熱中小学校

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熱中小学校(ねっちゅうしょうがっこう)は、一般社団法人熱中学園が中心となって運営している廃校などを用いた大人の学びの機会をつくる地域活性化プロジェクトである。

概要[編集]

日本アイ・ビー・エム元常務の堀田一芙らが「もういちど7歳の目で世界を…」を掲げて、山形県高畠町の旧時沢小学校で始めたプロジェクトである。旧時沢小学校が学園ドラマの熱中時代のロケ地であったことが名称の由来である[1]。一般社団法人熱中学園と連携する形で、各地の運営者が地域の廃校などを改装して開校するという形態をとっており、2023年時点で、日本国内21箇所とアメリカシアトルに開設されている[1][2]

半年間を1期とし、3年間(6期)で卒業するシステムで、入学者は月に1,2回程度登校して起業家やアーティスト、大学教授らがボランティアで登壇する授業を受講する[3][4]。また、授業外の課外活動として、地元素材を活用した製品開発や農業の六次産業化などの部活動や、他地域の熱中小学校を訪問する修学旅行なども行われている[5][6][7]

沿革[編集]

一覧[編集]

著名な講師[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 山形の廃校「熱中小学校」に、活用モデル全国・海外へ”. 日本経済新聞 (2023年1月6日). 2023年8月29日閲覧。
  2. ^ 千葉・銚子に「熱中小学校」 廃校生かし大人の学び場”. 日本経済新聞 (2020年9月24日). 2023年8月29日閲覧。
  3. ^ 人生100年時代「稼ぎ続ける人」に肝要な選択”. 東洋経済オンライン (2018年2月19日). 2023年8月29日閲覧。
  4. ^ a b 人吉市が「熱中小学校」設立へ 信金中央金庫が寄付も:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2021年1月15日). 2023年8月29日閲覧。
  5. ^ 熱中小「第2ステージ」へ、地方人材を民間の知恵で鍛えるには”. 新・公民連携最前線|PPPまちづくり. 2023年8月31日閲覧。
  6. ^ 十勝の「熱中小学校」がいま熱い!リノベーションされた校舎・食堂・宿で進む、人づくりと場づくり」『住まいの本当と今を伝える情報サイト【LIFULL HOME'S PRESS】』。2023年8月31日閲覧。
  7. ^ 室橋美佐 (2018年6月30日). “「熱中小学校」堀田一芙氏インタビュー ~「大人の交流」で地方創生に新風を”. 北米報知. 2024年2月5日閲覧。
  8. ^ 山形県. “平成28年度知事のほのぼの訪問(第16回)(熱中小学校)”. 山形県. 2023年8月31日閲覧。
  9. ^ 日本放送協会. ““お荷物社員”と言われていたけれど…|NHK就活応援ニュースゼミ”. NHK NEWS WEB. 2023年8月29日閲覧。
  10. ^ a b c IT界の熱きリーダーが山形の廃校に集結!「熱中小学校」のユニークな授業の数々”. ダイヤモンド・オンライン (2015年11月20日). 2023年8月29日閲覧。

外部リンク[編集]