ドバイマジェスティ

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ドバイマジェスティ
欧字表記 Dubai Majesty
品種 サラブレッド[1]
性別 [2]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2005年3月19日(19歳)[2]
Essence of Dubai[2]
Great Majesty[2]
母の父 Great Above[2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[2]
生産者 Harold J Plumley[2]
馬主 Martin Racing Stable LLC
(William & Stephanie Martin)
Dan Morgan[2]
調教師 W・ブレット・カルフーン英語版[2]
競走成績
タイトル エクリプス賞最優秀短距離牝馬(2010年)[3]
生涯成績 34戦12勝[2]
獲得賞金 1,509,643USD[2]
勝ち鞍
G1 BCフィリー&メアスプリント 2010年
G2 サラブレッドCオヴアメリカS 2010年
G3 ウイニングカラーズS 2009年・2010年
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ドバイマジェスティ (Dubai Majesty、2005年3月19日 - ) は、アメリカ競走馬。主な勝ち鞍は2010年のブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント

引退後は日本ノーザンファーム繁殖牝馬となり、ディープインパクトとの交配でアルアインシャフリヤールを出産した。

戦績[編集]

2・3歳シーズン[編集]

2歳時は1勝しか挙げられなかったが、3歳時にフロリダ州コールダー競馬場で開催されたG3・アザレアステークス英語版で2着に入線すると、以降の重賞競走でも好走するようになった。キーンランド競馬場開催のG2・レイヴンランステークス英語版フージア・パーク英語版開催のG2・インディアナオークス英語版では共に3着に入線した。

4歳シーズン[編集]

4歳シーズンは2戦目のG3・フランクリンカウンティステークス英語版でシーズン初&重賞初勝利を挙げた。G1初挑戦となったヴィネリーマディソンステークスでは4着、2戦目のヒューマナディスタフステークスでは3着に入線。その後、G3のウィニングカラーズステークス英語版を勝利し4歳シーズンを終えた。

5歳シーズン[編集]

4連敗を喫した後、ウイニングカラーズステークスで大会史上初の連覇を達成[4]。G1のプリンセスルーニーハンデキャップでは3着に入線した。オープン戦で勝利した後、G3のプレスクアイルダウンズマスターズステークス英語版で2着に入線。10月9日、G2・サラブレッドクラブオブアメリカステークス英語版で重賞3勝目を挙げると、現役ラストランとなった11月5日のブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントで念願のG1初勝利を挙げた。

翌2011年に行われたエクリプス賞の表彰で、本馬は同シーズンの最優秀短距離牝馬に選出された[3]

繁殖成績[編集]

2010年11月7日、ファシグ・ティプトンのセリ市にてノーザンファーム副代表の吉田俊介が110万ドルで落札[5]し、日本で繁殖入り。

2015年7月12日、初仔のゴールドエッセンス(父キングカメハメハ)が3歳未勝利戦を勝ち、産駒初勝利を挙げた。

2017年3年25日、3番仔のアルアイン(父ディープインパクト)がGIIIの毎日杯を制して産駒重賞初勝利を挙げると、4月16日の皐月賞も制して産駒GI初勝利を挙げた。

2022年3年6日、6番仔でアルアインの全弟シャフリヤールドバイシーマクラシックを制し産駒海外GI初勝利を挙げた。

生年 馬名 毛色 馬主 管理調教師 戦績 出典
初仔 2012年 ゴールドエッセンス 鹿毛 キングカメハメハ 吉田勝己 栗東斉藤崇史 24戦3勝(抹消・繁殖) [6]
2番仔 2013年 ジュベルアリ ディープインパクト (有)サンデーレーシング 栗東・石坂正 不出走(抹消・繁殖) [7]
3番仔 2014年 アルアイン 栗東・池江泰寿 20戦5勝(抹消・種牡馬)
(GI) 皐月賞大阪杯
(GIII) 毎日杯
[8]
4番仔 2015年 ダノンマジェスティ (株)ダノックス 栗東・音無秀孝 15戦4勝(抹消) [9]
2016年 流産 [10]
5番仔 2017年 ヒメノカリス (有)サンデーレーシング 栗東・池江泰寿 20戦4勝(抹消・繁殖) [11]
6番仔 2018年 シャフリヤール 黒鹿毛 栗東・藤原英昭 15戦4勝(現役)
(GI) 東京優駿ドバイシーマクラシック
(GIII) 毎日杯
[12]
7番仔 2019年 アルファヒディ 牡→セン 鹿毛 ハーツクライ 栗東・池江泰寿 13戦1勝(現役) [13]
2020年 死産 ロードカナロア [10]
8番仔 2021年 シャハザマーン 鹿毛 ドゥラメンテ (有)サンデーレーシング 栗東・藤原英昭 (デビュー前) [14]
9番仔 2022年 フィヤール リアルスティール (デビュー前) [15]
10番仔 2023年 (ドバイマジェスティの2023) ドレフォン (デビュー前) [16]
  • 2024年5月5日現在[10]

血統表[編集]

ドバイマジェスティ(Dubai Majesty)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 シアトルスルー系

Essence of Dubai
1999 黒鹿毛
父の父
Pulpit
1994 鹿毛
A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr. Prospector
Narrate
父の母
Epitome
1985 鹿毛
Summing Verbatim
Sumatra
Honest and True Mr. Leader
Tell Meno Lies

Great Majesty
1990 黒鹿毛
Great Above
1972 黒鹿毛
Minnesota Mac Rough'n Tumble
Cow Girl
Ta Wee Intentionally
Aspidistra
母の母
Mistic Majesty
1978 鹿毛
His Majesty Ribot
Flower Bowl
Necaras Miss Ambernash
Saracen Miss
母系(F-No.) (FN:2-s) [§ 2]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 3]
出典
  1. ^ [17]
  2. ^ [17]
  3. ^ [17]


脚注[編集]

  1. ^ a b ドバイマジェスティ(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年5月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k Dubai Majesty (FL)”. www.equibase.com. 2022年5月28日閲覧。
  3. ^ a b 2010年の年度代表馬にゼニヤッタ選出(アメリカ)[その他]”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年5月28日閲覧。
  4. ^ Dubai Majesty”. Equibase Co. LLC (2010年11月5日). 2016年10月28日閲覧。
  5. ^ Dubai Majesty Brings $1.1 million at F-T”. The Blood-Horse (2010年11月7日). 2016年10月28日閲覧。
  6. ^ ゴールドエッセンス”. netkeiba.com. 2022年5月28日閲覧。
  7. ^ ジュベルアリ”. netkeiba.com. 2022年5月28日閲覧。
  8. ^ アルアイン”. netkeiba.com. 2022年5月28日閲覧。
  9. ^ ダノンマジェスティ”. netkeiba.com. 2022年5月28日閲覧。
  10. ^ a b c 繁殖牝馬情報:牝系情報|ドバイマジェスティ(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年4月18日閲覧。
  11. ^ ヒメノカリス”. netkeiba.com. 2022年5月28日閲覧。
  12. ^ シャフリヤール”. netkeiba.com. 2024年5月5日閲覧。
  13. ^ アルファヒディ”. netkeiba.com. 2022年5月28日閲覧。
  14. ^ シャハザマーン | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2023年4月6日閲覧。
  15. ^ フィヤール | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2024年5月5日閲覧。
  16. ^ _________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月24日閲覧。
  17. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ドバイマジェスティ(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年5月28日閲覧。

外部リンク[編集]