ステークスウィナー

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ステークスウィナー
ジャンル スポーツゲーム競馬
アクションゲーム
対応機種 アーケードゲーム[AC]
ネオジオ[NG]
ネオジオCD[NGCD]
PlayStation[PS]
セガサターン[SS]
Wii
PlayStation 4[PS4]
Xbox One[XB1]
Nintendo Switch[NSW]
Windows 10[PC]
Android/iOS
開発元 ザウルス、有限会社イレブン
発売元 SNK[AC][NG][NGCD][PS][SS]
SNKプレイモア[Wii]
ハムスター[PS4][PC][NSW][PC][Android/iOS]
プログラマー 竹内久徳(有限会社エーエムファクトリー)
音楽 須合真樹(Witch)
美術 尾鼻直人(有限会社イレブン)
人数 1-2人
発売日 日本の旗
[AC]1995年9月
[NG]1995年10月27日
[NGCD]1996年3月22日
[PS][SS]1996年12月6日
[Wii]2012年7月12日
[PS4][NSW][XB1]2018年5月2日
[PC]2018年12月21日
[Android/iOS]2023年3月16日
システム基板 MVS
CPU MPU68000
サウンド Yamaha YM2610
その他 Wii版はバーチャルコンソール、PS4/NSW/XB1/PC/Android/iOS版はアーケードアーカイブスの一環として配信された。
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ステークスウィナー』(STAKES WINNER)は、SNKが発売した競馬を題材としたアクションゲーム。開発はザウルス[1]

概要[編集]

持ち馬[編集]

NEOGEO版のみ8頭から1頭を選んで操作する[2]

第1作
馬名 性別 スピード スタミナ ガッツ 脚質
エスエスマッハ 4 5 3 逃げ
ゼロファイター 6 3 3 逃げ
キングクリムゾン 5 3 4 追込
ドライブシュート 4 3 5 追込
ディスコダンサー 5 3 4 先行
ビーサイレント[6] 5 4 4 先行
ノーザンライト 5 6 5 差し
ユーロビート[7] 4 3 5 差し

移植版では1000万円の所持金を元手に繁殖牝馬の賃貸料と種牡馬の種付け料を支払って掛け合わせ誕生させた馬を持ち馬に、新馬の命名とともに「マイラー」「万能」「中長距離」の3種から出走する路線を選択し各種レースに出場させ、賞金の一部を収入として受け取り種付けに必要な所持金を増やす形となっている。

ボタン操作[編集]

  • ジョイスティック/十字キー
    • 横スクロール時に上下、縦スクロール時に左右に操作しコース取りを調整する。
    • 進行方向に素早く2回入力すると馬群割りを行う。
    • 進行方向と逆に素早く2回入力するとブレーキがかかる。
  • Aボタン:お手馬に手綱を入れて小さな加速が得られる。体力が少し減少する。
  • Bボタン:鞭を入れて鋭い加速を得られる。体力が大きく減少する。
  • このほか見せ鞭・急減速・首押しや[8]、ハイパーダッシュなどといったコマンド技も存在[9]

レース進行[編集]

全レース8頭立てで進行し、NEOGEO版では3着以内で入線すると次レースへ出場可能。

画面上部には左にタイム表示・右にコース・現在位置を表示する「コースレーダー」、左下付近には馬の状況を8種類の表情で示す「馬顔メーター」と[10]体力を示す「ライフゲージ」が表示される。ただしタイムは実際の約4倍速の秒数でカウントされる。体力が切れると次走で「発走除外」としてゲームオーバーとなる。

レース後には着順掲示板が表示され5位までの馬番と着差、合計と3・4ハロン通過の3種の記録タイムが表示された後、自身の着順と獲得賞金額が表示される。

アイテム[編集]

コース上[8]
海外レースを除いて出現。
  • ニンジン:持ち馬の体力を回復させる。
  • しびれ薬:一定時間操作不能となる。
  • 羽:一定時間スピードが急激に上昇する。
  • もぐら穴:急激にスピードが減少する。
  • ?:ニンジン・しびれ薬・羽・もぐら穴のいずれかをランダムで獲得する。
  • !:一定数集めるとハイパーダッシュが可能となる。

登場レース[編集]

NEOGEO版[9]
移植版のみ

調教ステージ[編集]

パラメーターの向上を図ることができるボーナスステージ[8]。Bボタンの連打で加速し上下入力で位置を動かし横スクロールのコースで障害物のモグラを避けつつ馬を走らせ、制限時間内に走り切ると馬のパラメーターが向上する。種類ごとの調教目的のパラメーターは2、それ以外のパラメーターは1向上する。第2作では「技道場」が導入され、また移植版OMでは技道場以外での調教で横スクロール操作パートを行わず調教毎の能力向上と合わせて3点の持ち点を「スピード」「スタミナ」「ダッシュ」「スパート」のいずれかに振り分けパラメーターを向上することが可能。

  • 芝調教:スピードを主に向上。
  • ダート調教:スタミナを主に向上。
  • 坂路調教:ガッツを主に向上。

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム(Neo Geo) 1.5/5stars[11]
ファミ通(Saturn) 60 / 100[12]
NintendoLife(Switch) 7/10stars[13]
Sega Saturn Magazine (JP)(Saturn) 6.33 / 10[14]
アーケード版
アミューズメント業界誌「ゲームマシン」の1995年11月1日付での「Best Hit Games 25」においては、「TVゲーム機ソフトウェア」部門にて平均点7.50(満点10点)で初登場4位を記録、『パズルボブル2』『バーチャストライカー』『ストリートファイターZERO』を上回る評価を受けた。
セガサターン版
ゲーム誌『SEGA SATURN MAGAZINE』の「Sega Saturn Soft Review」では5・7・7の合計19点(満30点)。レビュアーは「難しいインブリードを考える必要がなく操作性の簡単さが嬉しく目で見える成果が楽しい、アーケード版ではより簡単なペース配分で単純に勝てたことを考えると追加要素が少なく物足りず難易度が厳し過ぎる」「グラフィックに手を加えず中身で勝負するストレートさに好感を持てる反面演出が寂しい、まとまりが良すぎて難しさが直感的に伝わり馬に興味のない人にはパラメーターで勝負するように見えてしまう、一層盛り上げる仕掛けが必要」「種付けでオリジナル競走馬を生産する要素でパワーアップされている、リアル志向な他の競馬ゲームと比べ簡単な操作性で肩肘張らずに遊べる」と評価した。

脚注[編集]

  1. ^ a b NEW PRODUCTS ステークスウィナー - アミューズメント産業1995年10月号
  2. ^ a b SNK、「ザ・キング・オブ・ファイターズ’95」主力にネオジオプライベートショー開催 - アミューズメント産業1995年8月号
  3. ^ 『アケアカNEOGEO ステークスウィナー』(Switch、PS4、Xbox One)、『アーケードアーカイブス 10ヤードファイト』(Switch、PS4)が5月2日より配信開始”. ファミ通.com. KADOKAWA (2018年5月1日). 2023年7月19日閲覧。
  4. ^ 今藤祐馬 (2018年5月1日). “「アケアカNEOGEO ステークスウィナー」配信決定!愛馬と共にGI制覇を狙うジョッキーアクション”. GAME Watch. インプレス. 2023年7月19日閲覧。
  5. ^ NEOGEOの名作・傑作タイトルがスマートフォンで楽しめるiOS /Android版「アケアカNEOGEO」シリーズ第59弾、『ステークスウィナー アケアカNEOGEO』を配信開始! - 4gamer.net
  6. ^ アケアカNEOGEO版では「ゴーアクトレス」に改変。
  7. ^ アケアカNEOGEO版では「ヨールビート」に改変。
  8. ^ a b c ステークスウィナー アーケードビデオゲーム初のリアルジョッキーアクション 手綱を操りGIを制覇せよ! - ネオジオフリークVol.1(1995年 芸文社)
  9. ^ a b c d e STAKES WINNER巧みな手綱さばきと効果的なアイテムを取得で勝利を勝ち取れ! - ネオジオフリークvol.6
  10. ^ STAKES WINNER 第二弾成長していく馬が実在のコースを駆ける! - ネオジオフリークvol.3
  11. ^ Knight, Kyle (1998年). “Stakes Winner (Neo Geo Advanced Entertainment System) - Review”. AllGame. All Media Network. 2014年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
  12. ^ “NEW GAMES CROSS REVIEW: ステークスウィナー GI完全制覇への道”. Famitsu (ASCII) (417): 32. (December 13, 1996). 
  13. ^ Lopes, Gonçalo (2018年5月10日). “Stakes Winner Review (Switch eShop / Neo Geo) - A horse with no name”. Nintendo Life. Nlife Media. 2019年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
  14. ^ “Sega Saturn Soft Review - ステークスウィナー GI完全制覇への道”. Sega Saturn Magazine (SoftBank Creative) (34): 215. (November 22, 1996). https://retrocdn.net/index.php?title=File:SSM_JP_19961122_1996-20.pdf&page=217. 

外部リンク[編集]