清瀬駅

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清瀬駅
南口(2023年10月)
きよせ
Kiyose
SI14 東久留米 (1.8 km)
(2.2 km) 秋津 SI16
地図
所在地 東京都清瀬市元町一丁目2-4
北緯35度46分19.6秒 東経139度31分11.7秒 / 北緯35.772111度 東経139.519917度 / 35.772111; 139.519917座標: 北緯35度46分19.6秒 東経139度31分11.7秒 / 北緯35.772111度 東経139.519917度 / 35.772111; 139.519917
駅番号 SI15
所属事業者 西武鉄道
所属路線 池袋線
キロ程 19.6km(池袋起点)
小竹向原から16.2 km
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
[西武 1]58,830人/日
-2022年-
開業年月日 1924年大正13年)6月11日
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北口(2017年8月)

清瀬駅(きよせえき)は、東京都清瀬市元町にある、西武鉄道池袋線である。駅番号はSI15

歴史[編集]

駅構造[編集]

島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、1・3番ホームが本線、2・4番ホームが待避線である。当駅始発は2番ホーム、当駅終着は4番ホームを使用する場合が多い。当駅折り返しの有楽町線副都心線直通各駅停車などが設定されているため、秋津側に上下線に挟まれるかたちで留置線がある[注釈 1]。また東久留米側から2番ホームに入線し、そのまま折り返すことも可能[注釈 2]なため、このような場合は、車掌が秋津以西へ向かう旅客向けに(同一ホームでの乗換となる)東久留米駅での乗換を推奨する放送を行う。

橋上駅舎を有しており、南北に出口を設けている。改札階と北口・南口を連絡するエレベーター、改札階とホームを連絡するエレベーターとエスカレーターが設置されている[2]。北口はペデストリアンデッキを介して西友清瀬店の2階へとつながっている[2]

トイレ・多機能トイレは2階改札口内にある[2]

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
1・2 SI 池袋線 上り 練馬池袋新木場渋谷横浜方面
3・4 下り 所沢飯能西武秩父方面

(出典:西武鉄道:駅構内図

  • 奇数番号のホーム(1・3番ホーム)が主本線、偶数番号のホーム(2・4番ホーム)が待避線である。快速の停車駅であるため、一部は当駅発着列車と接続する(東横線乗り入れ後はほとんど接続しなくなった)。
  • 1998年の有楽町線相互直通運転開始時から一貫して、有楽町線・副都心線直通の各駅停車はほとんどが当駅が始発・終点となっていた[注釈 3]。しかし、2013年3月16日のダイヤ改正により日中時間帯の当駅発着系統は地下鉄線直通の快速から快速急行へ格上げされたため消滅、また副都心線直通列車は土曜・休日ダイヤの11時台の各駅停車1本(渋谷・横浜方面元町・中華街行)のみの停車とされた[注釈 4]。このため、該当する時間帯に副都心線方面へ行き来する場合は、途中のひばりヶ丘駅などで乗り換える必要があり、該当列車は接近時に流れる放送でその旨が伝えられる。一方、西武線池袋駅と当駅を結ぶ区間系統は、終日に渡り早朝や平日夕方の数本のみの設定であり、土曜・休日ダイヤでは2012年6月30日のダイヤ改正から再設定された。
  • 2番ホームは、主に上りの特急などの通過列車待避に使用される[注釈 5]ほか、所沢寄りの出発信号機と下り本線への渡り線を使用して、下りの回送の通過列車などの待避にも使用されることがある。また、池袋方面からの折り返しの当駅始発列車に使用されるほか、臨時の飯能方面からの折り返しの当駅始発列車にも使用されることもある[注釈 6]。また、所沢寄りには入換信号機もあり、留置線へと引き上げることも可能である。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員58,830人である[西武 1]。西武鉄道全92駅中13位。

当駅を発着する系統が多く設定されているものの、2006年度統計をピークに減少し始め、2010年度統計では70,000人を割り込んだ[3]が、2017年度統計には再び70,000人台へ到達した。西武鉄道の乗り換え駅を除く駅としては大泉学園駅石神井公園駅田無駅ひばりヶ丘駅に次いで5番目に多い。当駅は清瀬市だけでなく、東京都東久留米市東村山市埼玉県新座市所沢市の一部を含めた広い駅勢圏を持っている。

2008年度統計は、副都心線開業により当駅まで発着する列車が増えたものの、乗降人員の大幅な増加となった小竹向原駅に抜かれ、前年度統計よりもトップ10圏内から外れている[3]

2014年度統計までは、快速急行・急行停車駅のひばりヶ丘駅より利用者が多かった[3][4][5]。現在も、通勤急行停車駅の東久留米駅より利用者が多い。

近年の1日平均乗降人員・乗車人員の推移は下表のとおりである。なお近年では、市内で新築一戸建て住宅の建設が相次ぎ、利用者の増加が見込まれる。

年度別1日平均乗降・乗車人員[6]
年度 1日平均
乗降人員[7]
1日平均
乗車人員[8]
出典
1990年(平成02年) 37,019 [* 1]
1991年(平成03年) 37,552 [* 2]
1992年(平成04年) 37,290 [* 3]
1993年(平成05年) 36,660 [* 4]
1994年(平成06年) 36,219 [* 5]
1995年(平成07年) 36,030 [* 6]
1996年(平成08年) 35,926 [* 7]
1997年(平成09年) 35,567 [* 8]
1998年(平成10年) 35,258 [* 9]
1999年(平成11年) 34,954 [* 10]
2000年(平成12年) 34,507 [* 11]
2001年(平成13年) [9]69,027 34,581 [* 12]
2002年(平成14年) [10]68,360 34,216 [* 13]
2003年(平成15年) 68,798 34,415 [* 14]
2004年(平成16年) 70,054 35,041 [* 15]
2005年(平成17年) 70,658 35,351 [* 16]
2006年(平成18年) 71,504 35,751 [* 17]
2007年(平成19年) 71,501 35,779 [* 18]
2008年(平成20年) 71,222 35,652 [* 19]
2009年(平成21年) 70,518 35,285 [* 20]
2010年(平成22年) 68,945 34,553 [* 21]
2011年(平成23年) 68,010 34,049 [* 22]
2012年(平成24年) 68,756 34,433 [* 23]
2013年(平成25年) 69,579 34,841 [* 24]
2014年(平成26年) 68,375 34,238 [* 25]
2015年(平成27年) 68,834 34,454 [* 26]
2016年(平成28年) 69,382 34,734 [* 27]
2017年(平成29年) 70,249 35,162 [* 28]
2018年(平成30年) 70,760 35,411 [* 29]
2019年(令和元年) 69,578 34,809 [* 30]
2020年(令和02年) [西武 2]51,992
2021年(令和03年) [西武 3]54,478
2022年(令和04年) [西武 1]58,830

駅周辺[編集]

概要[編集]

駅南側は、各病院や日本看護協会研修センター・国立看護大学校日本社会事業大学への玄関口となっている。

南口にある昔ながらの商店街は活気を見せ栄えている。しかし、南口駅前再開発事業は遅々として進んでいない。このため、特に自家用車の違法駐停車が歩行者や路線バスをはじめタクシー・障害者利用者の乗降や走行の著しい障害となっている。計画では、東京都道248号府中小平線(通称:新小金井街道)延長線 - 埼玉県道・東京都道40号さいたま東村山線(通称:志木街道)への道路整備事業に併せて、南口駅前再開発が行われる予定である。整備中の道路は、西武池袋線下をアンダーパスでくぐる工事が行われていたが、2009年5月30日に完成し一般開放された。後述にある駅北口の西武バス清瀬駅案内所には、池袋駅・所沢駅と共に西武グリーンツアー会員券を扱っている唯一の案内所であることも関係し、土曜・休日などの朝方には西武観光バスやそれ以外の会社で運行される観光バスがやって来る場合もある。

道路や駅周辺の整備不足が原因によるバスなどの交通機関の本数不足などによって、清瀬市・埼玉県新座市側から駅前への輸送能力が決してよいとはいえない状態である。南北のバスターミナルは、ともに一般車両が駅前を通過する場合もバスターミナル内を通過する構造になっているため、送迎自家用車がバス・タクシー・一般車等の障害になったり追突の危険性も大きい状態となっている。南北の出口ともに駅前の横断歩道信号機がほとんどないため、歩行者は常に接触事故の危険性にさらされている。

北口・南口ともに埼玉県新座市との都県境に近く、駅前を出ると農地が広がり土地区画整理事業・開発が遅れていたが、1995年(平成7年)頃からは宅地化が急速に進んでいる。

北口では再開発事業が行われて西友を核店舗とする複合施設「クレア」が1995年(平成7年)9月29日に開業した[11][注釈 7]。さらに北口の駅付近では、高層マンションやUR清瀬駅前ハイツなどがある。

南口と北口を結ぶ橋上通路は夜間も通行が可能である。南口・北口ともにエレベーターは1台ずつ設置されているが、エスカレーターはない[2]

南口には1973年(昭和48年)9月21日に開店した清瀬サティがあったが[12][13]、2002年(平成14年)1月に閉店し、高層マンションが建てられている[14]

踏切[編集]

秋津寄りの踏切を通過するのは、当駅に停車し発車する列車、駅を通過する列車、一旦秋津寄りの留置線へ回送された後上りホームへ始発列車として入線する列車、場合によっては保谷電留線などへ回送される列車などである。留置線への列車の出入りによっては「開かずの踏切」となることもある。2005年3月17日のダイヤ改正では秋津寄りの留置線を使用することは少なくなり、東久留米側から2番ホームに直接入線して、そのまま折り返すことが多くなった。

この踏切の南側では小金井街道・東京都道226号東村山清瀬線を含めた5方向の道路が、また北側では小金井街道を含めた2方向の道路が交差している。人も車も通行量は常に多く、加えて複雑な道路標識が各方面設置されているため、混乱しやすい。また、道路用信号機は設けられていない。歩行者は遮断機が下りている隙に車道を横断して線路沿いの道を移動するという危険な状況である。西武バスをスムーズに通行させるために、踏切誘導員が配置されているが、踏切の遮断機が降りている間に歩行者が往来したり、誘導員の指示を守らず踏切を通過する車両が多く、問題となっている。誘導員の尋常ならざる神経の使いようを推知させる状況に事欠かず、鉄道会社、自治体、警察などの協議を求める声が高い。

駅ナカ[編集]

出店店舗の詳細は西武プロパティーズ公式サイト「清瀬駅の店舗情報」を参照。

南口[編集]

北口[編集]

バス路線[編集]

特記以外は西武バスにより運行される。

駅北口には西武バス清瀬営業所があった。駅北口再開発事業により1992年12月24日に新座営業所として移転した。清瀬営業所跡地には、りそな銀行とその裏側(東方)に、旧営業所跡地を利用した路線バス折り返し場が設けられている。ただし北口のバスターミナルは3台分のバス専用駐車スペース付きロータリーになっており、多くのバスが折り返し場を利用せずロータリーで転回する[要出典]

駅南口は狭く、バスは駅に到着し降車扱いをすると、一旦奥にある西武バス専用折り返し場に入り、ここで向きを変えてバス乗り場に入る。つまり、当駅では駅の南北両側にバスの折り返し場がある(ただし、北口はロータリーで折り返し可能)。

停留所名 乗り場 運行事業者 系統・行先 備考
清瀬駅北口 1 西武バス 清62志木駅南口

清62-1:台田
清63旭が丘団地
清63-1新座営業所

 
2 清61:志木駅南口
清61-1:新座営業所
清61-2:中清戸東

清61-3:新座駅南口

「清61-2」は平日のみ運行
清瀬市コミュニティバス 清瀬駅南口  
病院送迎バス 直通:信愛病院  
3 西武バス 清64清64-2:台田団地
清66所沢駅東口
 
清瀬駅南口 1 清瀬市コミュニティバス 清瀬駅北口  
西武バス 武13武蔵小金井駅
清11:滝山団地
 
2 清02清02-1:下里団地
清03清03-1花小金井駅
清瀬駅南口(下里循環)
久11久米川駅北口
所46:所沢駅東口
「下里循環」は夜間のみ運行
清瀬駅入口 降車
専用
ミッドナイトアロー小手指駅北口 平日の深夜のみ運行
降車停留所の位置は駅南側・小金井街道上[注釈 8]
- にいバス 西コース:老人福祉センター・新座市市役所方面 停留所の位置は駅南側・都道40号線の側道沿い

隣の駅[編集]

西武鉄道
SI 池袋線
快速急行・急行・通勤急行(上りのみ運転)
通過
快速・通勤準急・準急・各駅停車(通勤準急は上りのみ運転)
東久留米駅 (SI14) - 清瀬駅 (SI15) - 秋津駅 (SI16)

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 留置線の出入庫は、2番 - 4番ホームを通して行われるかたちとなり、1番ホームからは配線上の関係で留置線の出入庫ができない。
  2. ^ 野球臨時ダイヤでは、2番ホームに入線しその先にある渡り線を経由して所沢方面へ行くこともある。
  3. ^ 1998年の有楽町線相互直通運転開始時は、当時石神井公園駅付近の高架複々線化事業前であり、また保谷駅のホームは1面2線であったため、西武有楽町線を通る列車は最短でも当駅で折り返さなければならなかった。当時の練馬高野台駅に折り返し設備はなく、後年石神井公園駅周辺の高架複々線化推進により引き上げ線が設置され、平日朝ラッシュ時のみ設定された。
  4. ^ 日中時間帯に当駅停車の地下鉄線直通は、毎時2本運転されている新木場発着のみ。
  5. ^ 2012年3月16日ダイヤ改正までは、日中地下鉄線直通の始発各駅停車が、地下鉄線直通の快速と接続した後に出発。なお、上り列車のうち平日15:29発準急池袋行き(※ 2017年3月25日ダイヤ改正)を除き、日中時間帯における飯能方面からの列車は、大多数が当駅で特急の通過待ち合わせを行う。
  6. ^ 2009年の国際バラとガーデニングショウ開催期間中の臨時ダイヤでは、この渡り線を用いて当駅と西武球場前間の折り返し運転を実施した。また、2013年の入間航空祭の開催期間中の臨時ダイヤでは、当駅2番ホーム始発の入間市行き列車が運転された。なお、野球臨時ダイヤでは西武球場前始発の当駅止まりの列車が運転され、そのうち一部は野球の終了時間帯に合わせて運転される、パターン輸送ダイヤの対象にもなっている。これは、所沢駅での新宿線乗り換え、秋津駅での武蔵野線乗り換えを容易にするほか、西所沢駅で階段を上り下りする必要のある東久留米・池袋方面への乗り換えを所沢駅・秋津駅での同一ホームで可能にする意図も込められている。また、所沢駅の秋津方に引き上げ線がないことも関係している。似たような例では、京王電鉄において京王線府中方面から相模原線京王多摩センター方面へ方向転換する際のつつじヶ丘駅折り返しなどでもみられる(こちらは調布駅での折り返しができないため)。
  7. ^ ペデストリアンデッキを渡ると2階につながる。開店した当初は「新清瀬店」の店名であったが、清瀬店へ名称変更。旧清瀬店は駅北口から東京都道15号府中清瀬線(通称:小金井街道)へ向かう途中にあり、保育所がある場所にて営業していた。
  8. ^ 降車停留所は、かつての清瀬駅北口発着路線が使用していた「松山二丁目」停留所。

出典[編集]

  1. ^ a b c 『写真で見る西武鉄道100年』(ネコ・パブリッシング)70ページ
  2. ^ a b c d 清瀬駅 駅構内マップ - 西武鉄道
  3. ^ a b c 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」 No.2 2007年度 - 2011年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 (PDF) - 西武鉄道
  4. ^ 駅別乗降人員(一日平均)の推移 2010-2014年度 (PDF) - 西武鉄道
  5. ^ 駅別乗降人員(2015年度1日平均) (PDF) - 西武鉄道
  6. ^ 統計きよせ - 清瀬市
  7. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  8. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  9. ^ 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.1 2001年度 - 2005年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 (PDF) - 西武鉄道
  10. ^ 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.1 2002年度 - 2006年度 池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線 (PDF) - 西武鉄道
  11. ^ a b c “9月29日オープンの「西友新清瀬店」 SMゾーン完結型の売場、買上げ点数増狙う”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (1995年10月6日)
  12. ^ “マイカルが2店舗閉鎖/清瀬サティと大船サティ”. 四国新聞 (四国新聞社). (2001年7月27日)
  13. ^ 清瀬サティ閉店について” (PDF). マイカルニュースリリース (2001年7月30日). 2003年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月24日閲覧。
  14. ^ “マイカルの大船サティなど4店舗閉鎖へ”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2001年7月27日)
  15. ^ 清瀬商工会 事務所移転のお知らせ”. 2023年8月7日閲覧。

利用状況[編集]

東京都統計年鑑
西武鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 駅別乗降人員(2022年度1日平均)” (pdf). 西武鉄道. 2023年7月22日閲覧。
  2. ^ 駅別乗降人員(2020年度1日平均) - ウェイバックマシン(2021年9月23日アーカイブ分)、2022年8月18日閲覧
  3. ^ 駅別乗降人員(2021年度1日平均) - ウェイバックマシン(2022年7月8日アーカイブ分)、2022年8月18日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]