熊いじめ

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17世紀の熊いじめ

熊いじめ(くまいじめ、: Bear-baiting)は、クマを痛めつける、あるいは苦しめることを目的としたブラッド・スポーツ。クマを別の動物と戦わせることも含まれる。

歴史[編集]

ヨーロッパ[編集]

イギリス[編集]

イギリスにおいては19世紀まで人気のスポーツだった。16世紀には多数のクマが熊いじめのために飼育されていた。熊いじめを催す闘技場は「ベアーガーデン」と呼ばれ、環状に立てられた高いフェンスとピット英語版、観客用の高い椅子などで構成されていた。

アジア[編集]

インド[編集]

インドでは19世紀末、ライオンとトラのどちらが「ネコ科の王」の称号に相応しいかを決める企画がヴァドーダラー藩王国君主のサヤージー・ラーオ・ガーイクワード3世によって催され、バーバリーライオンベンガルトラが闘った。さらにサヤージー・ラーオは決闘を制したベンガルトラを「(ネコ科の王でも)ネコ目の王ではない[1]」とし、体重1,500.0ポンド(680.4キログラム)を超えるシエラン・グリズリーベアと対決させることを計画していた。

脚注[編集]

  1. ^ クマはネコ目(食肉目)に属する。