深江丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深江丸
基本情報
船種 練習船
船籍 日本の旗 日本
所有者 文部省文部科学省(1987-2004)
神戸大学(2004-)
運用者 神戸商船大学(1987-2003)
神戸大学海事科学部(2003-2007)
神戸大学大学院海事科学研究科(2007-)
建造所 三井造船玉野事業所
航行区域 近海区域(A2水域)
信号符字 JJ3518[1]
IMO番号 8716710[2]
MMSI番号 431300065[3]
経歴
発注 1986年12月22日
起工 1987年4月14日
進水 1987年7月10日
竣工 1987年10月14日
就航 1987年10月
運航終了 2021年11月4日
退役 2022年3月15日
要目
総トン数 449 トン[1]
674 トン(国際)[1]
全長 49.95m[1]
型幅 10.00m[1]
型深さ 6.10/3.75m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 1基
推進器 4翼可変ピッチ スキュープロペラ 1軸[1]
バウスラスタ(推力1.5トン) 1基、スタンスラスタ(推力1.2トン) 1基[1]
最大出力 1,100kW(1,500HP)×720rpm[1]
定格出力 900kW(1,200HP)×672rpm[1]
最大速力 14.28ノット[1]
航海速力 12.5ノット[1]
航続距離 3,000マイル(約5,500km)[1]
搭載人員 64名(船員10名、教官6名、学生48名)[1]
テンプレートを表示

深江丸(ふかえまる)は、神戸大学が所有し、神戸大学大学院海事科学研究科が使用する練習船である[4]。 以前は、 神戸商船大学建造の実習船をⅠ世として数えていましたが、神戸大学海事博物館では戦前の汽艇深江丸を1世とし、最後の深江丸をⅣ世としています。

歴代[編集]

深江丸(Ⅰ世) 昭和2(1927)年1月進水 総トン数30トン 戦前、神戸高等商船学校において建造された汽艇の実習船です。 深江丸(Ⅱ世) 昭和33(1958)年2月進水 於:林兼造船所 (下関市) 昭和33(1958)年3月竣工 総トン数150トン 全長32m 航海速力10ノット 深江丸(Ⅲ世) 昭和43(1968)年2月進水 於:三保造船所 (清水市) 昭和43(1968)年3月竣工 総トン数361トン 全長37m 航海速力 10.7ノット

略歴[編集]

深江丸 (Ⅲ世)代船として三井造船玉野事業所で建造され、1987年10月14日に竣工した[1]。竣工時は神戸商船大学の附属練習船であったが、神戸大学との統合により、2003年から神戸大学海事科学部による運用となり、2007年以降は神戸大学大学院海事科学研究科が運用を行っている。また、文部省(後に文部科学省)の所有であったが、国立大学の法人化により2004年以降は神戸大学の所有となる。 練習船機能・探査観測船機能・災害支援機能を有する多機能練習船「海神丸」が「深江丸」の代替船として、2020年に三井E&S造船に発注され、その役割を終える。

特徴[編集]

神戸大学の乗船系学生および非乗船系学生の3泊4日程度の実習や各種実験を行っている[2]。また、他学部、他大学、企業などの研修も行っている[2]。実験や研究開発用に、光ファイバーによる船内LANおよびデータ処理システムを搭載している[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 深江丸(ふかえまる)について”. 神戸大学. 2017年1月16日閲覧。
  2. ^ a b c d Ship of T.S. FUKAE MARU (深江丸について)”. 神戸大学. 2017年1月16日閲覧。
  3. ^ 海洋移動業務において使用される番号順の局の識別信号の表 有効期限:平成29年12月31日”. 総務省 (2014年). 2017年1月16日閲覧。
  4. ^ 深江丸公式ホームページ”. 神戸大学 (2017年1月16日). 2017年1月16日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]