ウインマイティー
| ウインマイティー | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
.jpg) 2022年マーメイドS | |||||||||
| 欧字表記 | Win Mighty[1] | ||||||||
| 香港表記 | 強大必勝 | ||||||||
| 品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
| 性別 | 牝[1] | ||||||||
| 毛色 | 芦毛[1] | ||||||||
| 生誕 | 2017年4月1日（7歳）[1] | ||||||||
| 抹消日 | 2023年12月8日 | ||||||||
| 父 | ゴールドシップ[1] | ||||||||
| 母 | アオバコリン[1] | ||||||||
| 母の父 | カコイーシーズ[1] | ||||||||
| 生国 |
 日本（北海道新冠町）[1] | ||||||||
| 生産者 | コスモヴューファーム[1] | ||||||||
| 馬主 | （株）ウイン[1] | ||||||||
| 調教師 |
五十嵐忠男（栗東）[2] →西園正都（栗東）[1] | ||||||||
| 競走成績 | |||||||||
| 生涯成績 | 23戦4勝[1] | ||||||||
| 獲得賞金 | 1億4517万円[1] | ||||||||
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ウインマイティー（欧字名:Win Mighty、2017年4月1日 - ）は、日本の競走馬[1]。2022年のマーメイドステークスの勝ち馬である。
馬名の意味は、冠名＋「強大な」。
戦績[編集]
2歳（2019年）[編集]
2019年9月16日、阪神競馬場5レースの2歳新馬戦（芝1600m）でデビューし4着。3戦目となった11月3日の京都競馬場・2歳未勝利戦（芝1600m）で初勝利を収めた。
3歳（2020年）[編集]
シーズン2戦目の1勝クラス・デイジー賞（芝1800）でシーズン初勝利。4月12日の忘れな草賞は道中中団を追走し、直線内から馬群を割って抜け出し、2連勝[3]。初の重賞・初のGI挑戦で出走した5月24日の優駿牝馬は単勝60.5倍の13番人気と伏兵扱いだったが、中団追走から直線で一時先頭に立った。最終的にデアリングタクトとウインマリリンに交わされたものの、2頭に次ぐ3着に健闘した[4]。しかし、3番人気に支持された秋華賞は勝負どころで他馬と接触し、9着に敗北。このことがトラウマとなり、以降のレースでもひるむ面が出るようになった[5]。初めて古馬と対戦した11月15日のエリザベス女王杯は11着大敗。
4歳（2021年）[編集]
1月16日の愛知杯より始動するが、14着惨敗。その後休養にった。8月1日のクイーンステークスで約7か月ぶりにレースに復帰したが、8着に敗北。レース後、再び休養に入った。
5歳（2022年）[編集]
4月17日の福島民報杯で約半年ぶりにレースに復帰し9着。5月8日のメトロポリタンステークスは4着に入り、優駿牝馬以来となる掲示板に載り復調傾向を見せた。6月19日のマーメイドステークスは、再び和田竜二とコンビを組み16頭中10番人気の低評価だったが、3番手の好位追走から直線で力強く馬群を抜け出し、忘れな草賞以来2年2か月ぶりの勝利を重賞初制覇で飾った[6]。連勝を狙った10月10日の京都大賞典は中団でレースを進め直線で脚を伸ばし、牡馬相手に3着と健闘[7]。11月13日のエリザベス女王杯は果敢に前に出て行ったが、終盤失速し16着惨敗に終わった。その後の12月25日の有馬記念は15番人気ながら6着に奮闘した。
6歳（2023年）[編集]
2023年は2月12日の阪神競馬場開催の京都記念から始動した。先行グループにつけたものの、4コーナーで不利がありドウデュースの6着に終わった[8]。これが同年2月末に解散する五十嵐忠男厩舎での最後のレースとなり、その後2月24日付けで西園正都厩舎に転厩している[2]。連覇のかかったマーメイドステークスでは、トップハンデ56キロを背負いながら上がり最速の脚を見せるも、ビッグリボンに振り切られ2着に敗れた[9]。その後、登録していた6月25日の宝塚記念は回避し、8月20日の札幌記念に出走[10]。レースでは中団のやや後ろを追走するも直線で全く伸びず13着と惨敗。秋に入り、10月9日の京都大賞典でも10着と2戦続けての二桁着順に沈んだ。引退レースとなった12月2日のチャレンジカップでは好位追走も直線で伸びあぐねて9着に終わった[11]。その後、予定通り現役引退が発表された。引退後は生まれ故郷のコスモヴューファームで繁殖牝馬として供用される。馬主であるウインレーシングクラブはホームページ上にて「オークス3着の実績を筆頭に早い時期から一線級で活躍した一方、その後はスランプに苦しみました。それを乗り越えてマーメイドステークスで復活の重賞制覇をしたことは記憶に新しいところです。また、多くのファンにも愛されて、実力と人気を兼ね備えた愛嬌のある馬でした。今後は繁殖牝馬として夢を繋いでほしいと思います。これまで長きに渡り、マイティーに温かいご声援をいただきましたことに心より感謝申し上げます。」とコメントしている[12]。12月8日付でJRAの競走馬登録が抹消された[13]。
競走成績[編集]
以下の内容は、JBISサーチ[14]およびnetkeiba.com[15]の情報に基づく。
| 競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離（馬場） | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ （人気） |
着順 | タイム （上がり3F） |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬（2着馬） | 馬体重 [kg] |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019.9.16 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1600m（良） | 9 | 6 | 6 | 7.6（3人） | 4着 | 1:35.3（35.6） | 0.3 | 松山弘平 | 54 | ライティア | 452 | |
| 10.14 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1800m（稍） | 11 | 7 | 9 | 3.7（3人） | 2着 | 1:49.5（35.0） | 0.2 | A.シュタルケ | 54 | コルテジア | 458 | |
| 11.3 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1600m（良） | 13 | 3 | 3 | 2.1（1人） | 1着 | 1:35.8（34.9） | -0.1 | A.シュタルケ | 54 | （ヴィータブリランテ） | 460 | |
| 2020.2.8 | 京都 | エルフィンS | L | 芝1600m（良） | 12 | 1 | 1 | 17.5（7人） | 7着 | 1:35.1（35.6） | 1.5 | A.シュタルケ | 54 | デアリングタクト | 462 |
| 2.29 | 中山 | デイジー賞 | 1勝 | 芝1800m（良） | 9 | 4 | 4 | 14.8（6人） | 1着 | 1:48.9（34.9） | -0.1 | 丸山元気 | 54 | （ナリノクリスティー） | 464 |
| 4.12 | 阪神 | 忘れな草賞 | L | 芝2000m（稍） | 10 | 2 | 2 | 5.6（3人） | 1着 | 2:03.6（34.8） | -0.2 | M.デムーロ | 54 | （イズジョーノキセキ） | 468 |
| 5.24 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m（良） | 18 | 4 | 7 | 60.5（13人） | 3着 | 2:24.6（34.1） | 0.2 | 和田竜二 | 55 | デアリングタクト | 474 |
| 9.12 | 中山 | 紫苑S | GIII | 芝2000m（稍） | 18 | 8 | 17 | 5.4（2人） | 6着 | 2:02.4（35.0） | 0.3 | 和田竜二 | 54 | マルターズディオサ | 470 |
| 10.18 | 京都 | 秋華賞 | GI | 芝2000m（稍） | 18 | 3 | 5 | 15.4（3人） | 9着 | 2:01.9（37.1） | 1.3 | 和田竜二 | 55 | デアリングタクト | 480 |
| 11.15 | 阪神 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m（良） | 18 | 5 | 9 | 73.9（12人） | 14着 | 2:11.4（35.1） | 1.1 | 和田竜二 | 54 | ラッキーライラック | 480 |
| 2021.1.16 | 中京 | 愛知杯 | GIII | 芝2000m（良） | 18 | 1 | 2 | 16.6（9人） | 14着 | 2:00.4（37.2） | 1.7 | 松若風馬 | 53 | マジックキャッスル | 472 |
| 8.1 | 函館 | クイーンS | GIII | 芝1800m（良） | 12 | 6 | 8 | 27.8（9人） | 8着 | 1:48.4（35.8） | 0.6 | M.デムーロ | 55 | テルツェット | 482 |
| 2022.4.17 | 福島 | 福島民報杯 | L | 芝2000m（良） | 16 | 7 | 14 | 21.2（10人） | 9着 | 2:01.9（38.6） | 2.0 | 斎藤新 | 53 | アンティシペイト | 478 |
| 5.8 | 東京 | メトロポリタンS | L | 芝2400m（良） | 10 | 3 | 3 | 10.7（4人） | 4着 | 2:26.4（35.4） | 0.5 | 吉田隼人 | 54 | ヴァイスメテオール | 480 |
| 6.19 | 阪神 | マーメイドS | GIII | 芝2000m（良） | 16 | 4 | 7 | 14.6（10人） | 1着 | 1:58.3（34.9） | -0.3 | 和田竜二 | 54 | （マリアエレーナ） | 484 |
| 10.10 | 阪神 | 京都大賞典 | GII | 芝2400m（稍） | 14 | 7 | 11 | 7.8（3人） | 3着 | 2:24.9（34.0） | 0.6 | 和田竜二 | 54 | ヴェラアズール | 486 |
| 11.13 | 阪神 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m（重） | 18 | 8 | 17 | 12.9（7人） | 16着 | 2:15.8（38.8） | 2.8 | 和田竜二 | 56 | ジェラルディーナ | 494 |
| 12.25 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m（良） | 16 | 4 | 8 | 199.6（15人） | 6着 | 2:33.5（36.2） | 1.1 | 和田竜二 | 55 | イクイノックス | 484 |
| 2023.2.12 | 阪神 | 京都記念 | GII | 芝2200m（良） | 13 | 3 | 3 | 17.1（7人） | 6着 | 2:12.0（35.2） | 1.1 | 和田竜二 | 55 | ドウデュース | 482 |
| 6.18 | 阪神 | マーメイドS | GIII | 芝2000m（良） | 13 | 6 | 8 | 5.0（3人） | 2着 | 1:58.6（36.1） | 0.1 | 和田竜二 | 56 | ビッグリボン | 490 |
| 8.20 | 札幌 | 札幌記念 | GII | 芝2000m（稍） | 15 | 2 | 3 | 81.7（12人） | 13着 | 2:05.3（39.2） | 3.8 | 和田竜二 | 56 | プログノーシス | 490 |
| 10.9 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 芝2400m（重） | 14 | 7 | 11 | 92.4（12人） | 10着 | 2:26.4（36.5） | 1.1 | 松若風馬 | 55 | プラダリア | 490 |
| 12.2 | 阪神 | チャレンジC | GIII | 芝2000m（良） | 13 | 1 | 1 | 46.4（10人） | 9着 | 1:59.6（35.6） | 0.8 | 和田竜二 | 56 | ベラジオオペラ | 490 |
血統表[編集]
| ウインマイティーの血統 | （血統表の出典）[§ 1] | |||
| 父系 | サンデーサイレンス系/ヘイロー系 |
[§ 2] | ||
父 ゴールドシップ 2009 芦毛 |
父の父 ステイゴールド1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
| Wishing Well | ||||
| ゴールデンサッシュ | *ディクタス | |||
| ダイナサッシュ | ||||
父の母 ポイントフラッグ1998 芦毛 |
メジロマックイーン | メジロティターン | ||
| メジロオーロラ | ||||
| パストラリズム | *プルラリズム | |||
| トクノエイティー | ||||
母 アオバコリン 1999 栗毛 |
*カコイーシーズ 1986 鹿毛 |
Alydar | Raise a Native | |
| Sweet Tooth | ||||
| Careless Notion | Jester | |||
| Miss Uppity | ||||
母の母 *コリンヌドゥブルイェール1989 栗毛 |
Lomond | Northern Dancer | ||
| My Charmer | ||||
| Gold and Purple | Golden Fleece | |||
| Arkadina | ||||
| 母系(F-No.) | コリンヌドゥブルイェール系(FN:13-c) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
| 出典 | ||||
- 母アオバコリンは地方競馬にて通算7勝、2003年のTCK女王盃3着の実績がある。
- 5代母Natashkaは1966年のアラバマステークス勝ち馬。
- 3代母Gold And Purpleの半妹ファーストアクトの産駒に2005年天皇賞（秋）勝ち馬のヘヴンリーロマンスがいる。
- そのほかの主な近親に2000年優駿牝馬勝ち馬のシルクプリマドンナ、日経新春杯など重賞3勝のパフォーマプロミスなどがいる。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ウインマイティー”. JBISサーチ. 2023年6月18日閲覧。
- ^ a b ウインマイティーは五十嵐厩舎の解散で西園正厩舎へ転厩 次走はマーメイドＳや宝塚記念が候補日刊スポーツ、2023年2月23日配信・閲覧
- ^ “【忘れな草賞】ウインマイティーが馬群割り抜け出す”. サンスポZBAT!競馬 (2020年4月12日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【オークス】１３番人気のウインマイティーが和田を背に３着激走”. スポーツ報知 (2020年5月24日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【マーメイドS】ウインマイティー トラウマ克服していざ復活勝利へ！単走でラスト11秒0”. スポニチアネックス (2022年6月17日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【マーメイドＳ】樫３着馬ウインマイティー復活 陣営が苦心した「トラウマ」との闘い”. 東スポ競馬 (2022年6月19日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【京都大賞典】牝馬ウインマイティーは牡馬相手に収穫十分の３着”. サンスポZBAT! (2022年10月11日). 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【京都記念】ウインマイティーは痛恨の不利で悔しい６着 和田竜「スムーズなら違った」”. 東スポ競馬. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “【マーメイドＳ】ウインマイティー上がり最速も連覇逃す２着”. サンスポZBAT!. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “ウインマイティーは宝塚記念には出走せず札幌記念を予定”. スポニチアネックス. 2023年6月23日閲覧。
- ^ 【チャレンジＣ】ウインマイティーのラストランは９着「よく頑張ってくれました」和田竜からもねぎらいの言葉東スポ競馬（東京スポーツ）、2023年12月2日配信・閲覧
- ^ “近況 （ 所属馬情報 ）／ウインレーシングクラブ”. www.win-rc.co.jp. 2023年12月5日閲覧。
- ^ “ウインマイティーが競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会. 2023年12月8日閲覧。
- ^ “ウインマイティー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
- ^ “ウインマイティーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月9日閲覧。
- ^ a b c “血統情報：5代血統表｜ウインマイティー”. JBISサーチ. 公益社団法人 日本軽種馬協会. 2022年6月20日閲覧。
- ^ “ウインマイティー - Win Mighty - 競走馬データベース”. 競馬ラボ. 2022年6月21日閲覧。
- ^ “ウインマイティーの血統表”. netkeiba.com. 2022年6月20日閲覧。