イタリアの政党

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イタリアの政党(イタリアのせいとう/イタリア語: Partiti politici italiani)は、イタリア共和国の活動している政党または政党連合、およびかつて存在した政党である。

経緯[編集]

イタリアの政党体制は第二次大戦後、中道勢力のキリスト教民主党(DC)と左派のイタリア共産党(PCI)を主軸に大小様々な政党が乱立し、安定性を欠いていた。しかし冷戦終結後、大規模な構造的汚職事件の摘発で戦後一貫して政権与党の座にあったDCが壊滅的打撃をこうむり、西側最大の共産党といわれたPCIもソ連・東欧諸国の社会主義体制崩壊で共産主義を放棄して社会民主主義を掲げる左翼民主党(PDS)に衣替えするなど政党体制の再編が始まった。1994年の総選挙から選挙制度がそれまでの比例代表を主体とする制度から小選挙区を主体とする制度(並立制)に改められ、選挙の結果、イタリア有数の実業家であったベルルスコーニが選挙直前に結成した「フォルツァ・イタリア」を主体とする右派連合が勝利を収めた。その後、旧DC左派のロマーノ・プロディを中心とする中道勢力とPDSを主軸とする政党連合「オリーブの木」が1996年4月の総選挙で僅差で勝利を収め、戦後初めて旧共産党を主体とする勢力が与党の座についた。

主要政党[編集]

政党名 設立年 下院議席 上院議席 欧州議会議席
イタリアの同胞 2012
118 / 400
66 / 200
9 / 76
民主党 2007
69 / 400
38 / 200
15 / 76
同盟 2017
66 / 400
29 / 200
23 / 76
五つ星運動 2009
52 / 400
28 / 200
6 / 76
フォルツァ・イタリア 2013
45 / 400
17 / 200
11 / 76

かつて存在した主な政党[編集]

外部リンク[編集]

いずれのサイトは2010年1月11日閲覧