日独伊防共トリオ

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日独伊防共トリオ (にちどくいぼうきょうトリオ) は、1937年に結ばれた日独伊防共協定を基に作られ、1938年5月に発表された[1]反共ソング。作詞は長田幹彦、作曲は阿部武雄。対外放送で使われた[2]。 裏面は伊藤久男の『三國防共協定歌』である。

歌詞[編集]

1、搾取なき平等の 仮面に隠れ

文明と共栄に反逆す コミンテルン
悪の指令の 飛ぶ所
骨肉相喰み 戦火は踊る
見よやスペイン、抗日支那を

2、条約の重圧と 呪ひの鉄鎖
断ち切りて敢然と蘇生せる ナチスドイツ
「ハイル・ヒットラー」 獅子のごと
鉄血争覇の 気魄に燃ゆる
見よや満身 威力の権化

3、ファシストは陰謀の 赤禍を討ちて
再生の太陽と仰ぐなり ムッソリーニ
地中海をば 制圧す
銀翼無敵ぞ 歴史は帰る
見よや燦爛 ローマの栄華

4、欧亜をば貫きて 大道開け
人類の繁栄は今よりぞ 制覇トリオ
ローマ、ベルリン、東京の
防共塁壁 枢軸堅し
見よや黎明 三大星座

(著作権保護期間満了)

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ 戸川猪佐武『素顔の昭和 - 戦前』1978年。ISBN 978-4334920418
  2. ^ a b c 北山節郎『ラジオ・トウキョウ 1 真珠湾への道』1987年。ISBN 978-4803802078