「発車メロディ」の版間の差分

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なお、列車発車時に使用されるメロディー・チャイム・ベル・ブザー等を一纏めにして「'''発車ベル(類)'''」と呼ぶこともある。
なお、列車発車時に使用されるメロディー・チャイム・ベル・ブザー等を一纏めにして「'''発車ベル(類)'''」と呼ぶこともある。


===JR東日本での特徴的なもの===
*仙台駅1~8番線、あおば通駅のメロディ
*:[[仙台市]]出身の[[榊原光裕]]が作曲、[[仙台駅]][[在来線]]ホームで導入された。2000年3月、仙台駅[[仙石線]]ホームでの使用を終了し[[あおば通駅]]に導入されたが、仙台駅用のものとは微妙にアレンジが異なっている。なお[[さとう宗幸]]の代表曲[[青葉城恋唄]]がモチーフになったと言われている。

*AIZUその名の情熱
*:[[会津若松駅]]で使用されている。2002年10月1日、[[会津若松市]]で第5回[[全国SLサミット]]が開催されるのを記念して、この発車メロディが導入された。

*[[鉄道唱歌]]
*:東海道線品川駅で導入されている。

*A Sea Bird(船出と航海、旅のスタート)・Sea Green (旅立ちと帰郷)
*:[[宮城県]][[石巻市]]出身の[[作曲家]]、[[和泉耕二]]が作曲。2002年2月2日に[[石巻駅]]の仙石線ホームに導入された。石巻駅では、平日と休日で使用される曲が異なり、前者は平日に、後者は休日に使用される。

*七つの子(常磐線[[磯原駅]])・しゃぼん玉(常磐線[[湯本駅]])・証城寺の狸囃子(内房線・[[久留里線]][[木更津駅]])
*:詩人[[野口雨情]]作詞の童謡。

*[[鉄腕アトム]]主題歌
**[[山手線]][[高田馬場駅]]・[[武蔵野線]][[新座駅]]
*:手塚プロダクションがあること(新座駅)、漫画の中で科学省があること(高田馬場駅)に由来する。

*[[蒲田行進曲]]テーマ曲
**[[京浜東北線]][[蒲田駅]]

*Zip-A-Dee-Doo-Dah、It's a small world
**[[京葉線]][[舞浜駅]]

*花笠音頭
**[[山形新幹線]]山形駅

*さくらさくら
**山手線[[駒込駅]]

*We Love Marines
**京葉線[[海浜幕張駅]]

*[[ひみつのアッコちゃん]][[主題歌]]
**[[青梅線]][[青梅駅]]

===私鉄===
*[[東武鉄道]]
*;PASSENGER
**[[東武伊勢崎線|伊勢崎線]][[浅草駅]]
**[[東武東上本線|東上線]][[池袋駅]]
**[[東武宇都宮線|宇都宮線]][[東武宇都宮駅]]
*;夜のストレンジャー
**[[東武日光線|日光線]][[東武日光駅]]・[[鬼怒川温泉駅]]
*[[箱根登山鉄道]]
**[[小田原駅]][[箱根湯本駅]]
*[[西武鉄道]]
*[[東京地下鉄南北線|東京メトロ南北線]]
*[[京阪電気鉄道]]
**[[京阪本線]][[淀屋橋駅]]
**[[京阪鴨東線|鴨東線]][[出町柳駅]]
*[[阪急電鉄]][[梅田駅]]
*[[阪神電気鉄道]][[阪神本線|本線]]
**[[梅田駅]]
**[[三宮駅]]
*[[大阪市営地下鉄]]([[大阪市営地下鉄中央線|中央線]]を除く)など


==備考==
==備考==

2005年6月5日 (日) 05:44時点における版

発車メロディ(はっしゃメロディ)とは、鉄道駅において、乗降中の利用者に列車が発車することを音楽によって伝えるための放送手段、あるいはそのシステム。現在はJR東日本の東京近郊地区を中心に広まっている。

鉄道ファンの間では発メロ(はつめろ)、駅音(えきおん)などとよばれる。

ファイル:Hassya switch.jpg
首都圏の標準的な発車ベルスイッチ
発車ベルスイッチの光波タイプ。赤のランプが点灯している時は曲を鳴らすことができない

歴史

1970年京阪電気鉄道淀屋橋駅で発車メロディの使用が開始されたのが最初といわれているが、一般には旧国鉄私鉄とも、ベルブザーが使われていた。

1970年代後半に入ると、電子音化したベル(「ピロピロピロ」という音)に代わっていったが、それでも非常にけたたましく、駅利用客から耳障りだなどと悪評だった。

このため、JR東日本では、1988年千葉駅での発車ベル廃止を経て、1989年に新しい発車メロディ放送システムを開発し、新宿駅渋谷駅に導入した。このシステムは音響機器・楽器メーカーとして知られるヤマハが担当したもので、ピアノハープといった音色と、人の心を落ち着かせる感じのメロディを採用した。

90年代に入り、初期の発車メロディが好評を博したことを受けて、他線区でもこれを導入しようという事になり、コストダウンをはかった後継システムを開発した。これを担当したのは音響機器メーカーのUNI-PEX(ユニペックス)で、 「清流」、「雲を友として」など、オカリナ奏者宗次郎のメロディを制作した。これらのメロディーは都心部を中心とする駅で導入されていたが、著作権の関係で2005年3月に変更が相次ぎ、新勢力のサウンドファクトリー製に変えられている。

この後、東洋メディアリンクスなどが数々の曲を制作、首都圏から東北地方までと東日本全体で採用されている。

最近では、高田馬場駅新座駅鉄腕アトムのテーマ曲を使うなど、駅に関連するトピックに関連した曲を使う場合もある。


なお、列車発車時に使用されるメロディー・チャイム・ベル・ブザー等を一纏めにして「発車ベル(類)」と呼ぶこともある。


備考

  • 導入コストや楽曲に対する著作権の問題からか、JR東日本以外のJR各社や私鉄地下鉄では採用している駅は少数である。また、JR東日本管轄でも、東北地方は主要駅を除き採用している駅は少数である。
  • また、これらの発車メロディが一方では好評である反面、「うるさい」「騒音だ」などと訴える利用客・駅周辺住民も存在する。「発車の合図は従来のベルや笛、もしくは何もなくてもいいのではないか」などの意見も挙がっている。

車両搭載型

今まで述べてきた、駅付けの装置からベル類を鳴らす場合のほかに、発車(この場合は「乗降促進」とも言う)ベル類を車両の側から鳴らすことのできるものも存在する。一例として、

が挙げられる。

関連項目

外部リンク