海老名保

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えびな たもつ
海老名 保
本名 同じ
生年月日 (1969-04-02) 1969年4月2日(55歳)
出生地 日本の旗 秋田県由利郡象潟町
国籍 日本の旗 日本
民族 日本人
身長 183cm
血液型 O型
職業 キャラクターデザイナースーツアクター俳優
ジャンル アクション俳優
活動内容 2003年:『超神ネイガー
公式サイト https://ameblo.jp/ebitamo/
主な作品

映画
琉神マブヤーTHE MOVIE 七つのマブイ


テレビドラマ
超神ネイガー
ファイヤーレオン
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海老名 保(えびな たもつ、1969年4月2日 - )は、有限会社F2-ZONE(エフツーゾーン)代表取締役 [1]、株式会社正義の味方代表。秋田県にかほ市(旧象潟町)出身。血液型O型[2]ローカルヒーローの企画・制作に数多く携わり、第一人者とされる。

経歴[編集]

特撮ヒーローものにどっぷりとつかった少年時代を過ごし、小学生のときに観たプロレスラー、タイガーマスクに憧れ、高校卒業後上京。1988年に前田日明率いる「第二次UWF」の第二回新人テストに合格し入門する(第一回入門生は田村潔司)が、練習中に後頭部を強打し脳挫傷でプロレスラーへの道を断念する。郷里に戻るが、脳挫傷の後遺症を止める薬の副作用で肝機能障害に陥り、「やりたいことをやらずに一度きりの人生を終えたくない。リングの上でなくても、ヒーローになる方法はあるはずだ」とジムインストラクターをしながらアクション俳優、スタントマンを志す。

記憶が飛ぶなど、後遺症も現れたため、1997年、故郷に帰りフィットネスジムを経営。ヒーロー好きが高じ、当時から樹脂マスクなどを見よう見まねで作っていた噂が広がり、2003年、幼なじみである高橋大とともに秋田発・地産地消型ヒーロー「超神ネイガー」を企画・制作、2005年に大ブレイク。秋田県を周り超神ネイガーのショー公演を行う。

超神ネイガーはローカルヒーローの先駆けとなり、第24回「NHK東北ふるさと大賞」(秋田県エリア)を受賞。

2009年には海外進出第一弾としてシンガポールのヒーロー「シーガー」[3] をプロデュース。同年6月12日に放送された『世界を変える100人の日本人!』(TX系)で初披露された。

2013年には自身のルーツであるプロレスをモチーフにした特撮ヒーロー「ファイヤーレオン」(ブシロード制作)で原作、キャラクターデザイン、総合演出、アクション監督を担当。

2014年11月21日、ヒーロー造形文化発展のため、カスタムヒーロー共有サイト『変身部隊X』を公開。

2017年2月、海外事業専門の企画会社「カレッジフォース」を沖縄に設立[4]

人物、エピソード[編集]

  • 大の特撮好きで、プロレス練習生時代に大怪我を負い、開頭手術せざるを得なくなったが、手術室に運ばれる際言った言葉は「改造人間になってきます」だったと当時の同僚・田村潔司が証言している。
  • 沖縄の琉神マブヤーや大阪の浪速伝説トライオーなど他県のローカルヒーロープロジェクトにも携わり、企画や制作の手法を提供している。
  • 自ら企画、出演、造形、製作をこなす“戦う経営者”。
  • プロレスラーへの成り方がわからなかった垣原賢人は、ツテをたどり、当時秋田に帰っていた海老名に電話。新生UWFを紹介した。くしくも引退後の垣原は、海老名と同じく(特撮系と覆面レスラー系で分野は違うが)ヒーロー「ミヤマ☆仮面」をプロデュース。雑誌などで共演経験もある。
  • ファイヤーレオンのスーツアクターとして、2013年に25年ぶりにリングを踏んだ[5]。周り回ってプロレスに帰ってこられたことで、「自分の人生に落とし前がつけられた」[5] として、以後、俳優業を後進に譲っている。

主な作品[編集]

キャラクターデザイン、造形[編集]

  • 超神ネイガー - 原案、キャラクター造形
  • ローソンプレゼンツ 超神ネイガーVSホジナシ怪人(2007年、秋田放送) - 原案、キャラクター造形
  • 超神ネイガーあきた観光地大決戦!(2008年、ABS秋田放送) - 原案、キャラクター造形
  • 東北合神ミライガー - 原作、キャラクターデザイン、プロデューサー
  • 琉神マブヤー(沖縄) - 企画協力
  • 鉄神ガンライザー(岩手) - 製作協力
  • 超耕21ガッター(新潟) - キャラクターデザイン、プロデュース
  • 浪速伝説トライオー(大阪) - キャラクターデザイン
  • ファイヤーレオン(2013年 - 2014年、TOKYO MX) - 原作、キャラクターデザイン、総合演出、アクション監督[6]
  • 超神ネイガー 勝ぢ抜ぎ大バトル!(2013年、ABS秋田放送) - 原案、キャラクター造形
  • 海鮮野郎 ホッキーガイ(青森県三沢市) - キャラクターデザイン[7]
  • 「ワールドミライガー in Thailand」(タイミライガー) - 原作、キャラクターデザイン[8]
  • ミライガーT1 MIRAIGAR T1(2016年11月19日 - 2017年2月11日、タイ・MCOT)- プロデュース、企画原作、キャラクターデザイン、アクションスーパーバイザー[9][10][11][12]

著書[編集]

  • 「奇跡のご当地ヒーロー『超神ネイガー』を作った男~「無名の男」はいかにして『地域ブランド』を生み出したのか~」 (2009年5月 WAVE出版ISBN 4872904117
  • 「超神ネイガーひみつ大百科」(秋田文化出版) - ネイガープロジェクト監修
  • 「大富豪専用トランプ・超神ネイガー版」[13]大富豪研究所) - 監修

漫画原作[編集]

主な出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 有限会社F2-ZONE(エフツーゾーン) http://f2-zone.jp/submenu/company.html
  2. ^ 超人ネイガーを生み出した男 海老名保 [アキタジン]”. プラッサ (2009年10月3日). 2014年3月23日閲覧。
  3. ^ 瀕死の重傷と後遺症を乗り越え、“秋田発のご当地ヒーロー”ビジネス創設”. 日経ビジネスオンライン (2009年7月7日). 2014年3月23日閲覧。
  4. ^ ご当地ヒーロー、東南アジアに本格進出へ 沖縄に新会社”. 秋田魁新報 (2017年2月26日). 2017年3月30日閲覧。
  5. ^ a b 初代『超神ネイガー』 海老名保さん後編”. 行くぜ、東北。×All About (2014年10月10日). 2016年2月26日閲覧。
  6. ^ ネイガー作者・海老名保さん原作・演出のプロレスヒーロー番組放映へ”. 秋田経済新聞 (2013年4月2日). 2014年3月23日閲覧。
  7. ^ 『海鮮野郎 ホッキーガイ』発表会見”. 三沢市ウェブサイト-Misawa City- (2014年7月1日). 2014年11月21日閲覧。
  8. ^ タイのご当地ヒーロー「ワールドミライガー」爆誕! 超神ネイガーの会社がプロデュース”. ねとらぼ (2016年2月4日). 2016年2月26日閲覧。
  9. ^ http://www.sakigake.jp/news/article/20161119AK0008/ タイで「ミライガーT1」放送開始 ネイガー生みの親が原作|秋田魁新報電子版
  10. ^ http://www.newsclip.be/article/2016/09/11/30414.html タイ版変身ヒーロー番組、11月から放送 | newsclip (ニュース、経済、企業のニュース)
  11. ^ http://www.oricon.co.jp/pressrelease/61910/ 超神ネイガーを運営する(株)正義の味方の海外ヒーロー展開第1弾タイ国で「MIRAIGAR T1」のTV放送スタート | ORICON STYLE
  12. ^ 東北のヒーロー、タイのテレビ番組に”. 毎日新聞 (2017年1月8日). 2017年3月30日閲覧。
  13. ^ 「大富豪専用トランプ・超神ネイガー版」、県内限定発売中”. 大富豪研究所 (2013年4月2日). 2014年3月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]