2012年スペイングランプリ

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スペインの旗 2012年スペイングランプリ
レース詳細
日程 2012年シーズン第5戦
決勝開催日 5月13日
開催地 カタロニア・サーキット
スペイン バルセロナ
コース長 4.655km
レース距離 66周（307.104km）
決勝日天候 晴れ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:22.285
ファステストラップ
ドライバー フランスの旗 ロマン・グロージャン
タイム 1:26.250(Lap 53)
決勝順位
優勝
2位
3位

2012年スペイングランプリは、2012年F1世界選手権第5戦として、2012年5月13日にカタロニア・サーキットで開催された。正式名称はFORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA SANTANDER 2012[1]。

予選[編集]

Q3でトップタイムを記録したハミルトンであったが、予選終了から4時間半後、予選結果から除外が発表された。 ハミルトンは最後のアタックの後、提出が義務付けられている1リットルの燃料サンプルを残すためにターン8でマシンを止めた。 これが規定違反とみなされ、予選結果から除外されたが、最後尾からの決勝レース参加は許可された。

代わってポールポジションに立ったのがウィリアムズのマルドナド。 F1参戦2年目で初のポールポジション獲得となった。 2番手にはフェラーリのアロンソ。 マシンパフォーマンスに開幕から苦しんでいたアロンソが、アップデートを施して臨んだヨーロッパラウンド開幕戦で速さを見せた。

Q3常連組のバトン、ウェバーはQ2敗退となった。 トップから1秒以内に12台がひしめく厳しい予選Q2セッションであった。

結果[編集]

順位 No. ドライバー チーム Q1 Q2 Q3 グリッド
1 18 ベネズエラの旗 パストール・マルドナド ウィリアムズ・ルノー 1:23.380 1:22.105 1:22.285 1
2 5 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 1:23.276 1:22.862 1:22.302 2
3 10 フランスの旗 ロマン・グロージャン ロータス-ルノー 1:23.248 1:22.667 1:22.424 3
4 9 フィンランドの旗 キミ・ライコネン ロータス-ルノー 1:23.406 1:22.856 1:22.487 4
5 15 メキシコの旗 セルジオ・ペレス ザウバー-フェラーリ 1:24.261 1:22.773 1:22.533 5
6 8 ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1:23.370 1:22.882 1:23.005 6
7 1 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル-ルノー 1:23.850 1:22.884 7
8 7 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ メルセデス 1:23.757 1:22.904 8
9 14 日本の旗 小林可夢偉 ザウバー-フェラーリ 1:23.386 1:22.897 9
10 3 イギリスの旗 ジェンソン・バトン マクラーレン・メルセデス 1:23.510 1:22.944 10
11 2 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー レッドブル-ルノー 1:23.592 1:22.977 11
12 11 イギリスの旗 ポール・ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス 1:23.852 1:23.125 12
13 12 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス 1:23.720 1:23.177 13
14 17 フランスの旗 ジャン＝エリック・ベルニュ トロ・ロッソ・フェラーリ 1:24.362 1:23.265 14
15 16 オーストラリアの旗 ダニエル・リチャルド トロ・ロッソ・フェラーリ 1:23.906 1:23.442 15
16 6 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ フェラーリ 1:23.886 1:23.444 16
17 19 ブラジルの旗 ブルーノ・セナ ウィリアムズ・ルノー 1:24.981 17
18 21 ロシアの旗 ヴィタリー・ペトロフ ケータハム・ルノー 1:25.277 18
19 20 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン ケータハム・ルノー 1:25.507 19
20 25 フランスの旗 シャルル・ピック マルシャ・コスワース 1:26.582 20
21 24 ドイツの旗 ティモ・グロック マルシャ・コスワース 1:27.032 21
22 22 スペインの旗 ペドロ・デ・ラ・ロサ HRT・コスワース 1:27.555 22
DSQ 4 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン・メルセデス 1:22.583 1:22.465 1:21.707 241
予選通過タイム: 1:28.363 (107%ルール)
23 23 インドの旗 ナレイン・カーティケヤン HRT・コスワース 1:31.122 232
追記
^1 - ハミルトンは燃料不足により自力でピットレーンに戻ることができなかったため、予選結果から除外[2]
^2 — カーティケヤンは107%の基準タイムに届かなかったが、スチュワードの判断により決勝レースへの出走が認められた[3]

決勝[編集]

展開[編集]

前日の予選から5℃以上低い気温22℃、路面温度33℃でのレーススタート。2番手スタートのアロンソが好スタートを切り、ポールポジションのマルドナドを1コーナーで交わした。1周目を終えた順位はアロンソ、マルドナド、ライコネン、ロズベルグ、グロージャン、シューマッハ、ベッテル。

1回目のピットストップは7周目のベッテルから。ピットストップのタイミングの違いで車順が大きく入れ替わる中、13周目にシューマッハがセナに1コーナーで追突。これによりシューマッハは次戦で5グリット降格のペナルティを受けた[4]。

先頭アロンソ、2番手マルドナド、その差1.4秒で迎えた24周目。この周の終わりで先に2回目のピットストップを行ったのはマルドナド。アロンソは26周目でバックマーカーにつかまりタイムロス。その周の終わりでピット作業を終えたがマルドナドはアウトラップ(25周目)のセクター2,3で全体ベストのタイム、26周目ではファステストラップをマークしておりアロンソがコースに戻った時にはマルドナドの6秒後方であった。

アンダーカットを成功させて先頭に躍り出たマルドナドは41周目に最後のピットストップ。アロンソは44周目までタイヤ交換を遅らせ、終盤マルドナドのタイヤが厳しくなることに賭けたが、逆にラスト7周というところでリアタイヤのグリップが突然低下して万事休した。最後には3番手のライコネンにも1秒以内にまで迫られたが、なんとか2位を死守した。

マルドナドは初優勝をポールトゥウィンで飾った。表彰台ではアロンソ、ライコネンの2人のワールドチャンピオンに担がれるなどの祝福を受けた。ウィリアムズにとっては実に8年ぶりの勝利で、フランク・ウィリアムズの70歳の誕生パーティーが開催された週末で、最高の誕生日プレゼントとなったが、レースから約90分後の祝賀中、そのウィリアムズのピットにおいて燃料引火による火災が発生。負傷者約30名とデータを収めたコンピューターの類が全焼する被害を蒙り、他チームから借用するハメになるなど暗い影を落とした。

結果[編集]

順位 No. ドライバー チーム 周回数 タイム / リタイア グリッド ポイント
1 18 ベネズエラの旗 パストール・マルドナド ウィリアムズ・ルノー 66 1:39:09.145 1 25
2 5 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 66 +3.195 2 18
3 9 フィンランドの旗 キミ・ライコネン ロータス-ルノー 66 +3.884 4 15
4 10 フランスの旗 ロマン・グロージャン ロータス-ルノー 66 +14.799 3 12
5 14 日本の旗 小林可夢偉 ザウバー-フェラーリ 66 +1:04.641 9 10
6 1 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル-ルノー 66 +1:07.576 7 8
7 8 ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ メルセデス 66 +1:17.919 6 6
8 4 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン・メルセデス 66 +1:18.140 24 4
9 3 イギリスの旗 ジェンソン・バトン マクラーレン・メルセデス 66 +1:25.246 10 2
10 12 ドイツの旗 ニコ・ヒュルケンベルグ フォースインディア・メルセデス 65 +1 Lap 13 1
11 2 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー レッドブル-ルノー 65 +1 Lap 11
12 17 フランスの旗 ジャン＝エリック・ベルニュ トロ・ロッソ・フェラーリ 65 +1 Lap 14
13 16 オーストラリアの旗 ダニエル・リチャルド トロ・ロッソ・フェラーリ 65 +1 Lap 15
14 11 イギリスの旗 ポール・ディ・レスタ フォースインディア・メルセデス 65 +1 Lap 12
15 6 ブラジルの旗 フェリペ・マッサ フェラーリ 65 +1 Lap 16
16 20 フィンランドの旗 ヘイキ・コバライネン ケータハム・ルノー 65 +1 Lap 19
17 21 ロシアの旗 ヴィタリー・ペトロフ ケータハム・ルノー 65 +1 Lap 18
18 24 ドイツの旗 ティモ・グロック マルシャ・コスワース 64 +2 Laps 21
19 22 スペインの旗 ペドロ・デ・ラ・ロサ HRT・コスワース 63 +3 Laps 22
Ret 15 メキシコの旗 セルジオ・ペレス ザウバー-フェラーリ 37 ギアボックス 5
Ret 25 フランスの旗 シャルル・ピック マルシャ・コスワース 35 ドライブシャフト 20
Ret 23 インドの旗 ナレイン・カーティケヤン HRT・コスワース 22 ホイール 23
Ret 19 ブラジルの旗 ブルーノ・セナ ウィリアムズ・ルノー 12 接触 17
Ret 7 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ メルセデス 12 接触 8
脚注[5]

第5戦終了時点でのランキング[編集]

  • 注：ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。


脚注[編集]

ウィキメディア・コモンズには、2012年スペイングランプリに関連するカテゴリがあります。
[脚注の使い方]
  1. ^ FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA SANTANDER 2012 (The Official F1 Website)
  2. ^ “ハミルトン、失格でポール剥奪。燃料足りず”. AUTO SPORT WEB. (2012年5月13日). https://www.as-web.jp/past/%e3%83%8f%e3%83%9f%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%b3%e3%80%81%e5%a4%b1%e6%a0%bc%e3%81%a7%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%ab%e5%89%a5%e5%a5%aa%e3%80%82%e7%87%83%e6%96%99%e8%b6%b3%e3%82%8a%e3%81%9a 2012年6月7日閲覧。 
  3. ^ “FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA SANTANDER 2012 (Qualifying Result)”. Formula1.com (FIA). (2012年5月12日). http://www.formula1.com/results/season/2012/868/7070/ 2012年6月7日閲覧。 
  4. ^ “シューマッハー、次戦モナコでグリッド降格の罰”. AUTO SPORT WEB. (2012年5月14日). http://as-web.jp/news/info_smart.php?c_id=1&no=40917 2012年6月11日閲覧。 
  5. ^ “FORMULA 1 GRAN PREMIO DE ESPAÑA SANTANDER 2012 (Race Result)”. Formula1.com (FIA). (2012年5月13日). http://www.formula1.com/results/season/2012/868/ 2012年6月8日閲覧。 
前戦
2012年バーレーングランプリ 		FIA F1世界選手権
2012年シーズン 		次戦
2012年モナコグランプリ
前回開催
2011年スペイングランプリ 		スペインの旗 スペイングランプリ 次回開催
2013年スペイングランプリ
2010
2011
2012
2013
2014
2015
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