グリニッジ王立海軍大学校

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グリニッジ王立海軍大学校(Royal Naval College, Greenwich)は、かつて存在したイギリス海軍の教育機関。1873年設立、1998年閉校。ロンドングリニッジにある。

概要[編集]

建物は元々海軍付属の病院「グリニッジ病院」として建てられた[1]。設計はクリストファー・レン。病院が建設される前は王室の離宮プラセンティア宮殿(グリニッジ宮殿)があった所で、テムズ川を望む風光明媚な立地である。宮殿の基礎の一部が再利用されているため、どこか宮殿のような気品のある建造物である。1869年に病院が他の場所に移転したため、枢密院勅令により士官学校が設立され、校舎として使用することになった。入学資格は少尉以上で、競争率が高く難関校だった。日本からは有栖川宮威仁親王伊集院五郎が留学した。

1998年の閉校後は一般公開されており、グリニッジ観光の中心的な施設となっている。観光施設としての名称は「Old Royal Naval College」である。現在はデヴォン州ブリタニア王立海軍兵学校がイギリス海軍唯一の大学レベルの学校となっている。

テムズ川から(中央はクイーンズ・ハウス

出身者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ORNC”. 2023年6月30日閲覧。

関連項目[編集]