笠弘興

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笠弘興
時代 平安時代前期
生誕 不明
死没 不明
官位 従五位下丹波守
主君 清和天皇
氏族 笠氏
父母 父:笠豊興
道興
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笠 弘興(かさ の ひろおき)は、平安時代前期の貴族越前守・笠豊興の子。官位従五位下丹波守

経歴[編集]

木工権助を経て、貞観元年(859年)従五位下に叙爵。貞観3年(861年土佐守に任ぜられると、尾張権介遠江守丹波(権)守と、一時的に民部少輔を挟んで地方官を歴任する。

貞観18年(876年)に大極殿で火災が発生した際に、放火の嫌疑を受けて、前丹波守・安倍房上と共に捕らえられ拘禁された[1]。房上は陽成朝において河内守に任ぜられ官人としての活動が見られるが[2]、その後の弘興の消息は明らかでない。

官歴[編集]

日本三代実録』による。

系譜[編集]

  • 父:笠豊興[3]
  • 母:不詳
  • 妻:不詳
    • 男子:笠道興[3]

脚注[編集]

  1. ^ 『日本三代実録』貞観18年4月11日条
  2. ^ 『日本三代実録』元慶2年正月11日条
  3. ^ a b 鈴木真年『諸系譜』第1冊,笠朝臣

参考文献[編集]