津端ありさ

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津端 ありさ
基本情報
本名 津端 ありさ
(つばた ありさ)
階級 スーパーウェルター級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1993-06-09) 1993年6月9日(30歳)
出身地 埼玉県の旗 埼玉県狭山市
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津端 ありさ
個人情報
生誕名津端 ありさ
フルネーム津端 ありさ
国籍日本の旗 日本
生誕 (1993-06-09) 1993年6月9日(30歳)
埼玉県狭山市
スポーツ
競技ボクシング
階級 ミドル級

津端 ありさ(つばた ありさ、1993年6月9日[1] - )は、日本の女子プロボクサー選手、看護師である。埼玉県狭山市出身[1]。ライフサポートクリニックに勤務[2]。多寿満ボクシングジム所属。

来歴[編集]

日本人の父とタヒチ人の母の間に生まれる[1]。看護学校卒業後に看護師になり、西埼玉中央病院に勤務[1]

2018年よりダイエット目的でボクシングを始める[3]。初の公式戦となる2019年の全日本女子選手権で優勝[1][4]

2020年3月にヨルダンアンマンで開催された東京オリンピックアジア・オセアニア予選に出場するが、1回戦で敗退[5]新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京オリンピックが1年延期。

2021年1月より、練習時間確保のために勤務先を勤務時間が比較的規則的なライフサポートクリニックに移る[6]。6月に東京オリンピックへのラストチャンスとして世界最終予選に臨む予定だったが、コロナ禍の影響で大会が中止となり、世界ランキングにも入っていなかったため東京オリンピック出場は叶わなかった[3]。しかし、7月23日に国立競技場で開かれた東京オリンピック開会式にコロナ禍で夢への挑戦を断たれた悲運のアスリートたちの象徴的な存在として式典に抜擢され、式の冒頭で白いスポーツウェアを着てランニングマシンで走る姿を披露した[1][7]

同年のコンスタンチン・コロトコフ記念国際トーナメントで銀メダル獲得。

2022年5月にイスタンブールで開催された世界選手権にライトミドル級(70kg)で出場したが、初戦となる2回戦でアルメニアの選手に判定負け[8]

2023年2月26日、パリオリンピック大陸予選を兼ねるアジア競技大会の66kg級代表決定戦(ボックスオフ)で鬼頭茉衣と対戦し、判定負けで出場権を獲得できなかった[9]。3月、ニューデリーで開催された世界選手権にウェルター級(66kg)で出場するが、1回戦でモンゴルの選手に敗れた[10]。パリ五輪予選日本代表を懸けた全日本選手権で決勝まで進むが、またしても鬼頭に敗れパリ五輪出場も果たせなかった[11]

2024年4月21日、ヴィジターズボクシングクラブのSNSにて地元狭山市の多寿満ボクシングジム所属としてプロ転向と5月のプロテスト受験を表明した[12]

2024年5月7日、後楽園ホールにてC級プロテストを受験し、合格[13]

人物・エピソード[編集]

  • アマチュアとプロの違いこそあるものの津端と同じ看護師ボクサーには元女子日本バンタム級王者の谷山佳菜子がおり、同じフィジカルパーソナルを受講して意気投合した[14]

受賞歴[編集]

  • 日本ボクシング連盟 2021年度年間表彰 努力賞

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f “【開会式】看護師ボクサー津端ありさ、コロナで五輪機会奪われた世界中のアスリートの象徴として演技”. スポーツ報知. (2021年7月23日). https://hochi.news/articles/20210723-OHT1T51157.html 2021年7月24日閲覧。 
  2. ^ ごあいさつ”. ライフサポートクリニック 公式サイト. ライフサポートクリニック. 2022年11月16日閲覧。
  3. ^ a b “看護師とボクサーの両立 五輪開会式に出演した私の葛藤”. 朝日新聞デジタル. (2021年7月23日). https://www.asahi.com/articles/ASP7R56PZP7PUTQP01T.html 2021年7月24日閲覧。 
  4. ^ “五輪5階級優勝者にベルト授与 全日本女子選手権 河野沙捺は和田まどかとのライバル対決制す”. Boxing News. (2019年10月21日). https://boxingnews.jp/news/70534/ 
  5. ^ “五輪予選 岡澤セオンあと1勝 準々決勝に進出”. Boxing News. (2020年3月7日). https://boxingnews.jp/news/73380/ 2021-07-024閲覧。 
  6. ^ “看護師ボクサー、仕事に復帰”. KYODO. (2021年7月24日). https://web.archive.org/web/20210724094736/https://nordot.app/791580273374019584?c=39546741839462401 
  7. ^ “開会式冒頭で主役になった“女性ランナー”が話題「本業は看護師」「めちゃカッコいい」”. THE ANSWER. (2021年7月24日). https://the-ans.jp/tokyo-olympic/174865/ 
  8. ^ “津端ありさは判定負け、ボクシング女子世界選手権”. SANSPO.COM. (2022年5月14日). https://www.sanspo.com/article/20220514-7RODK55SWJPX3NPUTFFN5NBQPI/ 2023年1月20日閲覧。 
  9. ^ 坪井、岡澤、並木らがアジア大会代表に内定 荒本は東京五輪代表・森脇破る”. スポニチ (2023年2月26日). 2023年3月31日閲覧。
  10. ^ 和田まどか、1回戦突破 女子世界選手権”. サンスポ (2023年3月19日). 2023年4月1日閲覧。
  11. ^ “坪井智也と木下鈴花がMVP 元プロ世界王者の長男、平仲信裕ら計11人が初優勝 全日本選手権”. BOXING NEWS(ボクシング・ニュース). (2023年11月27日). https://boxingnews.jp/news/104473/ 2024年5月6日閲覧。 
  12. ^ ヴィジターズボクシングクラブのX
  13. ^ "プロボクサー テスト合格発表" (PDF) (Press release). 一般財団法人日本ボクシングコミッション. 7 May 2024.
  14. ^ 谷山佳菜子のTwitter

関連項目[編集]

外部リンク[編集]