近藤真弓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
近藤 真弓
(こんどう まゆみ)
誕生日 1955年
出生地 愛知県田原市
死没年 2011年3月16日(享年55歳)
国籍 日本の旗 日本
芸術分野 コラージュキルト作家
出身校 愛知県立成章高等学校
代表作 「AGAIN」(2003年)
受賞 「AGAIN」(2003年)キルトジャパン賞入賞作品発表会グランプリ[1]
活動期間 平成時代
テンプレートを表示

近藤 真弓(こんどう まゆみ、1955年 - 2011年3月16日)は、日本コラージュキルト作家愛知県渥美郡赤羽根町(現在の田原市)出身。アルミ缶プルトップを用いたコラージュや農作業に使う寒冷紗ガーゼを染めて作品に用いるなどユニークな素材を使った作品が多い[2]

来歴[編集]

1955年(昭和30年)、愛知県渥美郡赤羽根町に生まれる。1987年に自宅で学習塾を開き、その傍ら独学でキルトを学ぶ。1995年頃より農業をやりながらキルトのコンテストに出品し、多数受賞。生涯にわたって作成した作品は100点以上あるが、作成後、人に贈呈することが多く、手元にはほとんど残っていなかった。

2010年に病気療養のため福島県郡山市で過ごす。2011年3月にがんにより55歳の生涯を終える。遺言で作品はオークションにかけられ、収益金は東日本大震災の被災地に寄付されることになったため、散逸する前に地元の人に見てもらおうと追悼企画展が開催された[2]

2011年11月に遺族が田原市と田原市議会に遺作を一点ずつ(「LIVINGTOGETHER」と「アルカイックスマイル」)を寄贈した[3]

作品展[編集]

  • 最初で最後の近藤真弓作品展(2001年3月17日 - 5月7日)
  • コラージュキルト展 in 田原(2011年5月5日 - 7日、田原文化会館)
  • コラージュキルト展 in 豊橋(2011年8月30日 - 9月5日、田原市こども未来館ここにこ)

受賞作品の一部[編集]

  • 「朝焼けの劇場」1995年制作 砂浜美術館大賞
  • 「お星さまさきました」1996年制作 播州織コンテストグランプリ
  • 「翼をください」1999年制作 ユザワヤ創作大賞展タペストリー部門大賞
  • 「自然の中の思い出」2000年制作 YOKOHAMAブラザー大賞
  • 「母と子」2000年制作 ブラザーHCブラザー大賞
  • 「おともだち」2001年制作 高島屋第1回ミニキルトコンテスト総合グランプリ
  • 「早朝のアルカイックスマイル」2001年制作 第11回キルトジャパングランプリ
  • 「収穫のとき」2002年制作 キルトジャパン金賞
  • 「AGAIN」2003年制作 キルトジャパングランプリ
  • 「ぴ~すぴ~す」2003年制作 第1回広島平和パッチワークキルトグランプリ賞
  • 「循環」2003年制作 YOKOHAMAミニキルトコンテンポラリー部門グランプリ
  • 「リサイクルバッグ(Ⅲ)」2003年制作 YOKOHAMAバッグの部(2点)最優秀賞

脚注[編集]

出典
  1. ^ “遺志継ぎ被災地へ義援金”. 東愛知新聞: p. 12. (2011年5月3日) 
  2. ^ a b 近藤真弓コラージュキルト展実行委員会『近藤真弓作品集』近藤真弓コラージュキルト展実行委員会、2011年。 
  3. ^ “田原で遺作2点を市などに寄付”. 東日新聞. (2011年10月5日)