Roblox Studio

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Roblox Studio
ジャンル ゲームエンジン
対応機種 Microsoft Windows7,8,10
Mac OS X 10.11
開発元 Roblox Corporation
必要環境 CPU:1.6Ghz以上のクロック
GPU:DirectX以上の機能レベル
RAM:1GB以上
ROM:20MB以上の空き容量
対応言語 英語
スペイン語
ブラジル、ポルトガル語
フランス語
ドイツ語
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Roblox Studioロブロックススタジオ)は、Roblox内のゲームを制作するために、Roblox Corporationが独自に開発した物理エンジンを備えたゲームエンジン

プログラミング言語であるLuaを使用して、誰でもRoblox上にいろいろなジャンルのメタバースプラットフォームを作成することができる。

Roblox Studioによるゲーム開発[編集]

Roblox Studioではユーザーが自らゲームを開発することができ、開発したゲームは全世界に向けて公開することもできる。

また、Robuxを利用したゲームパスを作成することで、プレイヤーに課金させることも可能である。

Roblox Studioは比較的扱いやすいゲームエンジンで、ブロックを置いていくだけで、簡単なアスレチックを作ることもできる。

Luaによる本格的なプログラム制作[編集]

Roblox Studioでは、Luaを利用して本格的なゲームを作ることも可能である。例えば、ブロックに触れた際にプレイヤーが死ぬような仕組みにしたり、ブロックが自分で動くような仕組みにもできる。

スクリプトを使用することで、かなり凝ったゲームを制作することもできる。ここでは例としてプレイヤーが触れたときに死ぬブロックのスクリプトをあげる。

function onTouched(part)
	local h = part.Parent:findFirstChild("Humanoid")
	if h~=nil then
		h.Health = h.Health-100
	end
end
script.Parent.Touched:connect(onTouched)

このスクリプトでは、onTouchedが定義されており、スクリプトの親に触れたHumanoid(プレイヤー)のHealth(体力)を100引くということを行っている。プレイヤーに与えられているHealthは100なので、体力が0になってしまい死ぬ、という仕組みになっている。

プレイヤーが使用できるアイテムの制作[編集]

Roblox Studioでは、プレイヤーが使用できるアイテムの制作をLuaで行うことができる。また、このアイテムに課金要素を付けることもできる。

アイテムでは、Healthを回復したり、スピードやジャンプ力を上げるといった動作も可能である。

ゲーム内容によっては、アイテムがメインになる場合もあるので、重要なポイントともいえる。

作ったアイテムは、StarterPackなどに格納しておくことで、プレイヤーがスポーンしたときにインベントリに入る。

3Dオブジェクトのインポート[編集]

Roblox Studioでは、Wavefront(.obj)と、FBX(.fbx)ファイルのインポートに対応している。

Blender等の3Dモデリングツールで制作したモデルを読み込むことができるため、Roblox Studioのみでは作れなかったゲームなども制作することができる。実際に、同時接続数が10kを超えるゲームはほとんど他の3Dモデリングツールも利用して制作されている。

しかし、Roblox Studioではポリゴン数が10000を超えるような3Dモデルは、インポートすることができないため、注意が必要である。

地形の作成[編集]

Roblox Studioは、現実に近い地形を生成する機能がついている。海や池といった水も生成することができるため、ワールド生成に困る際には、利用すると便利である。 また、生成された地形をもとに自分好みに編集することができる。

洞窟の有無や、地形のバイオームについても細かく設定をすることができる。

また、地形にはシード値というものもあり、シード値を変更することで地形もシード値ごとに変化する。

逆に、シード値とバイオームが一致していれば、ほかの端末でも同じ地形を生成することができる。

Roblox StudioとChatGPT[編集]

Roblox Studioには事前にプレイヤーのプログラムは組まれてあるので、プレイヤーのコードを書く必要がない。

そのためRoblox StudioはChatGPTとの相性が良く、プログラミング初心者でもレースゲームのようなものが作れてしまう。

ChatGPTの登場により、特にRoblox Studioでの初めてのゲーム制作は敷居が下がったといえるだろう。

若者からの搾取[編集]

Robloxは若者からの搾取で成り立っていると問題視されている[1]。 換金してしまうとクリエイターのもらえる収益は減ってしまう。

ゲームクリエイターのほとんどが18歳未満なことを考えると、若者からの搾取ともいえるだろう。

脚注[編集]

  1. ^ シリコンバレー101(892) 好調Robloxに火種、プラットフォーム取り分75%、若い開発者から搾取と批判”. TECH+(テックプラス) (2021年8月25日). 2023年10月2日閲覧。

出典[編集]

  1. 好調Robloxに火種、プラットフォーム取り分75%、若い開発者から搾取と批判
  2. 制作-Roblox
  3. roblox-jp

関連項目[編集]

外部リンク[編集]