林田球

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林田 球(はやしだ きゅう、Q Hayashida、女性、1977年 - )は、日本漫画家イラストレーター東京都出身。東京都立芸術高等学校美術科卒業、東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。

来歴[編集]

1997年、『月刊アフタヌーン』の四季賞で準入賞となった『ソファーちゃん』でデビュー[1]。画風は、荒々しくも細かい描きこみが特徴である。人体のデッサン、背景やキャラクターのディテールへのこだわりが強い。筋骨隆々とした男女が多く登場し、鉛筆による下書きを消さずに用いたり、はみ出しや混色を気にせず大胆に塗られたカラー原稿なども特徴的。

激しい戦闘によって血肉や内臓を撒き散らす描写など、グロテスクな描写が多いが、一方で、とぼけたひょうきんさや平穏な日常生活の描写も多く、それらが混在した独特の雰囲気がある。「季刊エス」(スタイル/飛鳥新社)創刊号での作者インタビューでは、『週刊少年ジャンプ』などの少年漫画の影響が多いと語っている。

自画像は球状の物体。

作品リスト[編集]

長編作品 (漫画)[編集]

短編作品 (漫画)[編集]

  • ソファーちゃん(四季賞クロニクル収録)
  • HUVAHH (2011年10月、2,000部完全限定生産のシャドウ オブ ザ ダムド / オフィシャルアートガイドブック『KURAYAMI MAGAZINE』にスピンオフの短編として収録 )[4]
  • 地下地下 (2012年12月1日に発売されたワニマガジン社のコミックス「138˚E」に収録)[5]

イラストレーション[編集]

  • 牙の領域(中島望・著、講談社ノベルス、表紙)
  • 十四歳、ルシフェル(中島望・著、講談社ノベルス、表紙・挿絵)
  • 地獄変(中島望・著、講談社ノベルス、表紙・挿絵)
  • 絶滅危惧ビデオ大全(植地毅・著、三才ブックス、表紙)
  • 138゚E Vol.2(ワニマガジン社、表紙)
  • 『Bloodborne: THE DEATH OF SLEEP』日本語訳版(表紙)

キャラクターデザイン等[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “林田球”. コミックナタリー. https://natalie.mu/comic/artist/2455 2020年3月4日閲覧。 
  2. ^ 林田球「ドロヘドロ」18年の連載に幕!最終巻はガイド本と同発、新連載も予告”. 2024年3月8日閲覧。
  3. ^ 舞台は宇宙!林田球の新連載「大ダーク」開幕、「ドロヘドロ」マグカップの全サも”. 2024年3月8日閲覧。
  4. ^ キャラクター設定画集や、2万字対談など林田球という作家がメインに取り扱われている貴重なアートブック
  5. ^ 138˚E公式サイト[1]

外部リンク[編集]

チダルマくん(@chidarumakun) - X(旧Twitter)