M14/41

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カルロ・アルマートM14/41
種類 中戦車
原開発国 イタリア王国の旗 イタリア王国
運用史
配備先 イタリア王国の旗 イタリア王国
ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
オーストラリアの旗 オーストラリア
イギリスの旗 イギリス
関連戦争・紛争 第二次世界大戦
開発史
製造業者 フィアットアンサルド
製造期間 1941年から1942年
製造数 800両
諸元
重量 14.5t
全長 4.915m[1]
全幅 2.280m[2]
全高 2.370m[2]
要員数 4名(車長、通信手、砲手、操縦手)

装甲
  • 前面:30mm[1]
  • 側面/後面:25mm[1]
  • 床面/上面:6–14mm[1]
  • 砲塔前面:42mm
主兵装 47mm cannone da 47/32戦車砲×1(弾薬87発携行[3]
副兵装 ブレダM38車載機関銃×4(同軸に1挺、対空用に1挺、車体に2挺)
弾薬2,664発携行[3]
エンジン フィアットSPA 15T M41 4ストロークV型8気筒液冷ディーゼル 11,140cc
懸架・駆動 リーフスプリングサスペンション
地上高 41cm[1]
行動距離 200km
速度 路上33km/h[4]
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M14/41(Carro Armato Medio da 14 tonnellate Modello 1941)は、1941年に就役したイタリア軍中戦車である。この4人乗り戦車のイタリア軍の制式名称はカルロ・アルマートM14/41だった。この戦車は北アフリカ戦線で初めて投入され、そこで欠点が速やかに明らかとなった。

概要[編集]

開発[編集]

M14/41は、M13/40にわずかな改修が施されたバージョンで、より強力なディーゼルエンジンが搭載されている。配備された時点ですでに旧式であると見なされていたため、量産は少数にとどまった。M14/41はM13/40と同じシャシーを用いたが、より良い装甲を備えるよう再設計された車体を使っている。

M14/41は1941年から1942年にかけて生産された。生産終了までにおよそ800両程度が作られている。

戦歴[編集]

補給所のM14/41。1943年9月

本車は北アフリカ戦線に初投入されて速やかに欠点が明らかとなった。この車輌は信頼性に乏しく、窮屈で、砲弾が命中した際には容易に炎上した。

北アフリカからのイタリア軍の撤退後、M14/41と遭遇することは稀になったものの、1941年当時のイギリス軍オーストラリア軍では戦車が深刻に不足しており、これを満たすためには多数の捕獲車輌の使用を余儀なくされた。こうした車輌が長く連合軍の部隊に残ることはなかった。

派生型として、M14/41のシャシーは、より成功した兵器であるセモヴェンテ da 90/53駆逐戦車のベースに用いられた。

参考文献[編集]

脚注
書籍
  • Falessi, Cesare; Pafi, Benedetto (1976). Veicoli da Combattimento dell'Esercito Italiano dal 1939 al 1945. Intyrama books 
  • Cappellano, F.; Battistelli, P. P. (2012). Italian medium tanks, 1939–45. Oxford: Osprey Publishing. ISBN 9781849087759 
  • Pignato, Nicola (2004). Italian Armored Vehicles of World War Two. Squadron/Signal publications. ISBN 0-89747-475-9 
  • Trewhitt, Philip (1999). Armored Fighting Vehicles. New York, NY: Amber Books. p. 29. ISBN 0-7607-1260-3 

登場作品[編集]

ゲーム[編集]

World of Tanks
イタリア中戦車M14/41として開発可能。
War Thunder
イタリアの中戦車M14/41としてM13/40の次に開発可能。またM14/41(47/40)(M14/41の主砲を47mm/L32から改良型の47mm/L40に交換し車体の連装機銃をBreda13.2mm機関銃に交換したもの。)がプレミアム車両として購入可能。
トータル・タンク・シミュレーター
イタリアの改中戦車M14として登場。

外部リンク[編集]