金谷拓実

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 金谷 拓実 
Takumi KANAYA
第58回ゴルフ日本シリーズJTカップ
2022年12月5日
東京よみうりカントリークラブ
基本情報
名前 金谷 拓実
生年月日 (1998-05-23) 1998年5月23日(25歳)
身長 172 cm (5 ft 8 in)
国籍 日本の旗 日本
出身地 広島県
経歴
プロ転向 2020年
成績
優勝回数 日本ツアー:6回、アジアンツアー:1回
初優勝 三井住友VISA太平洋マスターズ2019年
2021年9月3日現在
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獲得メダル
男子 ゴルフ
日本の旗 日本
ユニバーシアード
2017 台北 団体
アジア競技大会
2018 ジャカルタ 団体

金谷 拓実(かなや たくみ、1998年5月23日–)は、広島県出身の日本のプロゴルファー

経歴[編集]

5歳のころからゴルフを始める。

広島国際学院高校在学時の2015年、「日本アマチュアゴルフ選手権競技」決勝 (36ホール・マッチプレー) で中島啓太を10アンド9で破り優勝。17歳51日の優勝は最年少記録[1]。「日本オープンゴルフ選手権競技」で通算3アンダー、11位でローアマチュアに輝いた。17歳148日でのローアマは最年少記録[2]。「アジア太平洋アマチュアゴルフチーム選手権」では日本チーム26年ぶり優勝に貢献[3]

2016年全国高等学校ゴルフ選手権大会春季大会で優勝[4]

東北福祉大学在学時の2017年台北 (台湾) で開催された第29回夏季ユニバーシアードゴルフ競技英語版個人では14位タイ。団体では比嘉一貴今野大喜と共に金メダル[5]。日本オープン最終日は首位・池田勇太に5打差から4バーディーと猛追したが1打及ばず2位[6]

2018年インドネシアで開催された第18回アジア競技大会ゴルフ競技英語版では個人で4位。団体で中島、今野、米澤蓮と共に金メダルを獲得[7]。「世界アマチュアチーム選手権」個人で2位、日本チームは15位[8]。「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」で優勝。日本人としては松山英樹以来7年ぶり[9]。今野、米澤、大澤和也とのチームで挑んだ第18回ネイバーズトロフィーチーム選手権では日本チームに初の2連覇をもたらす[10]

2019年、「マスターズ・トーナメント」では予選カットラインで決勝に進んだが通算5オーバー、58位タイでローアマ獲得ならず[11]。同年8月には日本人として松山以来の世界アマチュアゴルフランキング1位に輝く[12]。「三井住友VISA太平洋マスターズ」では通算13アンダー、2位のショーン・ノリス英語版と1打差で史上4人目のアマチュア優勝[13]

2020年、プロ転向し、初戦の日本オープンで7位。「ダンロップフェニックストーナメント」では通算13アンダーで並んだ石坂友宏と4ホールのプレーオフを制し、プロ転向後初優勝[14]。前年と同一シーズンとなった2021年、「東建ホームメイトカップ」では第3日が中止で54ホールに短縮となる中、通算11アンダー、2位・中島に1打差で優勝[15]

2023年、インターナショナルシリーズ・オマーンにてアジアンツアー初勝利[16]。「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」ではメジャー初勝利となる2年振りの日本ツアー4勝目を挙げた[17]

海外大会では、2019年、2021年、2022年と全英オープンに参加したが、いずれの大会もカットラインに1打足らずに予選落ちを喫した[18]

2024年3月、「東建ホームメイトカップ」を大会記録の通算23アンダーで3年振り2回目の制覇で[19]、ツアー通算6勝目を挙げた。

プロ優勝 (7)[編集]

日本ツアー優勝 (6)[編集]

勝数
メジャー (1)
ツアー他大会 (5)
No. 日程 大会 スコア 2位との差 2位(タイ)
1@ 2019年11月14-17日 三井住友VISA太平洋マスターズ −13 (73-66-63-65=267) 1打 南アフリカ共和国の旗 ショーン・ノリス英語版
2 2020年11月19-22日 ダンロップフェニックス −13 (68-66-68-69=271) プレーオフ 日本の旗 石坂友宏
3 2021年4月15-18日 東建ホームメイトカップ −11 (67-65-70=202)* 1打 日本の旗 中島啓太@
4 2023年6月1-4日 BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ −11 (64-71-67-71=273) 1打 日本の旗稲森佑貴
日本の旗岩田寛
大韓民国の旗 宋永漢英語版
日本の旗 中島啓太
5 2023年8月31日-9月3日 フジサンケイクラシック −8 (68-68-69-67=272) 4打 日本の旗 片岡尚之
6 2024年3月28-31日 東建ホームメイトカップ(2) −23 (67-65-64-65=261) 2打 日本の旗 中島啓太

@はアマチュア。*は54ホールに短縮

アジアンツアー (1)[編集]

Legend
International Series (1)
Other Asian Tour (0)
No. 日程 大会 スコア 2位との差 2位(タイ)
1 12 Feb 2023 インターナショナルシリーズ・オマーン −10 (69-71-67-71=278) 4 strokes アメリカ合衆国の旗 Berry Henson
タイ王国の旗 Sadom Kaewkanjana

表彰[編集]

逸話[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 金谷拓実が大会最年少V 高校日本一からアマの頂点へ”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  2. ^ またも年少記録を更新 17歳金谷拓実がローアマ獲得”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  3. ^ 日本が灼熱の激戦を制し26年ぶりの優勝/アジアアマチーム選手権”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  4. ^ 全国高校ゴルフ選手権>歴代優勝者”. 日刊スポーツ. 2021年9月3日閲覧。
  5. ^ 【ユニバーシアード競技大会が終了。比嘉が個人銀メダルの活躍で男子団体は3大会連続の金メダルを獲得。女子団体は4位】”. JGA. 2021年9月4日閲覧。
  6. ^ 国内メジャー最年少Vならず アマ金谷拓実は「優勝ちらついた」”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  7. ^ 中島啓太が金メダル 男子団体も金/アジア大会”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  8. ^ 金谷拓実が個人戦2位 日本は15位/世界アマチーム選手権”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  9. ^ 金谷拓実が松山以来の7年ぶりV 「マスターズ」出場権/アジアアマ”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  10. ^ JGA 日本ゴルフ協会 【2018年度(第18回)ネイバーズトロフィーチーム選手権】”. www.jga.or.jp. 2024年4月3日閲覧。
  11. ^ 金谷拓実はローアマ獲得ならず 次のメジャーは「全英」”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  12. ^ 金谷拓実がアマチュア世界1位に 松山英樹以来の日本人2人目”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。
  13. ^ 金谷拓実、松山英樹以来史上4人目のアマチュアV/国内男子”. サンケイスポーツ. 2021年9月3日閲覧。
  14. ^ 新時代の一騎打ち。金谷拓実がプレーオフ4Hを制す”. JGTO. 2021年9月3日閲覧。
  15. ^ 1年の計は開幕戦にあり。新人の金谷拓実がプラン通りのシーズンV2”. JGTO. 2021年9月3日閲覧。
  16. ^ https://www.facebook.com/gdo.co.jp.+“金谷拓実が海外ツアー初優勝 独走で高額シリーズを制す”. GDOニュース. 2023年6月11日閲覧。
  17. ^ https://www.facebook.com/gdo.co.jp.+“金谷拓実が国内メジャーで完全V 中島啓太は2打差2位”. GDOニュース. 2023年6月11日閲覧。
  18. ^ 金谷拓実は全英3大会連続“1打”足りずに予選落ち「残念です」”. ALBA (2022年7月16日). 2022年7月16日閲覧。
  19. ^ 鈴木和希 (2024年3月31日). “金谷拓実、大会記録の通算23アンダーでV「最後までやれば必ず自分が勝つ」/国内男子ゴルフ”. サンスポ. 2024年3月31日閲覧。
  20. ^ 金谷拓実、世界アマ1位の称号に「興奮しています」”. 日刊スポーツ. 2021年9月3日閲覧。
  21. ^ 田辺ひかり プロフィール”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年9月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]