猿の惑星/キングダム
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猿の惑星/キングダム | |
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Kingdom of the Planet of the Apes | |
監督 | ウェス・ボール |
脚本 |
ジョシュ・フリードマン リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー パトリック・アイソン |
原案 |
キャラクター創造 リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー 原作小説 ピエール・ブール 『猿の惑星』 |
製作 |
ウェス・ボール リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー ジョー・ハードウィック・Jr. ジェイソン・リード |
出演者 |
オーウェン・ティーグ フレイヤ・アーラン ケヴィン・デュランド ピーター・メイコン ウィリアム・H・メイシー |
音楽 | ジョン・パエザーノ |
撮影 | ギュラ・パドス |
編集 | ダン・ジマーマン |
製作会社 |
オッドボール・エンターテインメント ジェイソン・T・リード・プロダクションズ |
配給 |
20世紀スタジオ 20世紀スタジオ |
公開 | 2024年5月10日 |
上映時間 | 145分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
前作 | 猿の惑星: 聖戦記 |
『猿の惑星/キングダム』(さるのわくせい/キングダム、原題:Kingdom of the Planet of the Apes)は、2024年公開予定のアメリカ合衆国のSF映画。SF映画『猿の惑星シリーズ』の第10作目で、リブートシリーズの第4作。『猿の惑星: 聖戦記』から約300年後の世界を舞台に、新たなサーガの始まりを描く[1]。
あらすじ
前作『猿の惑星: 聖戦記』で描かれた、シーザー率いる猿たちと人類の決戦から約300年後。猿たちが旅の果てに辿り着いたオアシスから猿の文明が誕生し繁栄するが、一方で人類は退化し野生化していた。
猿たちの王、プロキシマス・シーザーは、失われた人類の技術から作られた武器で武装し、先祖のシーザーの教えを歪め支配していた。一方若きチンパンジーのハンターのノアは、人間の中少女、メイとともに猿と人間の未来を決定するために旅に出る。
キャスト
※括弧内は日本語吹替[2]
猿(エイプ)
- ノア
- 演 - オーウェン・ティーグ(松岡禎丞)
- 若きチンパンジーのハンター。
- プロキシマス・シーザー
- 演 - ケヴィン・デュランド(竹内力[3])
- 失われた人類の技術を求めて猿たちを率いる野心的な独裁者のボノボ。
- ラカ
- 演 - ピーター・メイコン(楠見尚己)
- ノアの仲間の賢く高潔なオランウータン。
- アナヤ
- 演 - トラヴィス・ジェフリー(浦和希)
- ノアの友人であるチンパンジー。
- スーナ
- 演 - リディア・ペッカム(白石晴香)
- ノアの友人であるメスのチンパンジー。
- コロ
- 演 - ニール・サンディランズ(多田野曜平)
- ノアの父であり部族の長老であるチンパンジー。
- ダー
- 演 - 不明(佐藤しのぶ)
- ノアの母。
人間
- メイ / ノヴァ
- 演 - フレイヤ・アーラン(小松未可子)
- ノアの旅に同行することとなる少女。
- トレヴァサン
- 演 - ウィリアム・H・メイシー
- プロキシマス・シーザーの一族の何処かにいる人間。
スタッフ
- 監督 – ウェス・ボール
- 製作 - ウェス・ボール、ジョー・ハートウィック・Jr.、リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー、ジェイソン・リード[4]
- 製作総指揮 - ピーター・チャーニン[4]、ジェンノ・トッピング[4]
- キャラクター創造 - リック・ジャッファ、アマンダ・シルバヴァー
- 脚本 -ジョシュ・フリードマン、リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、パトリック・アイソン
- 撮影 - ギュラ・パドス
- 美術 - ダニエル・ドランス[4]
- 衣装 - マイェス・C・ルベオ[4]
- 編集 -ダン・ジマーマン、ダーク・ウェスターベルト[4]
- 音楽 – ジョン・パエザーノ
- 視覚効果監修 – エリック・ウィンキスト[4]
製作
2016年10月、『猿の惑星: 新世紀』と『猿の惑星: 聖戦記』の監督を務めたマット・リーヴス、プロデューサーのディラン・クラークの2人は、シーザーが中心でなくともシリーズの継続は可能だとして、『猿の惑星』リブート企画4作目の構想があることを明かした[5]。
『猿の惑星: 聖戦記』が公開された2017年夏、リーヴスは続編へのさらなる関心を示した。「『~聖戦記』に登場したバッド・エイプのように、シーザーの群れに属さなかった猿のコミュニティが他にもまだあるはずだ。シーザーの指導下にいた猿のグループが他のグループと遭遇したら戦争になるんじゃないかな? 彼らはシーザーから受け継いだ“エイプは助け合う”という誠実さを知っているはずなのに、その優しい心を持たない猿たちと出会ったらどうなるだろうか」と語った[6]。
2019年4月、ラスベガスで開催されたシネマコンで、20世紀フォックス買収から数週間後のウォルト・ディズニー・カンパニーは、フォックスの人気コンテンツだった『キングスマン』シリーズや『エイリアン』シリーズと並んで、『猿の惑星』も新しい物語を作り上げることを発表した[7]。
当時20世紀フォックスは、グラフィックノベルの映画化『マウスガード』の企画を進めており、出演者と監督も内定していたが[8][9]、ディズニーの買収騒動でこの話が消滅してしまう。同作を監督する予定だったウェス・ボールは、ディズニー側から「『マウスガード』は作らないけど、『猿の惑星』だったらどう?」と打診されたという。もともと『マウスガード』にアンディ・サーキスをキャスティングしていたボールは、『猿の惑星』なら自然にフィットする企画だと思い、この話を承諾。ボールはインタビューで「正直なところ、最初は『猿の惑星』リブート版をやる気はなかった。僕の進めていた作品が作りたかったからね。でも新しい世界への扉を開くことも大事だ。リブート三部作のファンはどうか心配しないで。『猿の惑星: 創世記』や『~新世紀』の製作と共同脚本を担当していたリック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァーの他にも、多くの同じスタッフが参加してくれるんだ。本当にクールで新しいものになるよ」と話している[10]。
2020年2月、プロダクション・デザイン(美術)にダニエル・ドランス、プロデューサーにジョー・ハートウィックJr.が参加することが報じられた。ドランスとハートウィックJr.は、ボールが監督した『メイズ・ランナー』シリーズで組んでいたチームの一員である。この時の報道で『猿の惑星/キングダム』は、20世紀フォックスが製作したリブート三部作と関連する可能性は低いだろうと触れられている[11]。
撮影
2022年の初夏にボールはスタジオに脚本を届け、クランクインに向けて主役にふさわしい人材探しを始める。20世紀フォックス製作のリブート三部作では、アンディ・サーキスが担当したエイプのモーションキャプチャ俳優として、オーウェン・ティーグが主役エイプを演じると発表された[12]。2022年10月よりディズニースタジオ・オーストラリアで撮影開始[13]。作品名を伏せるために「Forbidden Zone」の仮題で撮影を進め、2023年2月にクランクアップした[14]。
脚注
- ^ “『猿の惑星』新作映画、初映像が公開!主人公はシーザーの息子”. シネマトゥデイ (2023年11月3日). 2023年11月3日閲覧。
- ^ “松岡禎丞、小松未可子、楠見尚己らが「猿の惑星/キングダム」日本版声優に”. 映画ナタリー (2024年4月25日). 2024年4月25日閲覧。
- ^ “『猿の惑星』竹内力が日本版声優に決定!独裁者の敵猿役「準主役のつもりで」”. シネマトゥデイ (2024年4月19日). 2024年4月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g “猿の惑星 キングダム”. 映画.com. 2024年5月8日閲覧。
- ^ “'War For The Planet Of The Apes' Director Matt Reeves "Absolutely" Has Ideas About Where The Story Goes Next”. slashfilm.com (2016年10月11日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “Matt Reeves: Bad Ape is the key to the future of the Planet of the Apes franchise (exclusive)”. Yahoo! Movies News (2017年7月3日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “New ‘Avengers: Endgame’ Footage Hits CinemaCon”. Hollywood Reporter (2019年4月3日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “グラフィックノベル映画化「マウスガード」に、アンディ・サーキスとトーマス・ブロディ=サングスター”. 映画.com (2019年3月24日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “ソノヤ・ミズノ、グラフィックノベル映画化「マウスガード」に出演”. 映画.com (2019年4月1日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “'Planet Of The Apes' Update: New Sequel Could Begin Virtual Production Soon, Says Director Wes Ball”. slashfilm.com (2020年5月27日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “Daniel Dorrance Joins ‘Planet of the Apes’ Reboot For 20th Century Studios (EXCLUSIVE)”. Discussing Film (2020年2月16日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “‘Planet Of The Apes’: Owen Teague To Star In New Film Installment For 20th Century”. DEADLINE (2022年8月22日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “‘Kingdom of the Planet of the Apes’ Starts Shooting at Renamed Disney Studios Australia”. VARIETY (2022年10月9日). 2024年5月8日閲覧。
- ^ “‘Kingdom of the Planet of the Apes’ Starts Shooting at Renamed Disney Studios Australia”. COMICBOOK.com (2023年2月15日). 2024年5月8日閲覧。