雲ケ畑バス

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雲ケ畑バス

雲ケ畑バス(くもがはたバス)は、彌榮自動車によって運行されている京都市北区内を運行する乗合タクシーである。「もくもく号」の愛称を持つ。2012年4月1日に運行が開始された。

概要[編集]

北大路駅前と雲ケ畑岩屋橋を結ぶ乗合タクシーである。雲ケ畑地域内で唯一の公共交通機関となっている。

出町柳駅前と雲ケ畑岩屋橋を結んでいた京都バス37系統が、乗客の減少による不採算により2012年4月に廃止される方針が2011年5月27日に発表され[1]、後に2012年4月から彌榮自動車による新たな生活交通の運行が開始されることが2012年2月12日に決定され[2]、2012年4月1日より雲ケ畑バスの運行が開始された[3]

車両は定員9人のジャンボタクシーを用いる[2]。2022年2月14日時点で平日・土休日ともに1日2往復での運行となっている[4]

沿革[編集]

  • 2012年4月1日:運行開始[3]
  • 2013年4月1日:「山幸橋」と「上賀茂西河原町」のバス停が増設される[5]
  • 2014年10月15日:「未来の京都まちづくり推進表彰」を受賞[6]
  • 2020年4月1日:運賃改定を実施[7]

経路[編集]

雲ケ畑地域内のおおまがり - 雲ケ畑岩屋橋は自由乗降区間となっている[4]。かつて同様の経路を運行していた京都バス37系統は柊野 - 雲ケ畑岩屋橋が自由乗降区間であった[8]

北大路駅前バス停は北大路通にある京都バスの烏丸北大路バス停と兼用している[9]北大路バスターミナルには乗り入れない。

雲ヶ畑バス株式会社[編集]

京都市電北大路橋電停と雲ヶ畑を結ぶバスを運行していた雲ヶ畑バス株式会社が1933年(昭和8年)9月7日に設立されたが、1938年(昭和13年)8月26日に鞍馬自動車株式会社と合併した。後の1946年(昭和21年)8月7日に嵐山自動車株式会社と合併し、京都バス株式会社が誕生した[10][11]

脚注[編集]

  1. ^ “京都バス、雲ケ畑路線廃止へ 採算合わず”. 京都新聞. (2011年5月28日). オリジナルの2011年9月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110927191737/http:/www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20110528000025 2011年9月27日閲覧。 
  2. ^ a b “路線バス廃止の雲ケ畑に新たな足 大型タクシー委託”. 京都新聞. (2012年2月14日). オリジナルの2012年2月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120228185710/http:/www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20120214000057 2012年2月28日閲覧。 
  3. ^ a b 雲ケ畑バス(愛称:もくもく号) 受託運行開始!!”. ヤサカタクシー (2012年4月1日). 2022年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月31日閲覧。
  4. ^ a b 雲ケ畑バス~もくもく号~”. 京都市. 2021年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月14日閲覧。
  5. ^ 雲ケ畑バス~もくもく号~の停留所増設について”. 京都市 (2013年3月1日). 2013年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月30日閲覧。
  6. ^ 雲ケ畑バス「もくもく号」、未来の京都まちづくり推進表彰を受賞!!”. ヤサカタクシー (2014年10月20日). 2022年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
  7. ^ 雲ケ畑バス運賃改定のお知らせ”. ヤサカタクシー (2020年3月3日). 2022年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月4日閲覧。
  8. ^ 京都バス37系統”. 京都バス (2009年5月16日). 2010年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年11月24日閲覧。
  9. ^ 北大路駅前 バス停”. 京都市. 2021年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月14日閲覧。
  10. ^ 京都バス年表”. 京都バス. 2010年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月24日閲覧。
  11. ^ 京都バス沿革”. 京都バス. 2010年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年9月24日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]