殿様ホテル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
殿様ホテル
監督 クラタ・フミンド
脚本 クラタ・フミンド
製作 井上正之
出演者 河津清三郎
真山くみ子
音楽 飯田信夫
撮影 会田吉男
製作会社 藝研
配給 東宝
公開 日本の旗 1949年3月1日
上映時間 93分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

殿様ホテル』(とのさまホテル)は、1949年(昭和24年)に製作・公開された日本の長篇劇映画である[1][2][3][4]。映画芸術研究所(藝研)の設立第1回作品である[1][3]

略歴・概要[編集]

1949年(昭和24年)に設立、熊谷久虎を代表に、俳優ブローカーの星野和平、映画監督の倉田文人森永健次郎、俳優の佐分利信らが取締役に就任して結成された映画芸術研究所(登記上の正式社名は藝研株式会社)の第1回作品として、倉田が「クラタ・フミンド」名義で脚本を執筆し監督した作品である[3][5]。本作にも出演している原節子、彼女を映画界入りさせるきっかけとなった実兄の会田吉男は、本作で撮影技師としてデビューしている[3][6]

古川ロッパ昭和日記 戦後篇』によれば、倉田の執筆した本脚本は、小国英雄古川ロッパ東横映画で撮影すべく検討した経緯があるという。

キネマ旬報映画データベースおよび文化庁「日本映画情報システム」の本項によれば、「製作会社:芸研、配給:藝研プロ」と記述されているが[3]、映連データベース (日本映画製作者連盟)、日本映画データベース、および東宝による資料『直営洋画劇場上映作品 1934–1954』によれば、製作は「芸研」、配給は「東宝」とされている[2][4][7]。東宝の同資料によれば、公開日は、他のどの資料とも異なり、同年2月22日に日劇で上映されていると記録されている[7]

2012年(平成24年)4月現在、東京国立近代美術館フィルムセンターには、本作のプリント等は所蔵されていない[1][8]

スタッフ・作品データ[編集]

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 殿様ホテル、日本映画情報システム、文化庁、2012年4月24日閲覧。
  2. ^ a b 殿様ホテル日本映画データベース、2012年4月24日閲覧。
  3. ^ a b c d e 殿様ホテルキネマ旬報映画データベース、2012年4月24日閲覧。
  4. ^ a b 殿様ホテル、映連データベース、日本映画製作者連盟、2012年4月24日閲覧。
  5. ^ 講演「佐分利信を再見する 第3回アナクロニズムの会」木全公彦、2009年10月10日、アテネフランセ文化センター、2012年4月24日閲覧。
  6. ^ 会田吉男、キネマ旬報映画データベース、2012年4月24日閲覧。
  7. ^ a b 直営洋画劇場上映作品 1934–1954東宝、2012年4月24日閲覧。
  8. ^ 所蔵映画フィルム検索システム東京国立近代美術館フィルムセンター、2012年4月24日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]