福井駅前短編映画祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福井駅前短編映画祭
Fukui Short Film Festival
イベントの種類 映画祭
開催時期 毎年秋
初回開催 2015年10月
会場 テアトルサンク
主催 福井駅前短編映画祭実行委員会
共催 福井テレビ
公式サイト
テンプレートを表示

福井駅前短編映画祭(ふくいえきまえたんぺんえいがさい)は、福井県福井市で開催される映画祭。戦後復興の街である福井市で開催されていることから最高賞(グランプリ)の名称はフェニックス大賞である。

歴史[編集]

福井市出身の俳優、津田寛治が監督をつとめた映画「カタラズのまちで」の製作をきっかけに、製作に関わったスタッフなどが開催していた月に一度短編映画を上映するイベントが前身。当時の名前も福井駅前短編映画祭だった。福井工業大学デザイン学科の教員と学生が中心となって、福井駅前の空き店舗などを利用して開催していた。主催者の福井工業大学の教員、木川剛志和歌山大学へ転勤したことをきっかけに、年に一度開催される大規模な映画祭となり、このときに津田寛治も審査委員長として就任した。

福井空襲後、最も早く営業を開始した福井松竹座を引き継ぐテアトルサンクスクリーン5をメイン会場として開催している。2015年の第1回、2016年の第2回はフクイ夢アートのスピンオフ企画として開催されていたがフクイ夢アートが休止後、2017年の第3回からは単独の企画として開催されている。

また2016年の第2回からは第1回グランプリ(フェニックス大賞)を受賞した「ココニ・イルヨ」の監督である神谷竜仁などを起用して、数日間で市民とともに映画を製作するムービーハッカソンを開催し、その映画も映画祭で上映している。

開催履歴[編集]

回数 開催期間 主催 招待作品 監督 応募本数
第1回 2015年10月17日(土) フクイ夢アート2015
福井駅前短編映画祭実行委員会
カタラズのまちで 津田寛治 31
第2回 2016年10月22日(土) フクイ夢アート2016
福井駅前短編映画祭実行委員会
SJ50 62
第3回 2017年10月28日(土) 福井駅前短編映画祭実行委員会 追憶ダンス 土屋哲彦 146
第4回 2018年10月20日(土) あのまちの夫婦 津田寛治 134
第5回 2019年11月9日(土) つむぐ 片山享 152
第6回 2021年11月20日(土) Yokosuka1953 木川剛志 146
第7回 2022年11月12日(土) 惡党と物書き 土屋哲彦 164

受賞作品[編集]

第1回(2015年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) ココニ・イルヨ 神谷竜仁 -
フクイ夢アート賞(宙の映画) スリッパと真夏の月 木場明義
福井テレビ賞(街の映画) BROS. 後藤淳司
審査員特別賞 キユミの詩集 サユルの刺繍 杉田愉
テアトルサンク賞(観客賞) 父の日 小平哲兵
ベストアクトレス賞 あかべこ 高橋秀綱 富山えり子
ベストアクター賞 心の交差点 堀越桐郎 佐藤博秋
福井の映画人賞 ホット 岡田広 -
優秀賞 あかべこ 高橋秀綱
午前三時の料理店 一田久作
父の日 小平哲兵
Life Cycles 真田幹也
あの惑星の名は 溝口道勇
BROS. 後藤淳司
蘇りの恋-Love Resurrection- 石川真吾
キユミの詩集 サユルの刺繍 杉田愉
心の交差点 堀越桐郎
ホット 岡田広
ミックス 松本動
愚怒猛仁愚、ヤンキー! 杉山りょう
スリッパと真夏の月 木場明義
ミツクニ漫遊記 大川裕明

第2回(2016年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) それも恋 今野雅夫 -
福井テレビ賞(街) だんらん 生見司織
フクイ夢アート賞(宙) サヨナラ・イッサイ 渡邉高章
審査員特別賞 N.O.A. 下向拓生
アクター賞 いとしい人 丸山夏奈 髙橋義明
アクトレス賞 奇妙な幸子 宮原周平 矢島康美
観客賞(テアトルサンク賞) 雨ふって、大地うるおう 藤田真一 -
優秀賞 捨て看板娘 川合元
緑の光に包まれて 我妻和樹
なごやの喫茶店 野村美奈子
紳士のスポーツ 宝隼也
雨ふって、大地うるおう 藤田真一
奇特な幸子 宮原周平
いとしいひと 丸山夏奈
N.O.A. 下向拓生
だんらん 生見司織
三山優
まれびと 福井一博
サヨナラ、いっさい 渡邉高章

第3回(2017年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) 向日葵 熊谷まどか -
テアトルサンク賞(観客賞) とっとこ将太 船越凡平
審査員特別賞 退屈 岡田広
ベストアクター 蟻の一穴 山本曉 江川征斗
ベストアクトレス 冬が燃えたら 森恵美
タッセイ賞 蟻の一穴 山本曉 -
福井ゾンタクラブ賞 わたしが発芽する日 野本梢
優秀賞 退屈 岡田広
キョウジン 山口十夢
とっとこ将太 船越凡平
恋のバッハ狂騒 野口航
もう走りたくない 平井諒
ちんかん 植田中
蟻の一穴 山本暁
ゴーストゴイスト 木場明義
海へ行くつもりじゃなかった 磯部鉄平
わたしが発芽する日 野本梢
しまこと小豆島 香西志帆
MIRACLE TOYS THE BAR 君に会いたくて 草刈成雄
叙々苑に行こう ぼんさい
冬が燃えたら 浅沼直也

第4回(2018年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) アマノジャク・思春期 岡倉光輝 -
テアトルサンク賞(観客賞) ひなたぼっこ 草刈勲
審査員特別賞 猪浦直樹
ベストアクトレス賞 ロック未遂 岡本崇 ぺつ(未遂ドロップス)
ベストアクター賞 老ナルキソス 東海林毅 田村泰二郎
福井テレビ賞 串田壮史 -
優秀賞 猪浦直樹
串田壮史
Repeat After Me 渋谷悠
CRYING BITCH 津野励木
エリンギ侍 女はこわいよの巻 桜井瑛二
方言札 -genecide- 名嘉真崇介
止まるな 加藤大志
はじめてのきもち 矢野数馬
ロック未遂 岡本崇
公衆電話 松本動
ドレスはあなたを今日一番の敵に向かわせる 荒川ちか
くろまじゅつ 門田樹
老ナルキソス 東海林毅
AYESHA 小原正至
冬の糸 外山文治
ひなたぼっこ 桜井瑛二
三つの朝 根岸里紗

第5回(2019年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) 次は何に生まれましょうか 野本梢 -
審査員特別賞 ファミリーファミリー 大川裕明
テアトルサンク賞(観客賞)
最優秀女優賞 組み立てる女 辻井俊 藤島マユカ
最優秀男優賞 しあわせのかたち 山口森広
主催特別賞 ラムネ 小林立依 -
優秀賞 適度なふたり 柴田有麿
Danchi Woman 杉本曉子
音と風と夏休み 江口寛武
しあわせのかたち 岩松道朗
愚か者、HINAのためのセレナーデ 塩川孝良
半径3メートル以内の片隅で 佐島由昭
組み立てる女 辻井俊
朝子と梅子と葉子の話 山村もみ夫。
東京少女 橋本根大
大切な人のために 渡邊広樹
ラムネ 小林立依
理想の彼 サイラス・望・セスナ
ルーツ 渋谷悠
ホモソーシャルダンス 東海林毅
ファミリーファミリー 大川裕明

第6回(2021年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) マニブスの種  監督 -
審査員特別賞 AIM GAZEBO
テアトルサンク賞(観客賞) 捨てといて 捨てないで 山口森広
ベストアクトレス賞 終点は海 鯨岡弘識 洞口依子
ベストアクター賞 ナナサン 村口知巳 櫻井保幸
福井駅前賞 もしくは、 関寛之 -
優秀賞 柔らかい時計 菊池涼
アイアンプレッジ 袴田くるみ
マッチポンプの少女 高岡尚司
終点は海 鯨岡弘識
滲み 加藤也大
なんてね。 牧田悠平
幽かな光 山本善博
吉川の通夜 草苅勲
TOFU 藤 寛文
やさしい日常 中沢志保
KA.TA.MI. タイム涼介
鋭いプロポーズ 髙橋栄一
OFF WHITE 道上寿人
ナナサン 村口知巳

第7回(2022年度)[編集]

受賞タイトル 受賞作品名 受賞監督 受賞俳優
フェニックス大賞(グランプリ) ラの#に恋をして 廣田 耕平 -
審査員特別賞 無法の愛 鈴木 竜也
テアトルサンク賞(観客賞) 君の僕の詩 岡本 崇
ベストアクトレス賞 君の僕の詩 岡本 崇 田中 珠里さん ぽてさらちゃん。
ベストアクター賞 よつば 二見 悠 二見 悠
福井駅前賞 日常 沖田かおり -
優秀賞 マンガガールズ 大門 嵩 祁答院 雄貴
こんなのどうせ初恋なんかじゃない クラノマサキ
福井 × DAiNA】Kokoronashi While Crying (Piano) 竹澤優
遊声ストライプ 松本颯人
日常 沖田かおり
Phone Booth 鈴木剛志
よつば 二見 悠
お願いだから、唱えてよ 佐島由昭
重なる 楠城昇馬
無法の愛 鈴木竜也
たまには船にでも乗ろうか 角洋介
鯛を持って駆ける少女 山本陽将
陽のあたる大通り 鬼木 幸治
ラの♯に恋をして 廣田耕平
つくもさん 鹿野洋平
あの時、長崎。 松村遼

脚注[編集]

外部リンク[編集]