提督の艦隊

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提督の艦隊
Michiel de Ruyter
プレミア上映での主要キャスト
監督 ロエル・レイネ
脚本 ラース・ブームオランダ語版
アレックス・ヴァン・ガレンオランダ語版
製作 クラース・デ・ヨングオランダ語版
出演者 フランク・ラマースオランダ語版
バリー・アトスマオランダ語版
エグバート・ヤン・ウェーバーオランダ語版
音楽 トレヴァー・モリスオランダ語版
撮影 ロエル・レイネ
編集 ラドゥ・イオン
製作会社 Aフィルムオランダ語版
公開 オランダの旗 2015年1月29日
上映時間 105分
製作国 オランダの旗 オランダ
言語 オランダ語
英語
フランス語
製作費 €8,000,000[1]
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提督の艦隊』(ていとくのかんたい、原題:Michiel de Ruyter)は、2015年に公開されたオランダの映画。ミヒール・デ・ロイテルを描いた伝記映画であり、ロエル・レイネが監督を務めている。2015年1月26日にアムステルダムオランダ海洋博物館英語版でプレミア上映が行われ[2]、同月29日に劇場公開された[3]

日本では劇場未公開で、WOWOWで放映された後、2016年2月5日にDVD化された。

あらすじ[編集]

1664年、第2次英蘭戦争がたけなわだったが、オランダは共和国としてヨハン・デ・ウィットが首相を務めていたが、オラニエ=ナッサウ家ウィレムを国王に推戴したがるオラニエ派と角逐していた。ウィレムはイングランド王チャールズ2世の甥だったからである。コルネリス・デ・ウィットとヨハンの兄弟は、オラニエ派の民衆のリンチに遭って殺されてしまう。だが二人の親友の提督ミヒール・デ・ロイテルはイングランド艦隊を打ち破って戦死する。ウィレムはメアリー2世と結婚し、将来のイングランド王の地位を固めるのだった。

キャスト[編集]

製作[編集]

撮影風景

監督はロエル・レイネ、プロデューサーはクラース・デ・ヨングが務め[2]、800万ユーロの製作費がかけられた[1]。主役のロイテル役にはヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲンが検討されていたが、彼は最終的に出演契約を結ばなかった[4]。2014年5月9日にキャストが発表された[5]。撮影はゼーランド州テセルワッデン海リダーザール英語版で行われた[4]

論争[編集]

映画は公開前から「オランダ植民地主義を称賛している」と複数の団体から批判されていた[2]。しかし、映画では植民地支配への言及は皆無であり、オランダの勢力拡大に貢献したオランダ東インド会社とロイテル指揮下の海軍に保護されている商船について言及しているのみだった。映画の主題はロイテルを除いて内政問題であり[6]ヨハン・デ・ウィットの惨殺事件やウィレム3世メアリー2世と結婚するまでのイングランドとの関係が描かれている[7][8]

出典[編集]

  1. ^ a b (オランダ語) Alexander Bakker, "Telegraaf Michiel de Ruyter-race gaat van start!", De Telegraaf, 2015. Retrieved on 25 January 2015.
  2. ^ a b c (オランダ語) "Meer protest tegen Michiel de Ruyter", De Telegraaf, 2015. Retrieved on 25 January 2015.
  3. ^ (オランダ語) Tweede trailer Nederlands epos 'Michiel de Ruyter', Film Totaal, 2014. Retrieved on 22 January 2015.
  4. ^ a b (オランダ語) "Frank Lammers speelt Michiel de Ruyter in biopic", De Telegraaf, 2014. Retrieved on 25 January 2015.
  5. ^ (オランダ語) "Volledige cast Michiel de Ruyter bekend", De Telegraaf, 2014. Retrieved on 27 January 2015.
  6. ^ Trouw about the subject of the film (in Dutch)
  7. ^ NRC about the subject of the film (in Dutch)
  8. ^ RTLnieuws about the ball for the engagement (in Dutch)

外部リンク[編集]