ステークスウィナー2

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ステークスウィナー
ジャンル スポーツゲーム競馬
アクションゲーム
対応機種 アーケードゲーム[AC]
ネオジオ[NG]
PlayStation[PS]
セガサターン[SS]
Wii
PlayStation 4[PS4]
Xbox One[XB1]
Nintendo Switch[NSW]
Windows 10[PC]
Android/iOS
開発元 ザウルス
発売元 SNK[AC][NG][PS][SS]
SNKプレイモア[Wii]
ハムスター[PS4][PC][NSW][PC][Android/iOS]
人数 1-2人
発売日 日本の旗
[AC]1996年9月
[NG]1996年12月13日
[PS][SS]1997年5月2日
[Wii]2013年2月12日
[PS4][NSW][XB1]2018年11月15日
[PC]2019年9月13日
[Android/iOS]2023年7月13日
システム基板 MVS
その他 Wii版はバーチャルコンソール、PS4/NSW/XB1/PC/Android/iOS版はアーケードアーカイブスの一環として配信された。
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ステークスウィナー2』(STAKES WINNER 2)は、SNKが発売した競馬を題材としたアクションゲーム。開発はザウルス。

概要[編集]

持ち馬[編集]

NEOGEO版では以下の12頭から選択。パラメーター項目については前作の「ガッツ」を「瞬発力」に変更。

第2作[1]
馬名 性別 スピード スタミナ 瞬発力 脚質 適性距離
ローカルホープ[5] 4 4 6 追込 1600 - 2500m
ウィンチェスター[6] 4 6 3 先行 1600 - 3200m
アースクエイク 6 4 3 逃げ 1200 - 2400m
フローラルレディ 5 4 6 差し 1200 - 2000m
シャイニンダンサー 6 4 5 先行 1200 - 2600m
オープンハート[7] 5 5 3 先行 1400 - 3200m
ブラックバード[8] 5 4 6 追込 1200 - 2400m
モンタナマジック 4 5 6 差し 1400 - 2500m
ブルーエンジェル 6 4 4 先行 1800 - 3200m
スーパーモデル[9] 6 3 3 逃げ 1000 - 2000m
トリプルクラウン[10] 5 6 3 先行 1600 - 3200m
ダンスステップ 4 5 5 差し 1600 - 3000m

移植版OMの1人プレイでは1500万円の所持金を元手に種付けさせ誕生した馬を持ち馬に、新馬の命名とともに「マイラー」「万能」「中長距離」の3種から出走する路線を選択し各種レースに出場させ、賞金の一部を進上金として受け取り種付けやアイテム購入に必要な所持金を増やす形となっている。またパラメーター項目については「スピード」「スタミナ」「ダッシュ」「スパート」の4項目となる。

ボタン操作[編集]

  • ジョイスティック/十字キー
    • 横スクロール時に上下、縦スクロール時に左右に操作しコース取りを調整する。
    • 進行方向に素早く2回入力すると馬群割りを行う。
    • 進行方向と逆に素早く2回入力するとブレーキがかかる。
  • Aボタン:お手馬に手綱を入れて小さな加速が得られる。体力が少し減少する。
  • Bボタン:鞭を入れて鋭い加速を得られる。体力が大きく減少する。
  • Cボタン:馬顔メーターで「GO」が出た際に押すと「仕掛け」を行い馬の能力を最大に発揮する。体力の回復や速度上昇、鞭を連続で入れても嫌がる反応を示さない。脚質によって発動可能なタイミングが異なる。
  • また馬群割りや顔ムチといった警告対象のプレイを行うと体力メーター下にイエローカードが表示され、3回でレッドカードとなり入賞時の賞金が半額に減少、また移植版では一定期間の騎乗停止が課される。

アイテム[編集]

第1作同様のコース上のアイテムの他、レース終了後の次走レース選択時に手持ちの賞金を用いてアイテムを購入する「ショップ」システムが追加された。

ショップアイテム
  • 携帯ニンジン:体力が0となった際に体力を少し回復させる。
  • エアロスーツ:最高速度や加速性を向上させる。
  • 軽量鞍:体力の減少を抑える。
  • シャドーロール:気性を抑え能力を高める。
  • スパイク蹄鉄:不良馬場での失速を抑える。
  • 電気ムチ:スタートダッシュの速度を高める。
  • 軽量ムチ:風車ムチを少ないボタン連打で発動させる。
  • 見逃券:反則プレイの判定をノーカウントとする。

登場レース[編集]

NEOGEO日本版[11][1][12]
NEOGEO海外版のみ
その他
  • マッチレース(東京・ロンシャン、外国人ライバル騎手との一騎打ちを行う。)
  • ワールドカップ(チャーチルダウンズ ダート2000m、世界最高峰のレースとなる架空のGI戦。ライバル「ラロッシュ・サンクレア」とのマッチレースに勝つと出走可能なボーナスステージ。)
移植版OMのみ

ライバル[編集]

日本人4名・外国人4名から一定の条件を満たすと出現する騎手キャラクター。プレイヤーとの一騎打ちを行い、勝利すると必殺技コマンドや特別ステージへの出場権等を取得可能[12]

  • 山下雪江(ユキ) - 皐月賞・阪神3歳牝馬S・スプリンターズステークス時に登場する女性騎手。勝利すると風車ムチコマンドを習得。
  • 井上弾(ダン) - 日本ダービー・宝塚記念時に登場する男性騎手。激しい気性の持ち主。勝利するとブレッドスペシャル(ハイパーダッシュと同等)を習得。
  • 真木司郎 - 有馬記念時に登場する男性騎手。気は良いが引退間近。勝利すると首押しを習得。
  • 黒井主税 - 安田記念時に登場する男性騎手。ハードな乗り方を行う。勝利すると顔ムチを習得。
  • ミッドガルド・シュナイダー - クラシック三冠又は牝馬三冠達成後と天皇賞(春)後に登場する男性騎手。勝利すると「スペシャルかいば」を獲得。
  • ラリー・コールマン - 凱旋門賞前に登場する男性騎手。「シュバルギャナン」と対戦し、勝利すると凱旋門賞への出走へ進む。
  • ナディル・アデュア - 国内GIレース5勝時・キングジョージVI世&クインエリザベスDS制覇後・天皇賞(秋)前に登場する女性騎手。勝利するとドバイ王国との契約金を獲得。
  • ラロッシュ・サンクレア - BCクラシック勝利時に登場する男性騎手。「エンタープライズ」と対戦し勝利するとワールドカップへの出場権を獲得。

調教ステージ[編集]

前作同様の芝・ダート・坂路のほかプールステージやコマンド技を習得する「技道場」が導入され、また移植版OMでは技道場以外での調教で横スクロール操作パートを行わず調教毎の能力向上と合わせて3点の持ち点を4項目いずれかに振り分けパラメーターを向上することが可能。

  • 芝調教:スピードを主に向上。
  • ダート調教:瞬発力(OMではダッシュ・スパート)を主に向上。
  • 坂路調教:スタミナを主に向上。
  • プール調教:スタミナを主に向上。他の調教と異なり障害物として渦が出現する。
  • 技道場:「ハイパーダッシュ」「首押し」「見せムチ」「顔ムチ」「モンキー乗り」「風車ムチ」のいずれか一つ新たな技のコマンドを手持ちの賞金から支払い習得する[1]

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム1.5/5stars (NEOGEO)[13]
ファミ通(SS) 58/100[14]
Neo Geo Freak(AC) 13/20[15]
Sega Saturn Magazine (JP)(SS) 6.33/10[16]
ゲームマシン6.77/10 (AC)[17]
アーケード版
アミューズメント業界誌「ゲームマシン」の1996年11月1日付での「Best Hit Games 25」においては、「TVゲーム機ソフトウェア」部門にて平均点6.77(満点10点)で初登場4位を記録、『ダンシングアイ』『ストリートファイターZERO2アルファ』『ザ・キング・オブ・ファイターズ'96』を上回る評価を受けた。
ネオジオ版
ゲーム誌『ネオジオフリーク』の「ネオジオゲームツインレビュー」では6・7の合計13点(満20点)。レビュアーは「新たな要素がかなり追加されたものの見た目があまり変わらず新鮮味に欠けるが、プレイの感触は楽しく必殺技を使えば初心者でもかなり先に進めて良い」「必殺技の増加やライバルの登場が良く難しすぎず仕上がりは良いが、強すぎる逃げ馬やプール調教が簡単にクリアできてしまうのが欠点」と評価した。
セガサターン版
ゲーム誌『SEGA SATURN MAGAZINE』の「Sega Saturn Soft Review」では7・6・6の合計19点(満30点)。レビュアーは「キャラクターがリアルな描写になったのが残念、賞金でのアイテム・コマンドの購入システムや海外版の収録や前作の繁殖馬データの持ち込みが可能なのが良い、連射パッドがないと厳しい」「馬に対しての知識や愛情がないとどのレースも勝てない、難しい印象は変わらず家でじっくり遊ぶには適切な難易度」「馬への知識が薄くても入り込む事ができたがゲームの出来は中途半端、オリジナルモードの馬産の内容はマニアを唸らせる内容、総評すると初心者には敷居が高い」と評価した。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e ステークスウィナー2 計画的な調教と効果的なアイテム獲得が勝利への近道だ!! - ネオジオフリーク1996年12月号
  2. ^ 『アーケードアーカイブス アトミックロボキッド』と『アケアカNEOGEO ステークスウィナー2』が11月15日に配信決定”. ファミ通.com. KADOKAWA (2018年11月14日). 2023年7月19日閲覧。
  3. ^ 今藤祐馬 (2018年11月14日). “「アケアカNEOGEO ステークスウィナー2」配信決定 12頭の馬から1頭を選び育成。当時の中央競馬を席巻せよ”. GAME Watch. インプレス. 2023年7月19日閲覧。
  4. ^ NEOGEOの名作・傑作タイトルがスマートフォンで楽しめるiOS /Android版「アケアカNEOGEO」シリーズ第74弾、『ステークスウィナー2 アケアカNEOGEO』を配信開始! - PR TIMES
  5. ^ アケアカNEOGEO版では「ローカルホース」に改変
  6. ^ アケアカNEOGEO版では「ウィンチェッカー」に改変
  7. ^ アケアカNEOGEO版では「オープンカード」に改変
  8. ^ アケアカNEOGEO版では「ブラックシード」に改変
  9. ^ アケアカNEOGEO版では「スーパーアデル」に改変
  10. ^ アケアカNEOGEO版では「トリプルクライン」に改変
  11. ^ ステークスウィナー2 日本を制し世界でも栄光をつかめ!リアル・ジョッキー・アクション第2弾! - ネオジオフリーク1996年11月号
  12. ^ a b ステークスウィナー2 数々の強豪を倒して世界最強の栄冠を手に入れろ! - ネオジオフリーク1997年1月号
  13. ^ Knight, Kyle (1998年). “Stakes Winner 2 [Japanese (Neo Geo Advanced Entertainment System) - Review]”. AllGame. All Media Network. 2014年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月23日閲覧。
  14. ^ “NEW GAMES CROSS REVIEW: ステークスウィナー2 最強馬伝説”. Famitsu (アスキー) (438–439): 32. (May 9–16, 1997). 
  15. ^ “NF編集部にまる - ネオジオゲームツインレビュー: ステークスウィナー2”. Neo Geo Freak (Geibunsha) (25): 124–128. (June 1997). https://archive.org/stream/neogeofreak0025#page/n131/mode/1up. 
  16. ^ “Sega Saturn Soft Review - ステークスウィナー2 最強馬伝説”. Sega Saturn Magazine (SoftBank Creative) (51): 145. (May 9, 1997). オリジナルのOctober 8, 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201008003706/https://retrocdn.net/index.php?title=File%3ASSM_JP_19970509_1997-15.pdf&page=147 2020年5月23日閲覧。. 
  17. ^ “Game Machine's Best Hit Games 25 - TVゲーム機ーソフトウェア (Video Game Software)”. Game Machine (Amusement Press, Inc.) (529): 21. (1 November 1996). 

外部リンク[編集]