月亭遊方

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月亭つきてい 遊方ゆうほう
月亭(つきてい) 遊方(ゆうほう)
本名 斉野 雄介
別名 T-遊方
生年月日 (1964-09-04) 1964年9月4日(59歳)
出身地 日本の旗 日本兵庫県西宮市
師匠 月亭八方
弟子 月亭太遊
月亭遊真
月亭希遊
出囃子 岩見
活動期間 1986年 -
活動内容 上方落語
配偶者 旭堂南璃/斉野りり子(講談師、タレント、女優)
所属 吉本興業
受賞歴
繁昌亭大賞創作賞(2008年)
備考
上方落語協会会員

月亭 遊方(つきてい ゆうほう、1964年9月4日 - 、本名・斉野 雄介)は、兵庫県西宮市出身の落語家出囃子は「岩見」。吉本興業所属。

自称「高座のロックン・ローラー」。ロック・マニアである。定紋は月紋(または結三柏)。

来歴・人物[編集]

学生時代は音楽に没頭。その傍らABCラジオABCヤングリクエスト』のリスナーでもあり、そこで笑福亭仁鶴月亭八方の芸に触れる。明治大学商学部に入学後、落語研究会に入り、2年時にはプロになることを決意し退学、八方に弟子入り。八方宅の2階に間借りしつつ、1階のお好み焼き屋でバイトを始める。1986年2月、正式に八方に入門。4歳年長の7代目月亭文都とは、入門が僅かに1か月だけ早かったため、兄弟子となった。T-遊方を名乗っていた時期もある。T-遊方時代、ABCテレビわいわいサタデー』の1コーナー「帰りたい帰れない」で、3か月間ホームステイをしたことがある。

高座では主に「カジュアルラクゴ」と称する自作を手掛ける。代表作には『戦え! サンダーマン』や『虚礼困惑騒動』『たとえばこんな誕生日』など50作ほど。日常生活の何気ない違和感や困惑を切り取って、どこか微笑ましいドタバタ劇を作り上げる手腕に勝れている。また彦八まつりのステージ企画「西川梅十三踊り教室おさらい会」では、ローリング・ストーンズなどロックの楽曲に乗せてかっぽれなどを舞っている。最近は「カジュアル古典」と名づけて、古典の改作も手掛けている。

2021年には「天満天神繁昌亭15周年記念特別公演」の実行委員長を務めた[1]。実行委員(桂三幸笑福亭喬介桂華紋)を「スコーピオンズ」と名付けたり「繁昌亭SONIC 2021」という音楽中心の公演を設けるなどロック・マニアらしさを見せつつ、6週間にわたる公演を取り仕切った。

バンド「ヒロポンズ・ハイ」でギターを務める[2]2008年繁昌亭大賞創作賞受賞。2010年4月に結婚。

弟子[編集]

元弟子[編集]

  • 月亭禄遊(廃業)

メディア[編集]

テレビ[編集]

ラジオ・配信番組[編集]

出典[編集]

  • 『上方落語家名鑑』(やまだりよこ著、出版文化社、2006年)

脚注[編集]

外部リンク[編集]