トヨタ・クラウンクロスオーバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・クラウン > トヨタ・クラウンクロスオーバー
トヨタ・クラウン(クロスオーバー)
TZSH35/AZSH35型
RS"Advanced"
G"Leather Package"
G"Advanced"
概要
別名 中国 : トヨタ・クラウンスポーツクロス
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2022年9月1日 -
(発表 : 2022年7月15日)
設計統括 中嶋裕樹
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドアクロスオーバーSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 四輪駆動
プラットフォーム TNGA-Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 2.4Lターボハイブリッド: 2,393cc 直列4気筒 直噴DOHC T24A-FTS+モーター
2.5Lハイブリッド: 2,487cc 直列4気筒 直噴DOHC A25A-FXS+モーター
変速機 2.4Lターボハイブリッド: AT6速
2.5Lハイブリッド: CVT
前:マクファーソンストラット
後: マルチリンク
前:マクファーソンストラット
後: マルチリンク
車両寸法
ホイールベース 2,850 mm
全長 4,930 mm
全幅 1,840 mm
全高 1,540 mm
車両重量 1,750 - 1,920 kg
系譜
先代 トヨタ・アバロン(北米)
テンプレートを表示

クラウン(クロスオーバー)[注釈 1]CROWN “CROSSOVER”)とは、トヨタ自動車が製造・販売している高級クロスオーバーSUV(以下CUV)。

概要

16代目クラウンの発表時に公開された4種類のボディタイプのうちの1つ。クラウンシリーズ史上初の横置きエンジンかつCUVであり、前輪駆動車用のGA-Kプラットフォームをベースとした四輪駆動ドライブトレインに、既存のノッチバックセダンと同様のキャビンとは独立したラゲッジスペースを有する、ファストバックスタイルの4ドアクーペの意匠を組み合わせている。

グレード構成

RS/RS"Advanced"
2.4 L直4ターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた最上級グレード。21インチアルミホイール,本革内装,4眼LEDヘッドランプ,パドルシフトを標準装備。リヤ車名エンブレムが漆黒メッキとなる。"Advanced"は、コネクティッドナビの無料期間(購入から5年)が終了しても通常ナビとして使用が可能なディスプレイオーディオPlusが搭載されている。
G/G"Advanced"/G"Leather Package"/G"Advanced・Leather Package"
2.5 L直4エンジンとハイブリッドシステムの組み合わせ。上級ファブリック内装に12.3インチHDディスプレイが標準装備。"Advanced"はドライブレコーダーを搭載し、"Leather Package"は本革内装などの一部分がRS同等の装備となる[注釈 2]。"Advanced・Leather Package"はその両方を兼ね揃える。
X
2.5 L直4エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたベースグレード。Bi-Beam LEDヘッドランプを標準装備。本グレードのみ、ディスプレイオーディオレスになっている(T-Connectは装備)。

全グレードToyota Safety Senseと12.3インチTFT液晶のデジタルメーター、左右独立オートエアコンを標準装備している。

RS/G"Leather Package"/G/Xは2023年1月以降に生産が開始された。

パワートレイン

全グレードハイブリッドのみで、2.4 Lターボではトヨタ初の「デュアルブーストハイブリッドシステム」を搭載している。

駆動方式はFF + リア電動の四輪駆動のみで、2.5 Lハイブリッド車はE-Four、2.4 Lターボハイブリッド車はE-Four Advancedを搭載している。

年表

2022年7月15日
オンラインで開催されたワールドプレミアで発表された[1]
2022年9月1日
「G“Advanced”」と「G“Advanced Leather Package”」を発売開始[2]
2023年12月11日
「CROSSOVER RS"Advanced"」をベースにボディカラーをマットメタルにして特別装備を追加した「CROSSOVER RS“Advanced・THE LIMITED-MATTE METAL”」を旗艦店「THE CROWN」(横浜都筑福岡天神)で限定発売[3]。但し、THE CROWN 福岡天神は入荷数が少ないため予約販売かつ抽選となる。特徴として、ボディカラーにマットながら特殊表面処理(TMコート)で日々のお手入れを楽にしたマットメタル色を採用。アルミホイールに関してもマットカラーを施し、インテリアもブラックルーミッシュインサイドドアハンドル(ウォームスティール加飾)やインストルメントパネルへの専用レーザー加飾や安全装備を特別に追加した。
2024年4月4日
一部改良及び特別仕様車「CROSSOVER RS"LANDSCAPE"」が発表・発売された[4]
一部改良では「CROSSOVER RS」・「CROSSOVER G」・「CROSSOVER X」に新設の「CROSSOVER Z」を加えた4グレード体系に整理され、"Advanced"及び"Leather Package"が廃止された。それに伴い、ハンズフリーパワートランクリッド、イージークローザー、カラーヘッドアップディスプレイは「CROSSOVER X」を除く全車に装備され、従来は「CROSSOVER RS"Advanced"」のみに装備されていたディスプレイオーディオPlusは「CROSSOVER RS」と「CROSSOVER Z」に標準装備された。ボディカラーが一部変更となり、「CROSSOVER RS」専用のブラック×プレシャスレイ(メーカーオプション)が廃止される代わりに、マッシブグレー(「CROSSOVER X」を除く、ツートーン仕様のブラック×マッシブグレー(メーカーオプション)を含む)が追加され、プレシャスブロンズ(メーカーオプション、ツートーン仕様のブラック×プレシャスブロンズを含む)が「CROSSOVER RS」にも設定可能となった。内装色には「CROSSOVER RS」・「CROSSOVER Z」専用色としてブラック/サドルタンが追加された。なお、今回の一部改良でリアに装着されているハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)は既に採用されているスポーツやセダンモデルと同じ「HEV」エンブレムへ変更された。
「CROSSOVER RS"LANDSCAPE"」は「CROSSOVER RS」をベースに、最低地上高が約25mmアップするとともに、タイヤ・アルミホイールを18インチにサイズダウンしてタイヤを全天候対応のオールテレインタイプに変更。GORI GORI BLACK塗装の専用オーバーフェンダーモール、王冠マーク入りのレッドのマットガード、キャップに王冠マークの刻印が入ったトーイングヒッチ、リアフォグランプ、寒冷地仕様が特別装備される。リアシートはパワーリクライニングが省かれる代わりに長尺や大型の荷物の積載が可能な60/40分割可倒式となる。ボディカラーは特別設定色のブラック×アーバンカーキのみとなる。

脚注

注釈

  1. ^ 外部メディアでは「クラウン クロスオーバー」と括弧を省き表記されることが多い。公式サイトではクラウン(スポーツ)が正式発表されるまでは単に「クラウン」のみの表記であった。
  2. ^ 本革内装, 21インチノイズリダクションアルミホイール、4眼LEDヘッドランプ、助手席肩口パワーシートスイッチ、ステアリングホイールヒーター、オールオートエアコンが装備される。パドルシフト非装備、リヤ車名エンブレムがクロームめっきという点でRSと区別がつく。

出典

  1. ^ (日本語) 新型クラウン ワールドプレミア ライブ中継, https://www.youtube.com/watch?v=3PcoVP1CdIo 2022年7月15日閲覧。 
  2. ^ トヨタ新型「クラウン」発売開始! 全7グレードの「クロスオーバー」で先行販売する2グレードはどんな仕様? 何が違う? 比べてみた”. くるまのニュース. 2022年11月21日閲覧。
  3. ^ トヨタ、クラウン専門店限定の特別な「クラウンクロスオーバー」 手入れしやすいマットなボディカラーを採用”. Car Watch (2023年12月12日). 2023年12月12日閲覧。
  4. ^ トヨタ、「クラウン クロスオーバー」一部改良 オーバーフェンダー装着の特別仕様車「CROSSOVER RS “LANDSCAPE”」設定”. Car Watch (2024年4月4日). 2024年4月4日閲覧。

関連項目

外部リンク