180度パルス

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180度パルス(180どパルス180-degree pulse)とは、MRIまたはNMRの観測において、磁化ベクトルの方向をちょうど180°回転させるのに等しいRFパルスのこと。ある均一静磁場中に置かれた核スピンの巨視的磁化ベクトルの向きを、z軸のプラス方向からマイナス方向に180°倒したり、x-y平面上の横磁化成分を180°反転させる。ラジアン表現でπパルスとも呼ばれる。

スピンエコー法では、90°パルス付加後に外部磁場の不均一で起こる位相ずれをリフェーズさせる作用がある。

関連項目[編集]