先代 488GTB
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F8トリブート(F8Tributo)は、イタリアの高級自動車メーカー、フェラーリが生産していたミドシップV8ターボエンジンのスポーツカーである。

概要[編集]

488GTBの後継で事実上のビックマイナーチェンジモデルとして2019年に登場した。最初期型の458イタリアのデビューから10年後に当たり、最後のピュアV8ツインターボ車となる。

F8トリブートのエンジンは488ピスタ同様に720PS(488GTBに対して+50PS)を発生し、V8としては過去最高の出力を持つ[1]。0-100km/hの加速は2.9秒、0-200km/hの加速は7.8秒、最高速度は340km/h。

デザインはフェラーリ・スタイリング・センターが担当した。F40の要素を現代的にアレンジしたという、ルーバーのあるレキサン製のリアウインドウが採用された[2]。テールランプは、GTC4ルッソ812スーパーファストに続き、丸型4灯式となっている。

2022年10月23日、フェラーリ・ジャパンがブレーキが利かなくなる恐れがあるとして、リコールを国土交通省に届け出[3]

F8 スパイダー[編集]

2019年9月9日に発表された、F8のオープンモデル。ルーフはハードトップで開閉時間は14秒、走行中でも45km/h以下なら開閉が可能。[4]パワートレインはF8トリブートと共通で3.9L V8ツインターボエンジンを搭載する。乾燥重量がクーペより70kg重くなっている他、0-200km/hのタイムがクーペの7.8秒にやや劣る8.2秒となっている。[5]

SP48 ウニカ[編集]

2022年5月5日に発表されたワンオフモデルで、F8トリブートのプラットフォームがベースになっている。ミッドシップに搭載されるのは、F8トリブート譲りの排気量3902ccのV型8気筒ガソリンツインターボエンジンで、最大出力は720hp/8000rpm、最大トルクは78.5kgm/3200rpmを発揮する。0~100km/hは2.9秒、最高速度は340km/h。[6]車名のウニカ(Unica)とはイタリア語で"唯一"を意味する。[7]

SP-8[編集]

2023年10月24日に発表されたワンオフモデルで、F8スパイダーがベースになっており、フラヴィオ・マンゾーニ率いるフェラーリ・スタイリング・センターがデザインを担当した。台湾の顧客がオーダーしたもので、パワートレインはF8のものと同じV8ツインターボを搭載している。テールライトには専用のレンズを使ったローマのライトが使用されている。[8]この車に開閉式のハードトップ等はついておらず、完全なオープンモデルとなっている。車名の"8"は顧客が台湾出身であることに由来するもので、台湾では8が伝統的に縁起のよい数字とされていることから、この車名が付与された。
SP-8は2023年10月24日より「フェラーリ・フィナーリ・モンディアーリ」の終了までムジェロ・サーキットに展示され、その後は11月16日から翌2024年3月まで、マラネロのフェラーリミュージアムに展示される。[9]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]