草野球・草家族

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草野球・草家族
ジャンル テレビドラマ
脚本 田向正健
演出 山本和夫
中村金太
大槻義一
森田光則
桜井秀雄
出演者 竹下景子
丹波哲郎
有馬稲子
中村一司
秋野暢子
ほか
オープニング 惣領泰則とジム・ロックス「哀しみのメモリー」
製作
プロデューサー 関口静夫
岩永惠
酒巻武彦
制作 テレパック
市ヶ谷企画
テレビ朝日
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1980年1月14日 - 1980年7月14日
放送時間月曜 21:00 - 21:54
放送枠テレビ朝日月曜9時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数25
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草野球・草家族』(くさやきゅう・くさかぞく)は、1980年昭和55年)1月14日から同年7月14日までテレビ朝日系列局で放送されたテレビドラマである。テレパックと市ヶ谷企画とテレビ朝日の共同製作。全25話。

概要[編集]

東京下町を舞台に、歯科医の加島順太郎を中心に順太郎の娘・八千代、教師、ガソリンスタンド店主、酒屋、サラリーマンなどから警官、ヤクザに至るまでの町の人々が集まって草野球チーム「トンネルズ」を結成。初めての対抗試合は0対78という大惨敗を喫するが、家庭も顧みずに野球に熱中するチームメンバーたちの悪戦苦闘を描いた人情コメディ[1][2]。「成人版スポ根ドラマ」とも紹介されていた[3]

キャスト[編集]

  • 加島八千代(ライト):竹下景子 - 順太郎の長女。順太郎が男の子が欲しかったことから、男の子のように育てられた。そのためからか、自分のことを「ボク」と言っている。
  • 加島順太郎:丹波哲郎 - 加島歯科医院院長。楽天的で無邪気な所もあるが、自分としては年相応の威厳はあると思っている。日頃の不満のはけ口として突然野球に目覚め、熱中していく。
  • 加島咲子:有馬稲子 - 順太郎の妻。淑やかなように見えて外交的で積極的な性格の持ち主で、婦人会の役員を務めている。新聞の読者投稿欄に投稿することが趣味。
  • 加島久:中村一司 - 順太郎の長男。高校3年生。順太郎の望みもあり、自分も歯科医になりたいとは思っているが、成績がそこまで良くないのが悩み。二人の姉に敷かれるような形で、あまり自分を振る舞うことが出来ていない。
  • 加島小春:秋野暢子 - 順太郎の次女。私立大学文学部の3年生。小説家志望。はっきり物を言うタイプで口うるさい所もあり、それで順太郎を怒らせることもしばしば。
  • 佐野良雄:篠田三郎 - 加島歯科医院勤務の新人医師。若い女性の患者から特に人気がある。八千代に気があるような素振りを見せていることから、順太郎から邪険にされている。
  • 浦川美佐(スナック「夢二」のママ):馬渕晴子
  • 浦川夢(美佐の娘):山田はるみ
  • 三田村一人:清水健太郎 - タクシー運転手。順太郎の家に居候している。かつては高校球児で投手をしており、甲子園出場まであと一歩の県大会決勝で敗れて以来、自棄的な人生を送っていたが、順太郎に触発されるように草野球に熱中するようになる。
  • 岩立矢吉(監督):花沢徳衛 - はんこ屋の店主。順太郎とは小学生時代の同級生。お人好しで小心者である一方、頑固な所もある。インテリに執着心があるが、草野球チームの監督に推されて就任する。
  • 戸板寛次(ヤクザ、キャッチャー):粟津號
  • 井上清志(酒屋、ファースト):名古屋章
  • 松岡ジョージ(洗濯屋店員、セカンド):宮田明
  • 服部光一(ガソリンスタンド店主、サード):東野英心
  • 大鹿純(ガソリンスタンド店員、ショート):二戸義則
  • 渡瀬武(サラリーマン、レフト):沼田爆
  • 福井八郎(警官、レフト):山本紀彦
  • 榎本美樹(花屋の息子、センター):小野田真之
  • 梶公平(審判):寺田農
  • 松尾(PTA副会長):南原宏治
  • 泉よし子
  • 大原穣子
  • 金子勝美
  • 丸平峯子
  • 原知佐子
  • 江木俊夫
  • 栗田よう子
  • 木内さとし
  • 西岡慶子

出典:[4]

スタッフ[編集]

  • プロデューサー:関口静夫(テレパック)、岩永惠(テレビ朝日)、酒巻武彦(市ヶ谷企画)
  • 脚本:田向正健
  • 演出:山本和夫、中村金太、大槻義一森田光則、桜井秀雄
  • 演出助手:東城祐司、前田恵三
  • 制作主任:住森正徳
  • 音楽:惣領泰則
  • 主題歌:惣領泰則とジム・ロックス「哀しみのメモリー」(作詞:ビル・クラッチフィールド、作曲:惣領泰則とジム・ロックス)
  • 撮影技術:太田博
  • 照明:倉本輝彦
  • 美術制作:沢井義雄
  • 美術デザイン:加藤昌男
  • タイトル:篠原栄太
  • 制作協力:テレキャスト、東通
  • 制作:テレパック、市ヶ谷企画、テレビ朝日

放送日程[編集]

話数 放送日 サブタイトル 演出 備考
第1話 1980年1月14日 あいつとプレーボール 山本和夫 ゲスト:張本勲(特別出演)
第2話 1月21日 トンネルズ誕生
第3話 1月28日 異母兄妹でチェンジ
第4話 2月4日 恐怖の新入家族
第5話 2月11日 傷だらけの勝利
第6話 2月18日 変装して攻撃
第7話 2月25日 ミス・トンネルズの青春
第8話 3月3日 哀愁ひな祭り
第9話 3月10日 お母さんにデッドボール 大槻義一
第10話 3月17日 危機一髪
第11話 3月24日 ホステスチーム強し! ゲスト:片桐夕子
第12話 4月7日 俺たちも男だ
第13話 4月14日 男の旅立ち 中村金太
第14話 4月21日 主婦たちの反撃
第15話 4月28日 恋の三角形 大槻義一
第16話 5月12日 だまされないわ 中村金太
第17話 5月19日 落雷のメロディー 桜井秀雄
第18話 5月26日 私はまだ若い!
第19話 6月2日 対決の時
第20話 6月9日 女房に負けるか! 森田光則 ゲスト:ツービート
第21話 6月16日 敵と味方
第22話 6月23日 コーチを消せ! 大槻義一
第23話 6月30日 思わぬ事情
第24話 7月7日 強敵を破れ!
最終話 7月14日 乾杯

脚注[編集]

  1. ^ 1980年1月14日 毎日新聞テレビ欄の本番組の紹介記事より。
  2. ^ 「テレビ・ネットワーク」『映画情報』第45巻第2号、国際情報社、1980年2月1日、68頁、NDLJP:2343751/68 
  3. ^ 1980年1月14日 朝日新聞テレビ欄の本番組の紹介記事より。
  4. ^ 週刊テレビ番組(東京ポスト)1980年1月18日号 p.54〜「特選テレビ劇場 草野球・草家族」
テレビ朝日系列 月曜21:00枠
前番組 番組名 次番組
赤穂浪士
(1979年4月16日 - 12月24日)
草野球・草家族
(1980年1月14日 - 7月14日)
サンキュー先生
(1980年9月8日 - 1981年3月23日)